用語集:　「ぺーバークリップ作戦」

今回は「ぺーバークリップ作戦」について見て行きましょう。

「ペーパークリップ作戦（Operation Paperclip）」:　第二次世界大戦末期から終戦直後にかけて、アメリカ軍が、ドイツ人の優秀な科学者をドイツからアメリカに連行した一連の作戦のコードネームです。ペーパークリップ計画とも呼ばれます。

この作戦は、1945年7月20日、アメリカ陸軍参謀総長ジョージ・マーシャルによって発令されました。マーシャルは、ナチス・ドイツが開発した科学技術をアメリカに吸収することで、ソビエト連邦との冷戦に備えようとしました。

「ペーパークリップ作戦」:　アメリカ軍は、ドイツの科学者名簿を作成しました。この名簿には、ドイツの航空宇宙産業、ミサイル開発、原子力開発など、さまざまな分野の科学者が含まれていました。

アメリカ軍は、この名簿に基づいて、ドイツの科学者をドイツからアメリカに連行しました。連行された科学者は、アメリカ政府の雇用となり、アメリカの科学技術開発に貢献しました。

ペーパークリップ作戦によって、アメリカは、ドイツの優秀な科学者を多数獲得することができました。このことは、アメリカの科学技術開発を大きく促進し、冷戦に勝利するための重要な要素となりました。

ペーパークリップ作戦は、戦争犯罪人であるナチス・ドイツの科学者をアメリカに受け入れたことから、批判の対象となりました。しかし、アメリカ政府は、これらの科学者を戦争犯罪人として起訴するのではなく、アメリカの科学技術開発のために利用することを決定しました。

ペーパークリップ作戦は、アメリカの冷戦政策において重要な役割を果たした作戦です。この作戦は、戦争犯罪人であるナチス・ドイツの科学者を受け入れたことで、道義的な問題をはらんでいますが、アメリカの科学技術開発を大きく促進したことは確かです。

ここで、彼らがサリ　ン、メス　カリンなども研究されていたとか、いないとか．．．

考えて見ると、相手国の有能な技術者のリストを作り、ヘッドハンティングをしていくのもある意味、企業の「ペーパークリップ作戦」と言えるでしょう。　この犠牲者は、こないだまでの日本ですね。　半導体技術、製鉄技術を根こそぎもっていかれました。