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「軽量プロダクト開発」になっていた反省

今年の6月から友達の会社を手伝っていて、エンジニアとして iOS やバックエンドの開発をしています。他にもミッションを考えたりユーザーインタビューに軽くですが関わっています。この記事では、その時に感じた「軽量プロダクト開発」に陥っていた反省を書こうと思います。(「軽量プロダクト開発」は、自分の造語です)

「軽量プロダクト開発」とは

この造語の元ネタは「ドメイン駆動設計(以下、DDD)」と呼ばれる設計手法に関連します。DDD とは開発している事業領域の問題解決のための様々な行いのことを指します。この行いの中に技術要素が含まれるのですが、技術的要素のみを取り入れる方法を「軽量 DDD」と呼びます。

「軽量プロダクト開発」もここからとっていて、プロダクトの開発の手法・フレームワークだけを取り入れて、それがもたらす会話や効果を十分に活かしていない反省からこの名称を付けました。

DDD についてかなり簡略した説明をしたので、詳しく知りたい場合はこの記事が参考になると思います。

何をしていたのか?

プロダクト開発には、ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)を作ったり、ペルソナを定義したり色々とやることが多いと思います。自分も本・記事から様々なプロダクト開発の手法・やることをインプットしています。もちろんそれらも重要で、プロダクトのフェーズや開発体制に合わせて参考にできる部分が多々あります。

ただ、その一つ一つを「深い」レベルでやっているかと内省したら、取り敢えず形だけやっていることが多々あることに気が付きました。ひどい場合は、多くの本・記事に書かれるぐらい大事なことなのに、時間を言い訳にして実践していないこともあります。

例えば、自分たちではこんなことがありました。

・ユーザーインタビューをしてドキュメントにまとめるけど、そこからメンバーでインサイトを深ぼる時間を設けていない

・Instagram や TikTok のインサイト情報を定期的に確認するけど、いまいち改善の動きができていない

手法・フレームワークはあくまで「手段」であり、メンバー同士で会話をすることで、ユーザーインサイトを見つけてプロダクトを改善するなどの「目的」があります。自分たちは「手段の目的化」に陥っていて、ただ形式的にやって本来の目的を忘れていました。

まとめ

いろんな手法を薄く広くやるのではなく、狭くても深くメンバーと議論を重ねて解像度を上げることの方が大事だなと思いました。

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