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むかし書いた韓国コラム #475

 ドーナツショップができ、カレーショップができ、ラーメンショップができ、居酒屋ができ、気がつくとソウルでも日本でおなじみのチェーン店が増えてきた。以前は「日式」のお店の韓国風になった日本食ですらありがたがっていたことを考えると隔世の感がある。長い海外生活では現地の料理もいいが、やっぱり時には慣れ親しんだ日本の味を楽しみたい。最近も日本のハンバーガーチェーンが進出し、先週は餃子チェーン店もオープンした。ソウルで日本食に困ることはもうなさそうだ。

 しかし、どの店も韓国進出を待ち望んでいたはずなのに、いざオープンしてみるとあまり利用していない。出不精なせいもあるが、いつでも行ける環境になりありがたみが薄れてしまったのか。

 また、日本に行ったらこれらの店に行くのが楽しみだったが、最近はわざわざ日本で食べなくてもソウルで食べられるので、日本でもこれらのお店に行く頻度が減ってしまった。こんなはずではなかったのに…。

【解説】
 韓国は日本の外食産業の墓場なので、進出したら早めに行っておかないと、気がついたら撤退していたなんてことは珍しくない。せっかく韓国に進出したのに、数年で撤退してしまい結局行けなかったチェーン店も多々ある。

(初出:The Daily Korea News 2012年4月19日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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