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エルサルバドル コーヒー直接輸入プロジェクト!クラウドファンディング始動🔥

みなさんこんにちは。

いつもWOODBERRY COFFEEのnoteをご覧いただきましてありがとうございます。代表の木原です。本日はお知らせとお願いがございます。

 WOODBERRY COFFEEは5月18日から6月18日まで「直接輸入プロジェクト」の一環としてクラウドファンディングに挑戦させていただきます。

私達はより良い形で生産者さん達へ貢献できるダイレクトトレードを実現するため、2022年2月にグアテマラとエルサルバドルに訪問しました。(詳しくは👇の記事をぜひご覧ください!)

その中で今回、クラウドファンドを実施することになった背景についてお話しさせていただきます。

クラウドファンディングで実現したいこと

①エルサルバドルの素晴らしいコーヒーを日本に広めたい
②ミレイディ農園の家族を助けたい

①エルサルバドルの素晴らしいコーヒーを日本に広めたい

エルサルバドル初日の一枚

エルサルバドルのコーヒー生産量は年間60~70万袋程度で他の中米生産国に比べ少なく、さらに、2013年頃に発生したさび病(コーヒーの木の病気)ではかなり大きな被害を受けた生産国です。しかしながらそんな逆境の中でもエルサルバドルのコーヒーの味わいはとてもフルーティで甘く、素晴らしい風味を持っています。

またパカスや、パカマラなどの国際品評会で評価される素晴らしい風味を持った品種はエルサルバドルで多く栽培されています。
日本国内では高品質のコーヒーと言えば、パナマやコロンビアのゲイシャの存在感が大きい印象があります。次いでケニアのSL28、エチオピアの原生種などが広く認知されていますが、エルサルバドルのパカマラはこれらのラインナップに負けないくらい甘美でクリーンな美味しいコーヒーです。

農園で収穫されたばかりのコーヒーチェリー

しかし、日本国内ではまだあまりエルサルバドルのコーヒーが認知されておらず、正直なところエルサルバドルがコーヒー生産国であることすら認知されていないこともあります

今回のクラウドファンドで集まった資金に関して、エルサルバドルコーヒーの日本国内における認知向上と、エルサルバドルコーヒー産業の発展の為に使用させていただきます。

エルサルバドルには量より質にフォーカスして美味しいコーヒーを生産することに情熱を持つ生産者さんが多くいます。生産者の方々はエルサルバドルの国営機関であるEl Consejo Salvadoreño de Café(エルサルバドルコーヒー評議会)と共同して日々品質の向上に努めていらっしゃいます。国家レベルでの研究やサポート体制により今後もエルサルバドルのコーヒーはどんどん美味しくなると私たちは信じています。

パカマラ種のコーヒーチェリー

そんな素晴らしいエルサルバドルのコーヒーが日本であまり認知されていないのはもったいない!今回の直接輸入プロジェクトで少しでもエルサルバドルのコーヒーの素晴らしさをみなさんにお伝えしていきたいと考えています。

②ミレイディ農園の家族を助けたい

ミレイディ農園での一枚

私達が日本に帰国して一ヶ月後のことです。訪れて買付を決めた5つの農園のうちの1つ Finca Mileydi(ミレイディ農園) の農園主 エベル・ディアスさんが亡くなったと現地パートナーより連絡をいただきました。

ミレイディ農園は2021年のCOE (Cup Of Excellence)にてエルサルバドルで一位を獲得した農園です。詳しい農園の情報についてはこちらの記事の"Finca Mileydi"をご覧ください。

「ミレイディ農園のオーナーが亡くなった。彼の家族を助けるためにもう少しミレイディ農園からもう少しコーヒーを買うつもりはないか?」

実際に農園を訪れお話をした彼の訃報は、当時の私達にとってはあまりにも衝撃的で、現実を受け入れて状況を整理するのに多くの時間を要しました。

コーヒー生産者の方々はコーヒーが売れないと生活ができません。私達がコーヒーを買い、お客様に届けることで彼らの生活を救うことができます。

しかし、私達の力だけでは買える量と広められる力に限界がある、もっと多くの人と共に協力してミレイディ農園の残されたご家族の生活を救いたい、そういった想いからクラウドファンディングを実施するに至りました。

ミレイディ農園主 エベル・ディアスさんと私達の写真

バリスタ兼スペイン語通訳の原くんへインタビューしました🎤

荻窪店にて笑顔が素敵な原くんにインタビューしました

■原 駿介さん
スターバックスへアルバイトをきっかけにコーヒーに目覚める。「世界中の人と友達になりたい」という思いから大学でスペイン語を専攻し、1年間スペインに留学。帰国後にウッドベリーコーヒーへジョイン。バリスタとして荻窪店で勤務しながら、ダイレクトトレードプロジェクトの中心となって主に現地でのコミュニケーションをとる役割を担っている。

Q.エルサルバドルはどんな国でしたか?

空港を出たときの第一印象は、「世界一怖い犯罪の多い国」と言われていますが、そのイメージとは反してハワイなどのリゾート地のようなほんわかした雰囲気を感じました。また、どこのお店に行っても友達のように話しかけてくれるフレンドリーな国だと感じました!

農園ツアーの後、仕事終わりにみんなでご飯食べたり、ビーチに行ったり。国営の機関であるコーヒー評議会のメンバーもとても仲良さそうで、楽しそうに働いていたのが印象的です。

エルサルバドルのコーヒー農園の印象としては、ゴミ一つ落ちてなく、とても綺麗に整備されている印象を受けました。コーヒーの木の高さが揃えられていたり、土壌に関してのデータ収集、科学的なアプローチをしっかりとしている農園さんが多かったとおもいます。また、コーヒー評議会がノウハウの提供や組合の形成を協力していたり、国全体で美味しいコーヒーを生産していこうという情熱を強く感じました。

Q.ミレイディ農園に訪れた時のことを教えてください

ミレイディ農園は今回エルサルバドル国内を回った中で一番規模が小さい農園でした。家の隣にウェットミルがあるような。そこで日陰を作ったり、お金がかからない形で品質を上げていこうという努力を感じました。

おうちでご飯をいただいたのですが、電気も通っておらず、水も雨の貯水を使用していて、本当に小さい農園なんだなとびっくりしました。

Q.エベルさんとのエピソードを教えてください

私達が農園訪問をした際も自身が癌を患っていることを一切口にせず、エベルさん本人が農園の全てを案内してくださいました。

お話しした印象としては物静かで職人気質な方。自身が生産するコーヒーのクオリティに常に向き合い、品質向上のために仮説を立てて実践を繰り返している印象を受けました。

2020年COEで4位に入賞したにもかかわらず、翌年に農園で導入していた乾燥工程をゼロから見直し、長時間かけてゆっくり乾燥させる方法を導入することで、2021年にはCOE1位を受賞したエピソードを聞かせていただきました。ひたむきに自分が生産するコーヒーと向き合う方だったと思います。

また家族愛に溢れる方で、ミレイディ農園の名前は娘さんのミレイディという名前から付けられるほど家族愛に溢れていました。

Q.noteを見てくださってる皆様に一言お願いします

ここまでの読んでくださってありがとうございます。このnoteを読んでコーヒー生産者さん達のことを少しでもお伝えできれば、これ以上ないという思いです。

秋頃に今回のエルサルバドルで買い付けたコーヒーが日本に到着予定です。お店で直接お話ししながらコーヒーを楽しんでもらえたらと思いますので、ぜひお店に遊びに来ていただければ幸いです。

訪問時に飲ませていただいたFinca Mileydiのコーヒーとハニープロセスのパーチメント

WOODBERRY COFFEEからのお願い

エベルさんのように品質に向き合い続けて世界的なクオリティを追求し続ける生産者がエルサルバドルにはたくさんいます。
ミレイディ農園だけでなく、全ての農園からコミュニケーションを取りながら直接購買することで生産者の方々の生活とコーヒーの品質を向上させることに寄与することができます。

クラウドファンディングの目標額である300万円で約850kgのコーヒー豆、600万円集まると約1.7tのコーヒー豆を輸入することができます。

これはエルサルバドルのコーヒー産業全体からすると僅かなものですが、それでも毎年コミュニケーションを取って生産者への還元を続けていくことで、少しずつでもより良い取引を続けていきたいと考えています。

いま生産者たちは厳しい状況に立たされています。コロナ禍、戦争の影響による農薬・物資の高騰に加え、地球温暖化によるサビ病と呼ばれるコーヒーの木の病気の増加や、害虫の増加、干ばつが深刻な問題になりつつあると現地の生産者さん達から直接声を聞きました。

生産者さん達が未来でも安心して美味しいコーヒーを生産できるようご協力をお願い致します。

素敵なリターンもたくさんご用意させていただきました。
ぜひプロジェクトページよりご覧いただければ幸いです。

皆様からのご支援をお待ちしております!