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カンパチの塩なめろうと冷奴

4日間の連休も今日で最終日。連休中はほぼ家から出ず、ひたすら庭の草をむしる妖怪草むしりと化して過ごしていた。ずっとお天気もよかったので、布団も毎日干せたしカーテンの洗濯もできた。なかなか充実した引きこもり連休であったと思う。

最終日くらいは夏の休日にふさわしい振る舞い、すなわち昼酒をキめて過ごそうと思いつき、今朝は開店と同時にいつものスーパー(らっぶらぶローピアっ♪)に突撃。そこで『特売』のシールが燦然と輝くぴっかぴかのカンパチ(刺身用)に遭遇したので、狂喜乱舞でお連れ帰り申し上げた。これを使って、以前からやってみたかったアレに挑戦してみようという魂胆であります。


まず、カンパチに軽く塩を振って冷蔵庫で20分ほど寝かせておく。その間にしょうが、小ねぎ、茗荷をそれぞれみじん切りにしておく。20分経ったところでカンパチの水気を林家ペーパータオルで拭い、1cm角くらいのサイコロ型にカットする。

このカンパチをまな板の上に並べ、その上にみじん切り集団を適当に載せたら、心にジョナサン・ジョースターの仮面をつけ、包丁でタコ殴りにする。


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ディオォォオオーッ

君がッ

泣くまで

殴るのを やめないッ!




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撲殺完了。


この撲殺死体をボウルかなんかに入れて、ごま油とゆず胡椒を加えて混ぜる。味を見て塩気が足りなければ、塩も少々。味が決まったら冷蔵庫にてキンキンに冷やしてできあがり。


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ということで、今日のおつまみ。カンパチの塩なめろうに初挑戦してみました!


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冷奴も一緒に。今日は塩ゆでしてから包丁でタコ殴りにしたモロヘイヤ(しょうが入り)を載せたもの。冷やしラーメン同様、毎夏死ぬほど食べてるお気に入りメニュー。

冷たく冷やしたいただきものの日本酒(じょっぱり)をお供に、連休を締めくくる昼酒のスタートであります。


初挑戦で上手にできるかドキドキだった塩なめろう、そのお味はというと……これが大成功!どちゃくそめちゃんこうまーいッ!!包丁で撲殺したにも関わらず、ぷりんとした歯ごたえがまだ残っているカンパチを、ごま油の甘みが丸く包みこみ、塩加減も我ながらばっちりキまった!撲殺が行き届いているところは、トロッとした歯触りが楽しめるのもうれしい。そして薬味に使ったしょうがと茗荷が、まー何とも言えず爽やか!一口ごとに口の中が涼しさで満たされていく。小ねぎの青くささもいい仕事ぶりだ。隠し味的に思い付きで入れてみたゆず胡椒も、ピリッといいアクセントを効かせてくれている。清々しい香りとほどよい塩っけ、カンパチそのものの旨み……ええ、言うまでもありませんよね。日本酒めちゃくちゃ合います!きりっと冷やした滑らかな喉越し、フルーティな香りとの相性も抜群!ちまちまとなめろうをつついては、日本酒をひとなめ。合いの手につまむ冷奴のさっぱりした甘みでリセットしたら、またなめろうへ……。ああ、いけないわ。永久運動できちゃうやつだわ。スルスル呑めちゃうやつだわ。それにしても今日の仕事ぶり、我ながら完璧だわ。ひょっとして私、塩なめろうを作るためにこの世に生を受けたのかもしれないわ。ええきっとそうなんだわ……。そんな独り言を呟きつつ、いい具合に酔っ払った連休最終日の昼下がり。ごちそうさまでした。その後雪崩れるように昼寝しました。


昼寝後のすっかり冷静になった頭で考えるに、今日の勝因はカンパチの鮮度と脂の乗り具合が完璧だったからだと思う。ぴっかぴかでシャキーン!だったもんな、カンパチ。そんな鮮度なら大人しく刺身にしろよって感じですが(笑)たまにはよかろ、こんな休日も。


なめろうと言えば味噌を使って作るのが一般的なのでしょうが、私、生の魚と味噌の組み合わせってあんまり得意ではなくて……。そして、お刺身を塩で食べるのが結構好きだったりするので、前々から一度挑戦してみたかったのです、塩なめろう。ネットには塩麹を使ったレシピも並んでいるので、それもいつか作ってみたいな。柑橘系(ゆずとかすだち)の搾り汁を入れたりしたら、白ワインにも合いそう。


久しぶりの昼酒、とても心地よいひとときになった。よーし明日からまた頑張るぞーい!

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