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どんなところでも人を助ける救急法とは?

 人が生活をしているうえで、遊んでいるうえで、ケガや病気、事故はいつでもどこにでも起こりえます。事故が発生したときみなさんはどこに応援を求めますか…?
 そのほとんどは119番で救急車を要請するのではないでしょうか。日本は世界でもトップレベルの救急システムを誇る国です。何がすごいかというと、119番がコールされてから現場まで到着するまでの時間が、限りなく短いということ。それだけ「すぐに救急車がやってくる国」はなかなかないということなんだそうです。

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「あなた救急車、あなたAEDを持ってきて!?」

 こうした幸せな国に住んでいる私たちが学ぶ救急法は、消防署や赤十字などで実施されてるものを代表としてこのシステムが成り立っていることが前提になっています。(都市型救急法や一般的な救急法と呼称しています)
 では、こんなシーンだったらどうなるでしょう。
A:「あなた救急車呼んでください!」
B:「…すみません、『圏外』です。。。」

A:「あなた救急車呼んでください!」
C:「…あ。救急車呼べましたが45分くらいかかるようです…」

A:「あなた救急車呼んでください!」
D:「ココ山の中なので2時間以上かかると思いますよ…」

 8~9分で救急車や救助隊が来ない場合、この日本が誇る救急システムが崩れてしまいます。。そうなったとき、現場にいる人はどうなるのでしょうか。
 おそらくほとんどのケースでは「知っている知識技術を総動員して、工夫してガンバレ!!」がリアルなところなのではないかと思います。都市型救急法は短い時間でプロが来る想定であるため、一般市民にカリキュラムで教えられる内容も複雑な状況に対応できるようになっていないのが実情といえます。

 私たちは、こうしたシチュエーションのことを「ウィルダネス状況下」と呼んでいます。定義すると次のような要件です。

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 パッと想像すると写真のような大自然の奥地などを想像しますよね。
もちろん、こんなところはウィルダネス状況下である確率が高いです。
しかし、例えばこんなシチュエーションの場所はどうでしょうか。

✓東京で2cm積もった。各地でスリップ事故が発生し、道路は大渋滞。そんな中、家の中で家族に救急事案が発生した。
✓飛行機に乗務していて、お客さまの具合が悪くなった。ドクターコールするも応答がない。
✓地震が発生して道路は液状化で携帯電話で圏外。ケガ人が複数発生しているがいつ応援が駆けつけるかも不透明
✓里山をハイキングしていたら足に負傷。救助呼ぶも深い樹林帯でヘリがアクセスできず地上からのレスキューで搬出に4時間以上。
✓山間部の峠道で交通事故。救急車を呼んでも30分以上はかかる場所。
✓高速道路の大渋滞の10キロ近いトンネルの中間地点を走行中。

 などなど、これらの状況を考察するとどうでしょう。ウィルダネス状況下は深い山の中だけだと思いきや、意外と都市部でも容易に発生する可能性があるのです。こんな時に、もし目の前に大切な人が傷病を抱えていたら、みなさんは何をしますか?

 WMA Japanでは、こうした状況にも医療的な裏付けのある方法で対応できる考え方や知識スキルを提供しています。全てのあらゆる方にとって選択肢になりえるものです。

 このページではこれから、少しずつその考え方や業種別に役に立つシーンとその考え方をお伝えしていこうと思います。
 この記事を読んで「お。。。」と思われた方、ぜひ講習会へ足をお運びくださいね!

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