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【社内メッセージ編】朝からすいません。熱くなってしまって。

※社内メッセージのため言葉が丁寧ではないのはご容赦ください。

先日の下記記事を拝見し、悔しさ溢れる朝、涙をぽろぽろさせながら社内へ送ったメッセージをぜひ残して起きたいと思ったので、ここに記します。

自己紹介

「生まれることのできなかった、たったひとつの命でさえも取り残されない未来」の実現、これは私たちWith Midwifeのビジョンです。
私はこのビジョン達成に人生をかけるというこの意思決定を14歳のときにしました。そのからのストーリーはテレビ東京のドキュメンタリーにもまとめていただきました。

今現在は元気なのですが、私は14歳で婦人科系の病気をました。妊娠や出産できないと宣告され、だったらこの手で命を守りたいと、産婦人科医を志しました。

しかし退院後ネグレクトを目撃し、そこで母親が責められていたことを鮮明に覚えています。誰も助けなかった。私にはできない、妊娠出産をやり遂げたのに。そこでだれがもっとよい専門職か?と考えた時「助産師」と出会い、これだと思いました。

出産だけじゃないを死ぬまで言うんだ。

世の中にはいのちにまつわる社会課題がたくさんあります。

ケアで救える命を見てきたから

それを助産師の力を用いれば、解決に近づけられる。「助産師はすごい」、いや【助産師舐めるなよ】という想いが根本にある気がします。そんな思いが溢れた朝、社内に向けてお伝えした言葉をここに記します。私の、みんなの、覚悟として。

朝7:36に送ったメッセージ


おはようございます。
みなさんはこのニュース拝見されましたか?
(社員だけではなく、MidwifeをふくめたWith Midwifeみんなに語りかけています!)

※株式会社With Midwifeでは、日々社会にケアを届けてくれる助産師の仲間をMidwife(寄り添う人)と呼称しています。

Midwifeとは

もちろん、昨日起こったことが初めてではないし、統計上日本のどこかで起きていることです。
とはいえ、どう防げたか。
今の既存の社会システムでは解決しないことがある。
だから、私たちは起業したんだ、と気持ち新たにしました。

産前産後女性の死因の一位は自殺です。
その背景には支援者不足も挙げられています。

これまでもみなさんのおかげでたくさんの方にケアを届けてきました。
これは2023年度約4000回にも上りました。

そこの街にThe CAREがあれば、この人の会社に、このパートナーの会社にThe CARE があればと思うとやるせないです。

もちろん解決したい命にまつわる社会課題はこれだけではありませんが、ここが一番大きいです。(私自身の原体験としても)
一番幸せであるべき命の誕生で、一番起きてほしくないことが起こる。

助産師10年目で起業しようとしていた私。

私が、私たち助産師がもたもたしてる間に、どれだけの命がなくなるんだ。

これが、3年目で助産師辞めて起業した時の想いでした。
そう考えると何してるんだ自分…!
何で挑戦をもっとしないんだ…!
保守的になっていないか…
と自問自答しました。
みなさんのことと同じくらい、この人、この人たち、社会で今も痛みを抱えている命を見つけアプローチすること、その未来を支えにいくことが大切です。

いつも共に新しい価値を作ってくださるみなさん。本当に毎日それぞれの生活もある中、ありがとうございます。
でもまだまだ私たちはベンチャーの端くれにもなってません。もっともっと自分たちを大切にしながらも、挑戦していくことが必要です。適切なコンフォートゾーンを抜けることは必須だと思っています。

The CAREは確かに日々の暮らしの中で、社会的インパクトが大きな相談ばかりではなかったり、購買決定者である企業様への期待に応えることももちろん必要です。
「これは遠回りのような。」「必要かがあるのか?」と思うタイミングも、もしかしたらあるかもしれません。(一度もそんな声を聞いたことがないので、本当にミッドワイフのみなさんへのリスペクトが止まりません。)

でもこれまでみなさんに度々シェアしてきたように、ちゃんと必要な人にThe CAREを通してケアが届くようになってきています。

  • 子育てが嫌、死にたいという方を行政まで繋げたケース

  • 不妊治療で月経不調のコントロールができず、「死にたい」とSOSをくれたこと

  • 妻の流産に心を痛め、それがケアで少しずつ癒えていったこと

数えればキリがありません。
これまでの仕組みで解決できなかったこと。
取り残されたいのち。
ボランティアじゃなく、国の支援でもなくビジネスとして永久的になくなる仕組みとカルチャーを作る。孫達の世代では、テクノロジーを使っていつでも助産師が見てくれてるから、不安なく命の営みを前向きに続けられる社会をこれからも一緒に作りましょう。

私たちが無くさなきゃ、誰が無くすんだ。
助産師を舐めるな🔥私たちならできる🔥

これからもプレッシャーをかけることも、共に挑戦を願うこともあると思います。というかそうでなければ、孫達の代には間に合わないと思います。

どうか共に未来を迎えに行けたら嬉しいです。
「生まれることのできなかった、たったひとつの命でさえも取り残されない未来」
絶対に迎えて死にましょう!👵

みなさんのWith Midwifeに携わってくれている想いもよかったらこのタイミングでシェアし合えると嬉しいです。不意にきた、新たな決起の機会。引き続きどうぞよろしくお願いします。
(熱くなりすぎて朝からすいません)


読み返しても、朝からだいぶ重たい文章を送ったなと。
でもたくさんの仲間たちが想いをシェアしてくれました。その一部もご紹介します。With Midwife、本当にいい組織なんです。私たちならできるって思えます。

メンバーから寄せられた決意

ニュースは拝見し、心を痛めているところでした。
病院勤めの時も、心配になりながらも退院された方が1か月健診を迎えるまでに...といったケースもあったので、
「何もできなかった」と無力になることがあったな、と思い出しました。

'企業への期待に応えることも必要です。これは遠回りのような、必要かがあるのか?と思うタイミングもあるかもしれません。'
→ビジネスとして継続できる道をともに模索させていただいている、今の企業様に改めて感謝の気持ちが大きくなりました…!

'ボランティアじゃなく、国の支援でもなくビジネスとして永久的になくなる仕組みとカルチャーを作る。
孫達の世代では、テクノロジーを使っていつでも助産師が見てくれてるから、不安なく命の営みを前向きに続けられる社会を作りましょう。'
→後世に何を残せるか、何をもって安心な社会と呼べるのか、
そしてその未来はただ待ってるだけでは、誰も何も与えてはくれないから、
自分たちで迎えに行くことが大事、そしてここなら、助産師ならそんな未来を迎えに行くことができる。
綺麗ごとと言われても、それでも誰かが救えるなら、前進をとめてはいけないとひしひしと感じております。

どこでも起こっていることかもしれませんが、ニュースで取り上げられることで、社会へ正しく訴えかけることができればいいなと思います。
そして亡くなられた周りの方が、これ以上辛い思いに苛まれないように、とこの方には直接何もできないかもしれませんが、
ただただそう願うばかりです、、、

私も朝から失礼しました!!!
今日も一日頑張ります👍

社員A

記事のコメント欄も拝見しましたが、育児経験者やその家族、医療従事者などの関係者からのコメントはあれども、そうではない方のコメントは少ないなぁと
「自分に関係ない」と思っている人には今回の件もずっと届かないのかなぁと感じました。
(いや、それも別にいいんですけどね。私も「新種の昆虫が発見された!」のような記事には特にそんなに心も動かされません・・!)

やっぱりどれだけ「自分ごと」に思ってもらえるかが大事で、多くの人が属する「企業」に焦点を当てたThe CAREの仕組みはやっぱり必要だなぁと感じました。
さすがだよ、岸畑・・!

今回の件も、立場によっていろいろな感じ方があると思うんです。
状況が詳しく分からぬまま、声を上げることで、誰かを批判する形にはなりたくないな、とも思いました。
(周りの家族はどうしてたんだ!病院は気づかなかったのか!行政は何をしていたんだ!など)
また、もしもこのケースに自分が関わった時、気付けるような知識、スキルのブラッシュアップはいるな、とも感じました。

最近の相談をみながら、The CAREがセーフティネットになれつつあるからこそ、責任がずしっと重くのしかかることもあるなと感じています。
自分たち自身も守りながら、いい仕組みをつくりたいものですね。

ボードメンバーB

とっても胸が苦しくなるニュースですね。
子供を産み育てるって恵まれた環境でも大変なのに、自分が生きるぎりぎりの生活をしている人たちにとったらどれだけ大変な重みか。欲しいと強く願って授かった命なのに、自分をコントロールできずに死を選ぶ方もいる。
こどもを持つまでは知らなかった世界でした。
この現状をもっと多くの人に当たり前のこととして知ってもらいたいとほんとに強く思います。
「妊娠して出産して子育てするなんて、みんな今まで普通にやってきたでしょ」
そうじゃない、みんな命がけで命を守ってきているんだということ、本当はこういうニュースがその警告にならないといけないですよね。見て見ぬふりだと何も変わらない。
岸畑さんのような影響力のある人が発信していくことはとっても意味のあることだと思います。
社会命を守るという大切な仕組みの大きな役割をみなさんと一緒に果たしていきたいです!!

社員C

さいごに

私が今回社内向けメッセージを開示したのには2つ理由があります。ひとつは、With Midwifeのリアルを知って欲しかったから。私たちも日々葛藤や難しさや挫折を味わいながら、ビジョンだけをその後ろ髪だけを掴んで、真っ暗闇を走っていっています。でもそれはきっとひとりではなくて、みんなで挑戦し、みんなで悩み、笑い合うことができているからだと思います。
ぜひリアルを知ってもらうことで、実を知って、それでも応援したいと思ってくれる仲間が集まれば嬉しいです。

二つ目が、今回の件(社会問題)を無関心そうにも知っていただきたかったから。組織の雰囲気やカルチャー作り、そのための社内とのコミュニケーションなど経営者や管理職などのリーダーたちは気になるところ。今回社内メッセージを公開することで、そこに興味をもった方が見てくれると嬉しいなと思っています。いいカルチャー、いい仲間なので、ぜひWith Midwifeに見学?もきてください🙆‍♀️きっと、一挙手一投足にケアの概念が込められていることに驚いてもらえると思います。

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