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週休3日制?日本とイギリスの考え方の違い

TL;DR

  • イギリスでは週休3日の実証実験を実施、多くの企業が成果を得た

  • 働き方や生産性が異なる日本でも同じ取り組みができるのか?

  • 現状、日本で考えている週休3日は、単に労働時間をシフトしたもの

  • 何が成果なのかを明確にすることが必要

イギリスでは実証実験で多くの企業が成果を実感

イギリスで週休3日制の実証実験をやったところ、生産性が落ちなかったどころか、逆にアップしたところが多かったとか。そのまま制度を続ける会社も多いそう。

日本でもいくつかの企業が同様な取り組みをしているようですが、実は大きな違いが。

  • イギリスの実験は労働時間を変更せず週休3日(平均週34時間労働)

  • 日本の取り組みは労働時間を変えずに週休3日(基本は週40時間労働)

自分の聞いた話では日本では週40時間労働のままという話でしたが、もしかするとイギリスのように短縮している会社もあるかもしれません。ただ、H社やT社、F社などの週休3日制の内容は週40時間のままの週休3日だったかと思います。

これがどう違うかと言うと、まあ、そのまま。週休3日にする代わり、1日分の労働時間約8時間を残り4日に割り振るのです。一番単純なのは毎日2時間ずつ均等に増やして、1日10時間労働するパターン。別に均等にしなければならないわけではないですが、長時間労働になってしまうので均等割一択という気がします。

日本でも海外流(真の)週休3日制は広がるのか?

もっとも、イギリスで上述のような成果が出たので、今後はイギリスと同様に週32時間の週休3日制を導入するところも出てくるかもしれません。
ただ、他の記事によると「100%の給与を80%の労働時間でもらうが、100%の成果を出す」という100-80-100の原則というのがあるよう。だから、労働時間を減らしても問題ないわけです。

これは一部の日本人の働き方とは相容れないので、日本での導入は難しそうな気もします。成果の考え方自体が曖昧なので、何を持って成果100%とするのかが難しいかと考えます。
また、効率が良い人が効率の悪い人をサポートすることで成り立っているケースも多いと感じます。が、そこに労働時間を短縮した週休3日制が導入されたらどうなるのか。

日本では「みんなで幸せ(不幸せ?)になろう」という考え方がまだまだ根強く残ってそう。そこから変えないと、週休3日制も生産性向上も難しいのではないかと感じます。
それは半分冗談ですが、成果というものを明確に定義して、達成基準を明確にしない限り、導入できない考え方なのは確かです。

80%で100%の成果を得るには

単純に考えれば、80%の時間で100%の成果を得るには、1.25倍の生産性が必要になります。もちろん、そんな単純な話ではないという意見はあると思います。ただ、単純でも複雑でも、今までと同じやり方では達成できないわけです。力を抜いてやっていたなら別ですが。

それができないのであれば、日本的な労働時間シフトによる週休3日制にするしかありません。1日8時間で5日働くのがよいか、1日10時間で4日働くのがよいかは、正直、微妙な気もします。コアタイムなしの完全フレックス制を導入すれば週休3日制でなくてもよいようにも感じます。

それはさておき、以下のような取り組みを使ってでも生産性をまず上げないと話にならないわけです(ChatGPT型AIという謎ワードは置いておくとして)。

そもそも、今の日本の状況では、週休3日になったらその休みの日に副業をする人が多くなりそうと考えてしまうのは気のせいでしょうか?
自分はリタイアしてしまったので、もう週休2日も3日もないですが、週休3日で旅に出られるようの世の中になるとよいですね。


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