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BtoB広告大賞発表 自社のBtoBプロモーション施策のヒントが満載

日本BtoB広告協会から「第44回 2023日本BtoB広告賞受賞企業」が発表されました。同協会が、BtoB広告の普及をはかるために1980年から開催しているBtoB広告作品のコンテストで、今回の受賞企業はこちらから確認できます。

オシャレなBtoC広告は日常生活の中で頻繁に見かけますが、BtoB広告は数が少ないうえに、さらに、ひねりのあるオシャレな広告となると、なかなか目にする機会がありません。受賞企業の各クリエイティブを一つずつ見てみると、BtoB広告の世界もこんなに進化していたのか、と驚きます。中でも特に心惹かれたクリエイティブを3つ紹介します(敬称略)。

①もはや映像作品!つい回遊したくなるウェブサイト(株式会社クボタ)

経済産業大臣賞を受賞したのはクボタの企業PRウェブサイト。私たち自身も日ごろからリサーチ業務などで様々なウェブサイトを見ていますが、これほどのクオリティのウェブサイトには、早々出会えません。立体感、奥行き、広がりがある同サイトは、次々にクリックしたくなる上につい引き込まれ、じっくり読み込みたくなります。大臣賞受賞も納得の高クオリティ。モバイル閲覧よりPC閲覧がおすすめ。カーソルを画面の任意の場所でクリックしてみてください。見えづらいですが、画面右端の縦に伸びる点線もぜひクリックを。


②地味と思いきや、実は奥深い!イメージ刷新&興味喚起が上手い企業ポスター(サクラテック株式会社)

「ポスターの部」銀賞を受賞したのは、亜鉛めっき鉄線メーカーのサクラテック株式会社。亜鉛めっき鉄線ーー。聞きなれない言葉ですが、まずは以下ポスターのキャッチフレーズを数字の順に読み進めてみてください。

画像:日本BtoB広告協会「第44回受賞作品」に掲載画像をもとに編集

同社HPによると、亜鉛めっき鉄線についてこのような説明書きがあります。

鉄線を亜鉛でコーティングすることで、亜鉛が先に腐食し、鉄線の腐食を遅らせます。耐食性に優れ、コストメリットが高いため、幅広い用途に使用されます

業界外の人には耳慣れない言葉ですが、わかりやすいコピーと画像の連続で途端に身近に感じます。さらに同社HPでは「主要な亜鉛めっき鉄線メーカーは、国内に3社のみ」との記載。ますます興味をそそられ、つい筆者自身も同社HPを読み込んでしまいました。

BtoB企業は専門用語が多く理解が難しく、そのため関心を向けてもらうことが難しいですが、「伝わる/瞬時に理解してもらえる/興味を持ってもらえる」事例として、同社クリエイティブは参考になります。


③奇想天外!最後まで大事に使いたくなる企業カレンダーは "花咲くカレンダー"(パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社)

企業が企業へ贈るカレンダー。カレンダーのデザイントンマナが自社オフィスの空間に合っていなかったり、受け取った担当者の好みではなかった場合ーー。残念ながら裏紙として使われたり、ごみ箱行きになってしまうことが多いのではないでしょうか。

でも、パナソニック ハウジングソリューションズの「植えると花咲く種つきカレンダー」だったら、きっと年末まで大事に使ってもらえそうです。同社のカレンダーは、使い終わったカレンダーの1ページを土に埋めると5~10日ほどで発芽して、花が咲く仕掛け。

画像:パナソニック ハウジングソリューションズ

カレンダーの紙はシードペーパーと呼ばれるもので、花の種が漉き込まれた再生紙だそうです。こちらのカレンダーは「SDGs賞(カレンダーの部)」を受賞。

そういえば以前、ある展示会に出かけた時に、ある出展社から景品として同社社名の記載があるボールペンを数本頂きました。が…わずか数日間ほど利用しただけで全てインクが出なくなり、結局全て廃棄。随分と雑な景品を配っているなぁと思うと同時に、同社サービスも同じく粗雑なのか?と勝手にネガティブな想像を膨らませてしまいました。

企業から企業へのプレゼント(景品)は、カレンダー、ボールペン、コップ、クリアファイルと多種多様にありますが、長く使っていただける方が当然、長い期間、地味にプチPRができるので工夫したいところです。当社自身も企業の皆さんにお配りする物は、ちょっとした配慮や工夫を仕掛けてみたいなと思いました。

本稿では3つの事例をご紹介しましたが、他にも勉強になるBtoB広告が多数あります。ぜひクリエイティブや企画のヒントに。受賞企業の一覧はコチラ

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