徒然なるままに・・・055_20220815
95歳祖母と過ごす盆
うちのばあちゃん(夫の祖母)は95歳。
7月初めから約3か月ほど家に戻ってきた。
普段は、私の職場の近くにアパートを借りて別々に住んでいるが、この期間はできるだけ週末に実家に戻り、ばあちゃんと一緒に過ごすようにしている。
この盆の間は、ずっとばあちゃんと一緒だった。
とは言っても、ばあちゃんは自分の部屋で高校野球を見て、私は訪問客のお相手や家事をしていたからずっと一緒にいたわけではないけれど。
朝と夜の食卓がいつもと全然違う。
夫とお義母さんとばあちゃんと私の4人で食卓を囲む。
話題はもっぱら昔の話。
この辺りは、現代には珍しく邑(むら)の形がそのまま残っている。
大農家が多く、夫の幼馴染たちは皆、後を継いで3世代、4世代の大家族がほとんど。むしろ、うちのような会社員の家はなかなかない。
ばあちゃんが昔の話をするのを皆で興味深く聴く。
夫が「幼馴染たちにも聞かせてやりたいから、講演会開くか?」と冗談交じりに言う。
ばあちゃんに「もしかして、ばあちゃんが一番長老なの?」と聞いたところ、「いや、わーの4つ上の〇〇がいだ(私の4つ上の〇〇さんがまだいるよ)」99歳?!このほかに2、3人いるかも(笑)
90代のお年寄りは珍しくない。この辺の80代の人たちはまだ農作業されている。すごい元気。
ばあちゃんの話は、もっぱらじいちゃんの悪口だけど(笑)、じいちゃんもきっと隣にいて笑って聞いていることだろう。
今日は終戦記念日だったから「玉音放送」をどこで聞いたか?などの話をした。ばあちゃんの母親が体を悪くして桃が食べたいというので、桃を探して商店に入ったら、商店の主がわーんわーんと泣いていた、というような話だった。
なんとも呑気な!だいたい戦時中に桃なんて手に入るのか?商店?不明なことは多々あったが、ばあちゃんなりの語りであった。じいちゃんがいたら、また違った話が聞けたような気がする・・・(笑)
そんなこんなで、2022年の盆が終わる。
来年も同じ盆の風景があるとは限らない。大切に大切に過ごしたい。
ばあちゃん、ずっと元気でいてくださいね。ありがとね。
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