テレワークのお供
テレワーク疲れなんて話も出てきていますが、確かに一日静かなところでひたすら仕事をしていると、疲れというか寂しくなることはあります。そんなテレワークのお供の話です。
テレワーク疲れでオフィス回帰?
先日、Twitterを見ていたところ、テレワーク疲れでオフィス回帰という話題が上がってました。日本生産性本部というところでの調査でそんな話が出ていました。
ただ、Twitter上では意外にこの件については批判的というか、否定的な意見が多かったです。例えば、テレワーク疲れよりも通勤疲れのほうが大きいとか、出社しなくていいのは最高なのに出社したい人の言い訳だろう、みたいな。
個人的には現役時代は電車だけで90分近く(乗り換え含む)。前後に徒歩時間も入れるとさらにどん、という生活でしたので、テレワークになった時には楽だなと思ったものです。
でも、それも一時的なこと。まあ、確かに通勤がないのはかなり楽です。ただ、日中、自分だけの部屋でひたすら仕事をしてると気が滅入るのも確かです。そういう意味で通勤と秤にかけてどっちが上とか下とかじゃなくて、確かにテレワーク疲れというか、テレワーク特有の問題もあると思うので、通勤に比べて大した問題ではないと切り捨ててしまうのも違うかと思います。
調査結果を見ると…
この調査の良いところは、一過的なものではなくて2020年5月からほぼ定期的に複数同じ調査をしていること。
どういう対象の選び方をしているかわかりませんが、テレワーク実施率を見ると2020年5月こそ3割超と高いものの、以後の調査は概ね2割程度であることがわかります。
また直近7営業日の出社日数も最初は3割が0日なのが、だんだん出社日数が増えています。
今回ポイントとされているのが、効率が上がったかとか、満足しているかといった項目で、2021年4月の調査までは増えていたものが、7月の調査で急に減少に転じたことです。ただ、以前にも緊急事態宣言下の1月とかに下がっている項目もあるので、これだけだとまだ潮目が変わったとまで言えるのかは微妙に感じます。
とは言え、最初から継続してやっているところでは1年3ヶ月とか1年半近く継続している企業もあるので、メリットばかりでもないというところが出てきたというのはあるかと思います。
残念ながらこの調査では具体的にテレワークで不満に感じる点という調査がないので、そこの部分は想像するか、別の調査を当たることになります。
孤独なテレワーク
自分の前職の同僚(独身)と先日話をしました。彼は首都圏でずっと家族と暮らしていたのですが、数年前から地方でひとり暮らししています。今まではまあ、時々体調を崩しながらもそれなりにやっていたのですが、テレワークが始まってからはしきりに帰りたいと言うようになりました。
自分もそうですが、日中一人で部屋で仕事をしていると孤独感があります。打ち合わせとかそれなりにあるので、他人と会話することも多かったですけど。彼は打ち合わせの頻度がどのくらいかわかりませんが、業務的な違いもあるので少ないのかもしれません。
オフィス時代にそんなに雑談する方でもないですが、まあ、他人に確認したいときにその人の席を見て、話しかけられるような状況か確認してから話を切り出すみたいなことはよくあります。外出や打ち合わせで不在が多くてなかなか捕まらない人もいるので、そう言う場合はメールで連絡するのですが、忙しいのでなかなか返信もなく、結局、在席時に捕まえることになります。
実際、こんな話もあります。
テレワークの場合、パソコンのツールで在席か不在かわかるようにはなってます。ただ、以下のことがわかるだけなので、実際に目で見て様子を見ることで得られる情報量と比べると圧倒的に足りないです。
・緑:在籍して何か作業している
・黄:5分間以上キーボードやマウスを操作していない
・赤:会議中や取込中など(会議はカレンダーと連動して自動的に切り替わるが、例えば、会議が流れたりしても会議予定がそのままだと赤くなってしまう)
緑ならば連絡できることはできるのですが、何か作業が取り込んでいるのかとかという様子はわからないです。まあ、気の利いた人は邪魔されたくない時は手動で取込中にしてくれるのですが、ほとんどの人は無頓着でしたので。
一人じゃないという気になるサービスも
そんなコミュニケーションがやりにくいテレワーク。まあ、元々機能はあるので、皆が自分の状況を積極的にステータスに出してくれれば解決するのですけど。
ただ、解決しないのが先にも述べた孤独感。家族、特に子供がいて、仕事に集中できないという環境もそれは大変でしょうが、一人で黙々と部屋で作業を続けるというのも寂しいものです。まあ、邪魔されたら本末転倒ですけど。
そんな中で「もくもく会」なんてものもあるそうです。チャットやテレビ会議のシステムとかに繋げるのですが、そこで何か話すと言うよりは、他人の存在を感じながら黙々と作業したり、勉強したりする集まりがあるそうです。もちろん、画面を共有したりするわけではなく、ただ、PCに向かっているだけです。まあ、業務中にそう言うサービスを使っていいのかは会社がどう判断するか、ですけど。聞いたら聞いたで薮蛇だし、難しいところです。
なお、前職の会社では雑談用のトークスペースなんてものを設けていました。実際に利用したことがないので、どの程度使われているのかとかは全くわからないのですが。
ラジオが見直される時代?
そんなわけで、ラジオが見直されているという話もあります。テレビだとどうしても画面を見てしまい気を取られてしまうが、ラジオなら流しておけるということで、ラジオを聞く方も多いようです。
個人的には、業務時間中にどうなのかと思って、前職に就いていた時代はテレワーク中はテレビもラジオもかけていませんでした。作業用BGMとか流しても良いような気もするし、気が散らない方ならばラジオでもいいのかもしれません。音楽聴きながらだと作業が進むという方もいますし。
余談。昔、前職の会社で総務部門にヘッドフォンで音楽を勤務中に聴いて良いか、と質問した人がいるそうで。もちろん、却下されたようです。なんか、風の噂にそんな話を聞きましたけど。
ちなみに、普段はPCのスピーカーはミュートしてますが、テレワークになってからの在宅や出社時はヘッドセットを常時つけているので、ミュートしなくなりました。
今はアーリーリタイアしてなんの憚りもなくなったので、PC作業中とかラジオとかかけることはあります。まあ、長らくの習慣で結局無音でやってることも多いですけど。
そこで何を流すかです。テレビは画面に気を取られるので、最初からながらでやるつもりの時だけしか流しません。ラジオはいくつか定期的に聴くものを流すことはありますが、そんなに数はありませんから常時というわけにもいきません。適当にその時その時のラジオ番組を聞いてもよいのですが、好みというものもあるので、どうしても選んだものしか聞かないです。
あとはAmazon MusicとかYouTubeでBGMかけるとかですが、たまにしかやりません。
で、結局やっているのがウェザーニュースの動画配信です。
ウェザーニュースLiveという主に天気関係の動画配信が24時間365日あります(メンテナンスが入ることもあります)。
基本的に毎日5時〜23時までは3時間ずつキャスターさんが出てきて話しますが、それ以外はお天気情報を画面に流し続けます。ただし、緊急時はキャスターや気象予報士の緊急放送が流れることもあります。
キャスターさんが話す際は、3時間交代で1日6人のキャスターが分担します。その3時間の中でも30分単位になっていて、25分くらいは話して、5分くらいインターバルでという繰り返しになっています。
話題はもちろん天気予報なのですが、ウェザーニュースの会員などからのリポート画像やコメントを紹介したり、天気に関する話題やクイズなどもあり、一種のバラエティのようになっています。
動画なので画面はありますが、ずっと眺めているようなものではないですし、PCの横にスマホを置いて動画を流しています。その成果、肝心の地元の天気予報を見逃すことも多いですけど。
配信もYouTubeやニコニコ動画、アプリ等の各種媒体でやっているので、自分の利用できるものから選べます。
キャスターさんによってバックグラウンドにしやすい方とちょっと作業中は気になる方などありますが、スマホで流しておくと多少は紛れるので流していることも多いです。
台風、大雨の時には現地の人のリポートの写真、動画が流れたりとか、普段でも気象に関連した雑学があったりと、テレワークのお供におすすめです。
拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。