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天職にこだわらないと意外とうまくいく理由

30代半ばの頃(まだ会社員時代)、こんなことに悩んだことがありました。

「これは私の天職なんだろうか?」

強みを活かせているとは思っていたし、それなりに評価もされていたものの、
仕事が多くて忙しいし、管理職で、スタッフのこともケアしなければいけなかったしで、全く楽しくなかったんです。正直、つらかった。

これは天職ではないのかもしれない。
天職につけばもっと仕事は楽しいんじゃないか、
でも私の天職ってなんだろう?と。

救われた言葉「天職より適職でOK」


そんな時、たまたま読んだファッション雑誌の仕事の相談コーナーで江原啓之さんの答えに救われたのです(江原啓之さんというのが、わかる方には時代がわかるかなと思います笑)。

仕事は天職ではなく「適職」であればいいと。

そこに書かれていた「適職」というのは、自分の強みや適性を活かして、人の役に立ち、収入を得られている仕事。

「天職」とは魂が喜ぶ仕事。

たとえば、絵を描くことが好きな方が、絵を描くことを仕事にしたとき。

自分が描きたい絵だけを描ければいいですが、絵が売れなければ、収入を得るために本意ではない絵も描かなければならなくなり、仕事がつらくなってしまうこともあるかもしれませんよね。天職のはずなのに魂は喜ばない。

それなら、もし教えるのは得意なら、収入を得るためには「適職」として美術の先生をして、絵は本当に自分が好きなものだけを描き、好きな人に見てもらえれば、その方が純粋に絵を楽しめます。

といったことです。

「適職」という言葉を知った時、あー、これなら私は当てはまる、と心が軽くなりました。

起業・副業も同じ


起業・副業ブームでは、好きなこと、やりたいことを仕事にすれば幸せ、といったことが書かれていることもありますが、それでうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。

趣味の延長で楽しくやれればOK!ならいいですが、収入を得ることが一番の目的であれば、お客様にとって価値があるか?求められているが主軸になるので、好きだけではうまくいきません。「適職」の方がうまくいく可能性も高いわけです。

「適職」で収入を得て、そのお金で魂が喜ぶことを純粋に楽しめるなら、それも素晴らしいと思いませんか?

なんのために働くのか?を大切に


当時、30代半ばの頃は、「適職」という考え方で心が軽くなった私ですが、その約10年後に私は退職しました。47歳の時です。

それは様々な経験、変化を経て「このままここにいたら、自分はきっと将来後悔する。という恐怖が強くなったから」でした。歳を重ねて自分の働き方、生き方に疑問を持つようになったんですよね。

働き方、キャリアに迷うのは、どの年代でもあると思うのですが、迷う理由は年代や、その個人の環境によっていろいろです。家族の変化もあると思いますし。

迷った時は、世間の流れや周り、情報に振り回されず、自分はなんのために働くのか?収入を得ることが最優先なのか?これからは、自分の生き方、魂の喜びを大事にしたいのか?他に大切なことがあるのか?など、働くことの意味、目的を明確にしておくといいと思いますよ。天職かどうかにこだわりすぎることなく(なんか最後のまとめが、天職へのこだわりから離れてしまったかな笑)

熊谷 美雪





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