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ひきずりうどん

胃労キャンペーン5日目。体感としては、もうキャンペーンを終えてもよろしいのでは……?というくらい元気を取り戻せた。のだけれど、先日買い込んできたキャンペーン用食材がブルペンで肩を暖めているので、こいつらを全員マウンドに送り出すまで、今しばらくキャンペーンを続行しようと思う。なんつって、気が変わったら明日突然モスバーガーの踊り食いに走ったりするやもしれませんが。


さて今夜の晩ごはんは、かねてから作ってみたかったひきずりうどん。土鍋にお湯を沸かして冷凍のカトキチうどんを茹で、その間につけダレを用意する。つけダレは、納豆(付属のタレ入り)、生たまご、小口切りにした青ねぎ。うどんが茹であがったら、つけダレと醤油の小瓶と共に食卓にセットしてできあがり。超簡単!


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敬愛する江國香織さんの名著、『やわらかなレタス』で読んで以来、ずっと食べてみたかったのです。旦那さまの出身地である山形県のうどんレシピらしい。



「茹であげを、納豆と卵と葱とおしょうゆをまぜたものにつけてたべる」とのことなので、つけダレにうどんを入れ、醤油をちょいと垂らしてから食べてみると……うおおお!おいしい!めちゃくちゃおいしいです!タレ入り納豆と醤油の塩気が、たまごとアツアツうどんによってまろやかに中和されている。っていうか生たまごに納豆の組み合わせがヤバすぎますよ、どちゃくそめちゃんこウマーございますよ。そもそも生たまごに醤油という組み合わせは、みんな大好きTKGで立証済のおいしさなのだけれど、そこにこの粘つき野郎がフュージョンすることによって、得も言われぬコクが生まれている。このつけダレがたっぷりと絡んだうどん、すなわちTKUが、つるつると喉を通り抜けてゆく感覚……最高です。これはもはや官能、エロスの領域ではないのか?まったく山形のみなさまったら、なんてけしからん組み合わせをお造りあそばしたのかしら!


江國さんいわく、「山形の特産品のおみ漬けというお漬物を途中で入れると、さっぱりしてなおおいしくなる」とのこと。でも地元ではおみ漬けが手に入らなかったので、毎度おなじみ紫蘇の実漬けを途中で入れてみた。こっくりとした旨みの中に、今度は紫蘇の香りの爽やかな風が吹き抜け、これまた大変においしい!この味変、大正義すぎ……いや待て、ひょっとしたら禁断の組み合わせかもしれない。こっくり&さっぱりって、これ永久運動できちゃうやつだもの。ええ、まんまとおかわり用にもう一玉茹でてたいらげました。久しぶりに満腹ですゲフー。ごちそうさまでした。



ひきずりうどん、検索してみたら「ひっぱりうどん」という呼称がポピュラーなのかな?釜(鍋)からうどんを引き上げて食べることから、この名前がついたんだとか。サバ缶を入れたり、醤油のかわりにめんつゆ使うレシピもあるようなので、そちらもぜひ試してみたいです。梅干しなんか入れたら、真夏で食欲ない時でも箸が進みそうだなー。


というわけで(?)うどん玉おかわりも達成し、すっかり胃も復旧いたしました。お見舞いのコメントを寄せてくだすった皆さま、改めてお礼を言わせてください。本当にありがとうございました!


キャンペーン用食材を喰らい尽くしたら、いつもの欲望系メニューに戻ろうと思います。そろそろお酒も呑みたいなあ。

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