キラキラ✨ひかる 056_20240414
喪失感という勿れ
ラジオのリクエストによる選曲はアルゴリズムに依らなくていい。
願わずSMAPの「オレンジ」という曲を聴いた私は、しばし哲学の時間を楽しむこととなった。
涙が出そうなほど心が揺れ動いた。
SMAPの熱烈なファンだったからではない。
オレンジが別れの曲だったからでもない。
久々に綺麗な夕焼けを見て感動したからでもない。
SMAP・・・
解散した時はそれなりに衝撃はあったけれど、とうとうそんな時代が来たかと自分事に集中して、これから自分が立ち向かう大きな時代の変化に恐れおののいたのはついこの前のこと。
私は彼らと同じ年代。
彼らとともに生きてきた。
彼らが生きた時代や社会を同じ歳で経験し、今もともに生きている。
メンバーが個々に活躍しているのを見ながら、自分はどれだけ頑張れているだろう、と思うことはある。
「頑張れる」という自信も
「頑張りたい」という願望も
「頑張らねば」という義務感も
同じ年代だからこそ、伝わってくるものがある。
私の中にSMAPはもういない、と思っていた。
私の中にあるのは解散した後の彼ら個々人だ。
でも違った。
SMAPはそこにいた。
SMAPはまだ生きていた。
しっかりリクエストされて日曜日の夕暮れ時に世の中の人を優しく包んでいた。
SMAPは過去のグループかもしれないが、今もなお生きている。
私はどうだ?
過去の私が、今もどこかで生きていることがあるのだろうか。
この世の中の誰かの心の琴線に触れるようなことがあるだろうか。
もしそんな私が存在するのであれば、私という人間が存在する世界は約18,250も存在するかもしれないな。※365日×50年の計算です
あの時の私はもう存在しなくても、止まったまま生きている。
私は物理が大の苦手だったし、量子力学も分からない。パラレルワールドは映画や小説の中だけだと思っている。
そんな難しいことを言いたいわけじゃない。
「死して名を残す」はあまり好きではない。
私がときどき不安になって夫に「私たちはいつまで一緒にいられるかな?」と尋ねる時、「長生きしてね」とお願いする時、夫は決まり文句を言う。
「死ぬまで生きる」
私はこの言葉を聞いて安心して、これ以上は何も言わない。
夫うぉんばっとくんが私に言いたい意図は分かっているつもりだ。
でも今日は別の意味で使いたい。
「死ぬまで生きる」かぁ。
なんか生きる勇気が湧いてきた。
明日頑張れる気がしてきた。
私はいろいろな面で弱い。
だが、強い意志で生きる。
<1年前の”ほのぼの日記”>
「本気が足りない」のはいつものことだ。
今は身体が弱っているせいか、毎日120%、全力疾走でなくてもいいんでない?って思っている(笑)明日は30%の力で生きる。無理は禁物。
タイトル画像は、はそやmさんの作品です。「キラキラ✨ひかる」シリーズのために、ボルダリングをするうぉんのすけ、子ども支援をするうぉんのすけをイメージして、オリジナルのものを提供してくださいました。はそやmさん、本当にありがとうございます💗
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