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"起業準備中"の方に知ってほしい創業融資に向けた2つの準備_01(自己資金を貯めよう)

INQ代表の若林 @wakaba_officeです。
この記事は、起業準備中の方、将来的に起業を考えている方向けに書いています。

Twitterで"起業準備中"の方をお見かけします。おそらく、起業に関する情報収集をしながら、あるいは人に事業アイディアについて話しフィードバックを受けながら、不安と期待が入り混じった日々を過ごされているのではとご推察します。

そんな起業準備中の方でも、ファイナンスや事業やビジネスモデルの作り方等については、下記のバイブルから十分な情報を得ることができるかと思います。

このnoteでは、年間130件の創業期の融資をサポートしている者として、資金調達の視点から"起業準備中"の方にこそ知ってほしい創業融資に向けて必要な準備を2点に絞ってお伝えします。

まずは結論から!

"起業準備中"の方にこそ知ってほしい2つの準備、それは

01_自己資金を貯めよう! ⇒ ★本記事
02_個人信用情報を確認しよう!

です。長くなるので、2回に分けてエントリーします。
本記事は「01_自己資金を貯めよう」です。
ご興味ある方は続きをご覧ください。

資金調達の方法

資金調達の方法には次のようなものがあります。

ネタ元スライド

数ある資金調達の中でも、最強の資金調達はなんと言っても「自己資金」です。

「自己資金」が最強な理由

自己資金には利息もかかりません。返済の必要もありません。
資金の使いみち(=資金使途)の制限もありません。
株式シェアも渡しません。

融資の「自己資金」として
融資を受ける場合、自己資金は非常に重要です。
起業家の登竜門(?)とも言える日本政策金融公庫の新創業融資という制度においては特に、自己資金からどれくらい起業家(代表者)自身が経済的な準備をしてきたのかをみます。面談や事業計画書で事業に対する熱意をアピールするより自己資金を多く集める方がインパクトがあります。

融資審査のプロセスにおいては、代表者の通帳を見て、自己資金の確認を行います。融資における「自己資金」とは原則的に"代表自身が起業のために、銀行口座上で蓄積した資金"です。タンスに現金で貯めておくと消費者金融で借りてきたお金と区別がつかず、自己資金として評価されにくくなります。ちゃんと銀行口座に入れておいてくださいませ。

事業のコントロールを保持するために
自己資金が少ないと、融資でも十分な資金が確保しにくいので、必然的にエクイティの調達を積極的にせざるを得ません。エクイティファイナンスを重ねれば持ち株比率がどんどん希釈化され、事業のコントロールを手放していくことになります。

事業にフォーカスするために
自己資金がない場合には、受託開発やコンサルで売上を立てなければなりません。受託に融資にエクイティに、様々なことをパラレルで進行させることになります。
そうなると、忙殺され、なかなか思うようにメインの自社プロダクトを育てることができない、という方を多く見てきました。プロダクトが育たなければ調達もできないという負のスパイラルに陥るケースも。
おそらく、起業前に自己資金を貯める方が、起業後に工面するよりもハードルが低いはずです。

自己資金は融資可能金額のパロメーター

自己資金の額によって、申込できる金額も変わってきます。
自己資金が多ければ多いほど、借入金額も融資の可能性も高まります。
(本当にザックリですが)借入金額のめやすは自己資金の2〜3倍とよく言われます。言い換えれば、借りたい金額の1/3〜1/2の自己資金があると良いとされています。

自己資金

自己資金を貯めましょう。

過去に起業すると行けなくなるからという理由で、起業前に海外旅行に行って散財する人がいました。その方が今どうしているか僕は知らない。

でも、起業して何かを成し遂げたいという方は、今すぐ空港から引き返して自己資金を貯めてください。「あのとき自己資金を貯めておけばよかった」パターンに陥ります。

幸いに数年前に比べて副業が奨励されています。本業を持ちながら副業で起業時の見込み客との接点を作りながら、副業で収入を得て自己資金を貯める環境は整っています。
繰り返します。自己資金を貯めましょう。

自己資金についてより詳しく知りたい方は下記の記事もご参照ください。

2つめの準備、「個人信用情報を確認しよう!」はこちら↓

読んでくださってありがとうございました。

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