公園の住人-シャーロットのおくりもの-
10月の3連休、ある晴れた日。浜離宮公園を散歩する。
以前、汐留の高層ビルの中から、毎日のようにこの公園を眺めていた。
広々として海に臨み、緑が生い茂り、静かな池と刈り込まれた植木が見える。
「離宮」という言葉の響きは、なぜか「竜宮城」を思い起こさせる。
あそこをのんびり散策したら、どんな気分なのだろうと思いながら見ていたのだ。
逆に公園から、私がいつもこちらを眺めていたはずのビルの21階付近を見上げると、その窓は小さすぎて、中に人がいると思うととても不思議な感じがした。