㊗2025年来日公演記念㊗GREEN DAY(グリーン・デイ)THE SAVIORS TOURライブレポ
2025年、GREEN DAYが遂に日本に帰ってくる💥
単独ツアーとしては15年ぶりとなる待望の来日公演が開催決定!
というわけで、一足先にロサンゼルス公演@So-Fi Stadiumを鈴木美穂さんに観ていただき、レポートをしていただきました✨😎
GREEN DAY THE SAVIORS TOUR ロサンゼルス公演 @ So-Fi Stadium レポート
2024年9月14日
文:鈴木美穂
GREEN DAY(グリーン・デイ)は、今再び、キャリアのピークにいる!と断言したくなる最高のショウだった。
最新アルバムの名を冠した『THE SAVIOURS TOUR(ザ・セーヴィアーズ・ツアー)』は、今年5月30日にスペインからスタートした。そのロサンゼルス公演は、6万人収容のSo-Fiスタジアムで開催された。
今回のツアーは前座も豪華で、3年前から大きな話題を呼んでいるLA出身のガールズ・パンク・バンド(4人全員まだ10代!)、The Linda Lindas(ザ・リンダ・リンダズ)の迫力満点のステージで始まった。彼女達が駆け足で登場した時に、THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の「リンダ・リンダ」が爆音でスタジアムに流れ、「こんな体験をアメリカでする日が来るなんて」と鳥肌。時に楽しく時に激しい、見事なパフォーマンスだった。続いて、Billie Joe(ビリー・ジョー)の長年の盟友、Tim Armstrong(ティム・アームストロング)率いるRancid(ランシド)。90年代のポップ・パンク・ムーブメントを思い出す夢のカップリングで、個人的に一番興奮した前座だ。彼らは90年代と変わらぬエネルギーとキレまくりのプレイを披露してくれて、ラストの「Ruby Soho/ルビー・ソーホー」は大合唱になり、この時点ですでに感無量。
さらに、サウンドのスタイルは全く異なるけれど、GREEN DAY(グリーン・デイ)と並んで90年代のロックシーンを盛り上げたThe Smashing Pumpkins(スマッシング・パンプキンズ)が、「1979」を含む往年のヒット曲の数々と新曲をタイトで鮮やかな演奏で披露し、満席になった場内を盛り上げた。
オープニングに満たされた後、Queen(クイーン)の「Bohemian Rhapsody/ボヘミアン・ラプソディ」とRamones(ラモーンズ)の「Blitzkrieg Bop/ブリッツクリーグ・バップ」が流れ、前回の『Hella Mega Tour(ヘラ・メガ・ツアー)』でも活躍していた巨大なウサギが出てきて観客を煽り、小さな子供から彼らと同世代の大人までと実に幅広い年齢層のファンは早くも総立ちに。オープニング曲は『Saviors/セーヴィアーズ』のファースト・シングル「The American Dream is Killing Me / ジ・アメリカン・ドリーム・イズ・キリング・ミー」で、イントロから爆発的に盛り上がり、ステージでは早くもパイロの火がバンバン上がり、ビリーは途中で「1、2、3、4といったら、下から上まで、全員でジャンプしろ!」と叫んで、6万人をジャンプさせた。
『THE SAVIOURS TOUR(ザ・セーヴィアーズ・ツアー)』は、今年2月に30周年を迎えた世界的ブレイク作の『ドゥーキー』(全世界の累計セールス約2000万枚)と、9月21日に20周年を迎えた代表作『アメリカン・イディオット』(約2300万枚)を全曲披露した上で『セーヴィアーズ』のシングル5曲を盛り込み、他のヒット曲を追加したグリーン・デイ史上最強のセットリストになっている。まずは『Dookie/ドゥーキー』を一気に駆け抜けたが、オーディエンスは終始大熱狂。相変わらず強力にタイトなバンドの演奏に合わせてほぼ全曲シンガロングし、ビリーの掛け声でジャンプしまくり、両手を高く上げて叩きまくった。アルバムの隠しスパイス的なラスト曲、「All By Myself/オール・バイ・マイセルフ」でトレが前に出てきて歌ったのも嬉しかった。このツアーでなければ、見られなかった一曲だ。
次の「Know Your Enemy/ノウ・ユア・エネミー」ではビリーが観客に「歌えるやつ、いるかー?」と問いかけ、女の子をステージに上げてサビを歌わせるという彼らのライブではお馴染みの特別な瞬間を作り、続いて『Saviors/セーヴィアーズ』のシングル3曲を立て続けに披露。「Look Ma, No Brains! / ルック・マ、ノー・ブレインズ!」、「One Eyed Bastard / ワン・アイド・バスタード」と初期のパンク曲を彷彿とさせるユーモラスな曲でさらに盛り上げた後、「Dilemma / ジレンマ」は演奏前にTom Petty(トム・ペティ)の「Free Fallin'/フリー・フォーリング」のサビを盛り込み、イントロから大合唱を巻き起こした。「Minority/マイノリティ」を挟んだ後の「Brain Stew/ブレイン・ストゥー」のイントロで、再びBlack Sabbath(ブラック・サバス)の「Iron Man/アイアン・マン」とMetallica(メタリカ)の「Master of Puppets/マスター・オブ・パペット」のリフを披露したのも、彼らの好みが幅広いことを改めて感じる捻りで、素晴らしかった。
ほぼ間を置かずに『American Idiot/アメリカン・イディオット』へ。まず「American Idiot/アメリカン・イディオット」のイントロで観客が一気にヒートアップするのを目の当たりにして、やはりこのアルバムは彼らの最高傑作なのだと実感させられる。『Dookie/ドゥーキー』から10年の間に格段に進化したサウンドと歌詞の同作は、壮大なスケールで絶妙な緩急もあって、スタジアムの空間にばっちりとハマっていた。どれもこれも大合唱。そして「Extraordinary Girl/エクストラ・オーディナリーガール」を演奏中、ビリーは、
と力の限り叫んで、大歓声を巻き起こした。このMCのおかげで、次の「Wake Me Up When September Ends/ウェイク・ミー・アップ・ホェン・セプテンバー・エンズ」が一層感動的に響いた。
『American Idiot/アメリカン・イディオット』を演奏し終えた後、すぐに始まったアンコールでは『Saviors/セーヴィアーズ』の「Bobby Sox / ボビー・ソックス」をプレイし、再び全観客をジャンプさせた。彼らが原点に回帰しつつ新しい要素も織り込んだ新作は本当に良曲揃いなので、全てのシングルをやってくれて、全てが盛り上がって大満足。それからビリーだけがステージに残り、アコースティック・ギターで「Suzie Chapstick / スージー・チャップスティック」が披露され、最後の最後にぴったりの「君が人生最高の時間を過ごせたことを願うよ」と歌われる「Good Riddance (Time of Your Life)/グッド・リダンス(タイム・オブ・ユア・ライフ)」のシンガロングで、全38曲、約2時間半の最高に楽しい“セレブレーション”は終わりを迎えた。まさに人生最高の時間を過ごした後で、バンドへの感謝が止めどなく溢れ出てきた。
『Dookie/ドゥーキー』から30年も経った後、30年前と変わらぬ熱量で、30年前よりもずっと長く濃くパワーアップしたショウを、観客の熱狂を最高潮に保ちながら提供してくれたGREEN DAY(グリーン・デイ)。彼らは本当に、本当に、最高のライブバンドだ。来年2月の日本ツアーも、15年待ち続けたファンの期待を超える物凄いライブになるだろう。
(鈴木美穂)
まとめ
いかかでしょうか?
来年2月の日本ツアーが待ちきれません!一緒にプレイリストを聴きながら予習しましょう😎🎸
Spotify - This Is Green Day
Apple Music - Set List: Green Day's The Saviors Tour
GREEN DAY JAPAN TOUR 2025
OSAKA 大阪城ホール
2025.2.21 FRI
OPEN 18:00 / START 19:00
AICHI ポートメッセなごや
2025.2.23 SUN
OPEN 16:00 / START 17:00
KANAGAWA Kアリーナ横浜
2025.2.25 TUE / 2025.2.26 WED
OPEN 17:30 / START 19:00
【リリース情報】
『アメリカン・イディオット:20周年記念デラックス・エディション』
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