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スタートアップ業界のホペイロになる。StartPass取締役COO就任と、INQのStartPassグループ参画のお知らせ

スタートアップの融資をサポートしていますINQの若林( wakaba_office )です。

下記のプレスリリースの通り、私、若林はStartPassの取締役COOに就任します。また私が代表取締役CEOを務めるINQはStartPassグループの一員となります。

INQ、StartPassグループに参画
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000059443.html

このnoteでは、お世話になりました皆様と、これからお世話になる皆様へのご挨拶を兼ねて、グループ入りに至った経緯や決意について、少し丁寧にご説明できればと思います。

自己紹介

私について詳しくは、若干恥ずかしい自己紹介noteがありますので、ここでは簡単に略歴を紹介させてください。

1980年東京都清瀬市生まれ、神奈川県相模原市出身、青山学院大学経営学部卒です。
スタートアップの融資を年間200件超13億円以上、累計800件・47億円超のデットファイナンス(融資による資金調達)をサポートするチームを統括しています。
その他にも、東京都のASAC・NEXs TOKYOメンターなどの自治体主催のアクセラレーションプログラムのメンターを務めてきました。

INQとは?

INQはスタートアップのデットファイナンスをサポートを提供するベンチャーです。2018年に私若林と、武田片岡の3名で立ち上げました。
興す人を、成す人に。」をビジョンに掲げ、デットファイナンスのサポートを通じて、起業家の手間や不安を巻き取り、遠回りを回避し、融資の成功確率を高めるサービスを提供しています。

StartPassとは?

StartPassは「日本をスタートアップしやすい国へ」をビジョンに掲げ、スタートアップ経営に必要なアセットである、投資家や専門家とのリレーション、厳選されたサービスや情報を提供するスタートアップです。

StartPassは小原聖誉氏(以下「小原さん」)が創業しました。
小原さんは創業したAppBoardCastをKDDIグループにバイアウトし、エンジェル投資家として20社以上に投資し、週間東洋経済の「すごい投資家」ランキングで一位を獲得しました。投資先に手厚いハンズオン支援を行うものの、エンジェル投資家としての限界も感じ、もっと仕組みとして幅広く再現性をもって提供できないかと考え、 StartPassを連続起業しました。
現在StartPassは、プレシード〜シリーズBのスタートアップ累計400社と契約しています。

StartPassへ合流する背景

INQは2018年の創業以来、一貫してスタートアップのデットファイナンスに専門特化してきました。VCやエンジェル投資家、士業、起業家からのご紹介で、累計800件・47億円超のデットファイナンスをサポートしてまいりました。

多くのスタートアップの起業家にとって、エクイティファイナンスは簡単ではなく、思い通りにいきません。そのようなとき、デットファイナンスは起業家の助けになります。
日本の創業融資制度はグローバルでも類を見ないほど充実しており、

  • デットのおかげで希薄化せずプロダクトの初期開発に注力できた

  • デットでランウェイを伸ばせて、エクイティファイナンスがうまくいった

  • デットを活用してトラクションを伸ばしてからエクイティファイナンスができた

という喜びの声を聞いてきました。

一方で、起業家との間には未だ情報の非対称性があります。「もっと早くご相談頂けたら…」と思う場面は尽きません。
そこで、VCや金融機関の方々と連携しファイナンス勉強会を開催したり、YouTubeに出演させて頂いたり、自治体のセミナーの講師を務めたり、アクセラレーションプログラムのメンターを務めたりと微力ながら自分なりに情報発信も行ってきました。

それもこれも、私がスタートアップの成功に貢献したいからです。

多くの起業家やスタートアップとの出会いの中で、挑戦する彼らのアイディアや実行力、彗眼、賢さ、前向きさ、気合いに魅了され、刺激を受け、成長機会を頂いてきました。尊敬する彼らの力になりたい、貢献したいという気持ちに突き動かされ、現在の私があります。

そんなスタートアップに貢献したいという思いを表したのが「興す人を、成す人に。」というINQのビジョンです。起業する人を成功に近づけるきっかけをひとつでも多く産み出したいと考えています。

興す人を、成す人に。

スタートアップのホペイロに

起業家が成功に近づくきっかけ作りとして、デットファイナンス以外でも何か貢献できないかと考え、起業家に、VC、士業等の専門家、サービスをご紹介するなどしてきました。
そして、そんなサポートをもっと広く再現性高く提供できないか、そんな仕組みを作れないかと考えてました。

しかし、いつも突き当たる壁がありました。それがStartPassでした。
やろうとしていることはStartPassがすでにやっていることでした。

そんな折、偶然にもStartPassの小原さんから連絡をもらいました。
もともと協業関係にあったStartPassとINQですが、もっと踏み込んで一緒に事業を創っていかないか?というオファーでした。

小原さんと二人で話をしているうちに、スタートアップへのリスペクトが原動力という共通点であること、INQとStartPassのビジョンも表現は違えど目指す方向性は同じであることなどがわかりました。
ともに働くことで、私自身も成長できるし、また、これまでの経験を活かし、微力ながら貢献できるという実感を得ることができました。

ディスカッションを重ねる中で、私は小原さんに「ホペイロ」の話をしました。

※補足
欧州やブラジルなどの高レベルのプロサッカーチームには「ホペイロ」という存在がいます。 ホペイロとは、スペイン語/ポルトガル語で「用具係」の意味で、プロサッカー選手の用具や身の回りのものを管理し、ケアし、準備するスタッフを指します。 道具の手入れや準備を行うことで選手がプレーに集中し、高いパフォーマンスを発揮できる環境を整え、支える存在です。

プロサッカー選手がプレーというコア業務に集中できるようホペイロが存在するのと同じように、スタートアップがコア業務に集中できるようサポートする存在になりたい、という話です。
小原さんにも共感頂き、それぞれの会社の枠を超えて「スタートアップ業界のホペイロになろう」という話に至りました。

「スタートアップ業界のホペイロ」となる仕組み、サービス、プロダクトを創っていくには、デットファイナンスのサポートを提供するINQとしてStartPassグループに合流するだけでなく、私がStartPassの取締役COOとしてジョインさせて頂くことが望ましいという結論に至りました。

日本をスタートアップしやすい国へ

INQ代表取締役CEOとStartPass取締役COOの兼務は簡単ではありません。
ありがたいことに、取り組むべき課題が山積しています。
しかし、幸いにINQ・StartPass両社とも頼れるメンバーがおりますので、力を合わせてまいります。
スタートアップのホペイロとして、起業家が起業家にしかできないコア業務に専念頂くために、起業家の負担を軽減し、遠回りを回避し、成功可能性の向上に貢献できる仕組み、サービス、プロダクトを、心強いメンバーとともに創ってまいります。

謙虚に、透明に、丁寧に、働いてまいりますので、ぜひ今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

頂いたサポートは、医療福祉または障害者スポーツの活動を行うNPO法人に寄付をします。