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いくつかのセレナーデ 4 やわらかなパンチ

やわらかなパンチ

添い寝したボクの顔の、すぐ前に彼女の顔。
「オトコマエ」という言葉が、ボクの口を衝いて出た。
やわらかい、けれどしっかりとした彼女のパンチが、ボクの左の頬に飛んできた。
あのときボクは「ボーイッシュ」と言うはずだったんだ。

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