用語集: 「ジェット後流」 <ー 映画 トップガンの一作目の事故の原因です

今回は「ジェット後流」について説明します。

なんだ、この意味は~

「ジェット後流」: ジェットエンジンを搭載した航空機が高速飛行する際に発生する気流のことを指します。ジェットエンジンから噴き出した高速の排気ガスが、航空機後方にある大気中の空気と混ざり合って形成されます。この混ざり合った気流が、航空機の後方にある空間に広がり、しばしば渦を巻いたり、乱れた流れを生じたりします。

航空機のジェット後流は、他の航空機がこの気流に入ると、操縦性に悪影響を与えたり、危険な状況を引き起こすことがあるため、空軍や航空管制機関ではジェット後流に対する適切な対策を行っています。

これで、トップガン一作目ではマーベリックさんのF-14は墜落してしまいます。

現実社会でも無視できない事故が起きています。

航空機のジェット後流が原因で起きた事故の例としては、以下のようなものがあります。

  1. 2001年のニューヨーク市クイーンズ区でのアメリカン航空587便墜落事故:この事故では、ジェット後流による水平尾翼の損傷が原因で、航空機が墜落し、260人の乗客・乗員全員が死亡しました。

  2. 1997年のインド・デリーでのサウジアラビア航空763便・カザフスタン航空1907便衝突事故:この事故では、カザフスタン航空機がサウジアラビア航空機のジェット後流に入り、操縦不能に陥ったことが原因で、両機が衝突し、349人が死亡しました。

  3. 1985年の東京・羽田空港での日本航空123便墜落事故:この事故では、機体の垂直尾翼に起因する構造的欠陥が原因で、ジェット後流により操縦不能に陥り、520人が死亡しました。

これらの事故は、ジェット後流による航空機の操縦不能や危険な状況が引き起こされ、重大な事故につながった例です。

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