天保10年2月26日(桑名日記 現代語訳)

風が冷たい。

雛を買いに、鐐ことおよしを連れていった。昼くらいに鐐こが寝たので帰った。
昼過ぎから新地あたりへ礼に廻り、山本竹助方へお祝いに立ち寄り、代右ヱ門様もお出になられ、松本もおり、例のとおり大きな声で困ったものだ。しばらく、ご馳走になり帰った。*

大寺味噌を仕込み、夜になって甘酒に呼ばれ、家内のものが行き、均平のところへ立ち寄った。江戸の両人から手紙が来た。別状なし。

***
* `暫馳走ニ相成代右ヱ門一集ニ帰る`

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