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【教育×読書感想】教師はギバーでないとダメ?

こんばんはー!20代の高校教師わやです。

まだ全然読み終わっていないのですが、今読み進めている本があります。『GIVE&TAKE(アダム・グラント著)』です。

サブタイトルは「「与える人」こそ成功する時代」です。世の中には3種類の人がいて、ギバー、テイカー、マッチャーと呼ばれています。それぞれ、

ギバー:人に惜しみなく与える人
テイカー:真っ先に自分の利益を優先させる人
マッチャー:損得のバランスを考える人(借りを返す人)

を表し、人それぞれ状況に応じて使い分けているものの、配分に差があるようです。人生というスケールで考えた時、最も成功していない人はギバーだが、また最も成功している人もギバーであるそうです。ギバーとしての振る舞いの中に、成功と失敗を分ける線引きがあるようです。が、僕はまだそこまで読んでいません笑

高3生に対する接し方

僕が教育に携わることで、生徒たちに身に付けて欲しいと考える最大の力は自分で考え、判断し、行動する力です。1年生から段階を踏んだとすれば、3年生は仕上げの時期で、僕個人の気持ちとしてはほとんど僕からアクションを起こして関わりたくありません。生徒が「○○したいから、□□を準備して欲しい!」と言うのならやってあげたいと思いますが、僕が「○○するなら□□が必要だから準備してあげとこう」というのは全然やりたくありません。

ですが、考えてみると教師と生徒の関係で教師がギバーでないのなら、関係の築き様がありません。大抵はマッチャーで、少しのテイカーとほんの少しのギバーが生徒の構成だと思います。確かに教師に対してもギバーになれる子はいるとは思いますが、そこに期待するのも違うと思います。

今年度、異動していきなりの3年担任で、とてもやりづらさを感じ、関係構築も十分でないままの卒業になりそうです。コロナのこともあって、実際に関われたのは7ヶ月程度というのもあるとは思いますが、なおさらギバーを目指しておけばよかったな〜と思いました。

今日は国公立の二次対策で面接が必要な自分のクラスの生徒と練習しましたが、どうにもその分野の知識が足りず、主張に説得力がないし、本人にも自信がない。ところが図書館に言ってもめぼしい本はなかった、と言うので、一緒に図書館に行って本探しをしました(ギバーを意識して、あえておせっかいしてやろうと思いそうしました)。一緒に探すと案外見つかり、結果的に5冊ほど借りて帰りました。僕に手渡された本をパラパラめくり、無言でそばに付いてくる感じで、「余計なことしてるんかな〜」とも思いましたが、借りた5冊は他の本とも比較して自分で選択していた様です。お礼を述べて帰って行きました。

ふと反省したんですが、これまでは生徒が自分で考え、判断し、行動するというのを大義名分にして、僕自身がそんな行動を待つばかりのテイカーになっていたんではないかなと思いました。生徒の成長のための寄り添いやサポートをギブできていなかったのかなあと。

去年の3年生は、1年生からずっと見てきた子どもたちでした。同じ“3年生”と言うだけで同様に扱うのは少し違ったのかな、と今更になって思います。

3年生との時間は後わずか、少しでも力になれるよう、頑張ろうと思います。

それでは今日はこの辺で!

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