見出し画像

身体と気持ちを分けてみたら、浮気(サレ)のことが飛んじゃった

19歳のそのときまで、わたしにとってセックスはラブラブチュッチュするもので、彼氏がいっぱい「好き」「かわいい」って言ってくれたり、触ってくれるのが気持ちいいし、そういうのが男性側からの「好き」で、それを受け入れることでわたしの「好き」を伝えて、それでお互いの独占を感じて満たされるものだと思ってたの。

だから、彼氏の浮気(肉体関係)に対して、わたしのもののはずだった彼氏の「好き」が盗まれた! わたしは「好き」を差し出したのに、差し出しているのに、わたし以外のところに「好き」を持っていきやがった!って思って憤ってたんです。


浮気が発覚してぐちゃぐちゃだったわたしに声をかけてきたのが最初の記事に書いた男性。カラオケで失恋ソングばかり歌うわたしの話を聞いて、そのとき、「浮気した側の気持ちになってみたらわかることがあるんじゃない?」ってひと言。それでホテルにいきました。

今思えばホテルに誘うための、わたしの罪悪感を消すためのトークかもしれないんですけど笑、わたしはそれでハッとしちゃったんです。そういえばぜんぶ自分の気持ちだけで、彼氏側の気持ちを考えてなかったなって。



そしていざ自分が好きでもない人とセックスすることになったら、物理的に行為はそりゃあできるけど、気持ちの部分がどうなるのかよくわかんなくなっちゃって。
そこにわたしの「好き」は無くて、相手からも「好き」は感じられなくて(好きになられても困るけど)、でも受け入れるってことはわたしの「好き」を吸い取られちゃうのかな、でも彼氏も浮気したから「好き」が減ってもいいのかなって、身体をまさぐられながらグルグル考えてたの。
かわいいね笑


でも始まってみたら、不思議と安心して身体の力が抜けて、いつもよりすっごく気持ちいいんです。
実際の行為がどんなだったかはこっちに書いたんだけど

この人はとにかく、わたしの声とかちょっとした仕草や目線なんかまですごく細かく見て、合わせて、わたしに声掛けしたり、動いてくるの。それだけに夢中、わたしの反応を見逃さないことに夢中。
でもわたしの内面には踏み込んでこなかったの。表面的な反応だけでわたしのことをわかったふうなことを言わなかった。


こんな一回のセックスでわかったようなことを言われたら、わたしはものすごくムカつくか、もしくはその言葉がわたしの気分にぴったりフィットしたなら、身体の気持ちよさも相まってわたしはきっとこの人を好きになってしまっていたと思う。
でもそうなったら彼氏以外をあっという間に好きになってしまった罪悪感で、その後の感情はグチャグチャだったって思うの。それできっと、恋愛にもセックスにも、トラウマを抱えてしまっていたんじゃないかな。何なら後でこのセックスをレイプだったと感じちゃったかもしれない。


当時は言語化できてなかったけど、そういう心の距離感、心は放っておいてくれるんだって感じたことですごく安心できたのかな。安心して身体の快感のほうに集中できたの。それで、それまでに感じたことがないくらい気持ちよくなっちゃった。

この「安心」と「気持ちいい」は「好き」とは全然違う感情で、それでセックスが成立してるって感じたとき、全部わかった気がした。セックスってお互いの反応を探っていくコミュニケーションで、行き着くところは「気持ちいい」で、それは「好きとは関係ない」んだなって。


男女の全部と全部をぶつけ合ったり、お互いの「好き」とか独占を確認するようなセックスもあって、それはもちろん素晴らしいんだけど、身体と欲求、好きとか愛とかの大事な内面は、分けてもいい。というか、本来分かれているものなんだって。


それまでのわたしは「好き」がないとできないセックスをするからお互いの「好き」が確認できるんだ、という認識でいて、でも「好き」の確認のしかたなんてほかにいくらでもあるじゃん?とも思っていて、だからセックスにあんまり必要性を見出せなくて、及び腰で、求められるからシてたのね。
それはつまり、わたしの「好き」も身体も、わたし全部を彼氏が求めてるってことだ(と思ってた)から。

だから彼氏がほかの子とシたことに対して感情の整理がつかなくて、それはわたしの「好き」も献身も無意味で、わたしそのものが彼氏にとって価値のないものになっちゃったと思ったからなんだよね。


でも身体・欲求と、「好き」って気持ちが別だったら?
身体が喜ぶようなこと、美味しいものを食べたり、力いっぱい運動したり、いっぱい感動したり、そういうことって別に誰としてもいいよね。
「好き」とセックスを分けて考えていたなら、彼にとってセックスもそれに含まれていたんじゃないかなって思ったの。そしたら、肉体関係だけの浮気って、あれ?なんか問題あったっけ? そう思えた。

これは当時のわたしにとって、すごい気づきだったし、救いだった。わたしは無価値、と思っていた根拠が消えちゃったから。

彼氏は男の子だから欲求が強いし、そもそも心がどうあれセックスは気持ちいいものだったんだよね。
そしてわたしにとってもこのとき、そうなっちゃった。。。


彼氏以外と寝た自分を正当化したいわけじゃなくて、彼氏がほんとうにわたしを好きなら、浮気は水に流そうと思えたし、今後ほかの娘とセックスしても、わたしを一番好きなら、まあいいのかな?とすら思えちゃった。


でもじゃあそうすると、好きって? 恋愛って? 彼氏とか彼女ってなんなんだろう??

これについてはいろんな男性に抱かれながら、ゆっくりゆっくり言語化しています。遠からず書こうと思います。
ここまで読んでくれてありがとう。


いいなと思ったら応援しよう!

せくち
サポート嬉しいです!かわいい下着買ったり、性病検査費用に充てさせてもらいます!