ひょんな事から起きた軌跡の始まり。

今日は土曜日で馬券場が激込みしていた。
その為か、東洋館付近の飲食店
(僕が朝飯で必ず選ぶ”かつや””吉野家”
全て満席。
時間は11:00に変わる頃、
軽く済ませる店を探すべく歩くと、
”はなまるうどん”が開店していた。
いつもは10:00頃に朝飯を食べる為に
開店していなかった。
「久しく食べるか」と悩む事無く店の中へ。

食べるのは決まっている。
ココに来たらこれしか食べない程。
”明太鎌玉うどん”
これだ。
そしてオマケに”かき揚げ”
サクサクだし。
なんと言ってもボリューミーだ。

会計を済ませ、楽園へ向かう。
天かすとネギをトッピング※山盛り胃もたれ確定演出
ルンルン気分で着席。
スマホでは、最近観返している
”ウレロ未確認少女”を鑑賞。
至福の時。

いただきm・・・
何やら気配を感じて見上げる。

ヌッとこちらを凝視している、見知った顔。
”はやぶさ丸”の大竹だ。
今日はコイツに用があって朝から楽屋に行こうと思ったが、
まさかこんな所で会うとは。

だが、今はプライベート。
気を使わせても申し訳ない。
僕は軽く挨拶を交わし、
スマホに目を戻した。
店内は開店して間もない事もあり空いていた。
そして、
僕が座っている席の隣には衣装鞄を置いていた。
だが大竹は声を掛けてきた。
「あの、お隣よろしいですか?」
これがコイツの凄い所だ。
何故か。
僕は大竹と何故か意見が合わない。
物凄くイライラする事が9割。
だが、
お笑いの事については合う。
1割。
だから嫌いでは無い。
本当なら仲良くしたい後輩の一人だ。
だがイライラするから。
まだ気が引ける。
でも僕は突き放す事は最終手段としている。
無理やりにでも一緒に居る事で、
好きになれるかもしれないから。

僕は軽く緊張したが、
快くOKする。

衣装鞄を下に降ろし、
席を譲る。

まず大竹から、
「先日はすみませんでした」
ほれ来た。
ちゃんと分かる奴なんだよ。
まぁ何やら僕の何かを見た誰かからか噂に聞いていたようで。
でも、間違った事は間違ったと素直に認めてくれていた。
緊張が少し解けた。

そうだ、僕も大竹に話したい事があったんだ。
”相方の件”だ。
別にチャチャを入れる為じゃない。
(あいつは僕に滅茶苦茶言ってるけど)
僕は心配で聞きたい事があったのだ。
(あいつのラジオで散々悪口言われてるけど)
一応同じ協会の後輩だし。
(陰口しか言えないベテラン芸人と連なって僕を超絶いじってきたけど)

「そんな事より、お前は大丈夫か?」
大竹は直ぐに悟り、
その話題をしばらくした。

大竹は深くは言わないように伝えてきた。
僕は大竹の本音を交えた意見を聞き頷く。
(本当は色々知ってるんだけどなぁ・・・とは言わず)

なんだかんだ、普通に楽しく過ごした。
そのまま一緒に東洋館へ向かう。

大竹は当番だった為、楽屋の準備。
僕は屋上で食後の一服。

そういえば、何故か大竹から言われた。
煙草を吸い終わり、袖に戻ると突然。

「ムサシさん・・・今日の髪型良いですね」
褒めた!?大竹が褒めた!?
一気に一日が楽しくなった。
藤田さんが来て、僕らの出番まで、
なんだかんだ大竹と話してた気がする。
なんだ。
何か起きるのか。
良い方向に行けば良いが。

大竹の相方は・・・今日もいじられていたな・・・
反省してるなら良いけど・・・w
ヘラヘラしてるなぁ・・・
芸人だからしなきゃだけどさ・・・
仕方ってあるんだよねと思いながら。
東洋館を後にする。

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