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補助金と融資の組み合わせ
スタートアップの融資による資金調達を支援するINQの若林( @wakaba_office )です。いつもありがとうございます。
さて、今回のnoteでは「補助金と融資の組み合わせ」についてお伝えします。
このnoteは若林によるポッドキャスト「INQ若林のDebt and Alive」をテキストコンテンツとして再編集したものです。ポッドキャストでは、起業家の方や起業準備中の方に向けて、デットファイナンスに関するTipsやノウハウを毎回5分程度にまとめてお送りしていますので、ぜひフォローしてください。
創業期の主な資金調達方法はざっくり下図の通りですが、
![](https://assets.st-note.com/img/1662098553577-V5wKWMvosT.png?width=800)
その中でも多くの起業家が利用できるのが、補助金と融資です。
補助金は基本的に返済不要ですが、ほとんどが後払いであるため、手元資金が欲しい創業期に利用する場合は注意が必要です。
そこで、この記事では補助金と融資を組み合わせる方法を紹介します。
補助金は「後払い」がほとんど
創業期には、以下のような補助金を利用することができます。
✅ 小規模事業者持続化補助金
✅ ものづくり補助金
✅ 事業再構築補助金
✅ 創業助成金(東京都限定)
これらの補助金は非常に魅力的ですが、実は大きな落とし穴があります。
それは、補助金の支払われ方です。
補助金の支払われ方には以下の2つがあります。
✅ 精算払い:後払い
✅ 概算払い:前払い
補助金の落とし穴とは、補助金のほとんどが精算払い(=後払い)であることです。
冒頭でも書きましたが、補助金は基本的に返済不要です。しかし、支払われるタイミングを把握しておかなければいけません。審査に通り補助金が出ると決まってから、自分たちの資金でその補助事業を行い、その報告と申請をして初めて入金されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1662098879253-AINua5ZSIo.png?width=800)
https://startup-station.jp/wp-content/uploads/R2_2_sogyojosei_10_bosyu_all.pdf
審査通過から入金まで短くても半年、補助金によっては2年くらいかかることもあります。
創業期に手元資金が欲しくて補助金を申し込んだつもりが、入金されるのは2年後という事態も起きかねませんので、補助金の支払われ方には注意しましょう。
補助金を利用する際の注意点としては、比較的早く入金される融資を組み合わせるのがポイントです。
「つなぎ融資」を利用しよう
創業期に補助金を利用する際は、比較的早く入金される融資と組み合わせましょう。
補助金は年に1〜2回、種類によっては3〜4回募集していますので、まずはその募集期間に申請をします。
申請をして書類審査などを通過すると交付決定、あるいは採択通知というものが出ます。この交付決定が出ると補助金が出る確率は高いといえます。
交付決定が出たら融資を申し込みます。このタイミングで融資を申し込むと、短期の融資を申し込むことができるケースがあります。
なぜなら、かなり高い確率で補助金が出るため、 担保というわけではありませんが、返済の原資としてアテにすることができます。
金融機関としても、補助金を原資として返済してもらうという形になるため、融資をしやすくなるのです。
もちろん自社の売り上げなどが全くない状態で、補助金のみが返済原資ということになると、厳しく審査される可能性もあります。
しかし、何もない状態に比べれば、金融機関としても資金を出しやすくなります。
長期の融資もトライしてみよう
このような「補助金が出たら返す」という短期の融資(補助金つなぎ融資)に加えて、3年から7年などの長い期間で返済していく長期の融資も申し込んでおくとよいでしょう。
例えば、東京都には「補助金・助成金つなぎ」という、補助金が出るまでのつなぎ資金を支援する制度があります。このような制度を使って補助金が入金されるまでの資金を確保するとともに、補助金によってつなぎ融資を返済した後にも返済し続ける長期の融資も交渉してみてください。
まとめ
今回のnoteでは「補助金と融資の組み合わせ」についてお伝えしました。以下に内容をまとめます。
✅ 補助金は後払いであることが多い
✅ 補助金が出るまでのつなぎとして融資を申し込むのがおすすめ
✅ 補助金の交付決定が出てから融資を申し込むと審査が通りやすい
✅ 短期の融資に加えて長期の融資も検討するのがおすすめ
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