エチオピアの農園視察と買付①
みなさん、こんにちは。
いつもnoteをご覧いただきありがとうございます。
WOODBERRY COFFEE品質管理部の佐藤です。
今回は12月上旬に農園の視察と買付のために訪ねたエチオピアについて紹介します。アフリカに上陸するのも初めてでしたし、コーヒーの起源であるエチオピアということで、とても楽しみにしていました。エチオピアについて3回に渡ってnoteを書いていきますので次回も楽しみにしていてください。
第1回目はエチオピア国内でのコーヒーの消費について。エチオピアではどのくらいコーヒーが飲まれていると思いますか?現地に行ったときの感想は、思っていた以上に飲まれている!でした。
中米に行った際は、コーヒーを飲むタイミングは日本と同じくらいの印象でしたが、エチオピアではことあるごとにコーヒーを飲むタイミングがありました。ホテルのロビーにはカフェ&バーが併設されているのに加えて、コーヒーセレモニーゾーンがあり、チェックインするときにもコーヒーが出てきました。ホテルのレストランにももちろんコーヒーセレモニーゾーンがあり、食事とともにコーヒーを愉しんでいました。
フレッシュジュースバーにも行ったのですが、そこにもコーヒーセレモニーゾーンがあって、ジュース屋さんの中にコーヒー屋さんがあるように見えて、とても異様な光景に思えました。
エチオピアでは腰を下ろせる場所にはコーヒーコーナーがありバリスタがいる。といった印象で日本とは違うなと感じました。日本だと腰を下ろすためにコーヒー屋さんに行く印象ですね。
エチオピアで伝統的に飲まれているコーヒーはコーヒーセレモニーと呼ばれています。このコーヒーセレモニーは生豆から焙煎して、抽出、提供までのスタイルのことを指していますが、それが行われている場所をコーヒーセレモニーゾーンと呼んでます。
ここではまず生豆を陶器のフライパンで炭火で煎ることから始まります。焙煎し終わったらすり鉢に移し、すり棒で挽いていきます。その後、ジャバナという器具にコーヒー粉と水を入れて火にかけていきます。抽出が終わったら、そのままカップに注ぎ提供されます。
砂糖とテナーダという香草をお好みで加えて飲みます。
もちろんちゃんとコーヒー屋さんもありました。僕が伺ったのはTOMOCA Coffeeという1953年創業のコーヒー屋さんです。日本でいうドトールコーヒーのような立ち位置でしょうか。
このコーヒー屋さんの特徴はイタリアンバールのスタイルを取っていました。席はなく、立ち飲みでエスプレッソをサッと飲んでいくスタイルのお店です。
エチオピアは1936年にイタリアに併合されていて、その時の影響が顕著に出ているなと感じた点でした。マシンもイタリア製で焙煎機はペトロンチーニ、エスプレッソマシンはチンバリでした。コーヒーの価格は60ブルで150円ほどです。
昔から営業しているお店では、なぜこのようなスタイルになったのか等を考えてみると、必ず歴史や文化の影響があって勉強になり、一杯のコーヒーで得られる価値がとても大きくなりますね。
さいごに
公式noteをご覧いただきありがとうございました。
次回はエチオピアのコーヒーの生産について書きますのでお楽しみにしていてください。
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