WK2013
23世紀。第四次大戦を生き延び世界30ヵ所の「レフュージ」と呼ばれる巨大シェルターに身を寄せていた地球上の人類を、恒星間天体の衝突(インパクト)が襲うことが明らかに。人類は一部の者を火星に移住させ、残った者たちに安楽死処置を施すこととした。 「ネオ・トウキョウ」に暮らす優秀なシステムエンジニアであるヒカリは、一人息子を火星に送り出し、家族全員を見送った。インパクトまで残り約1年。地球上の最後の人類の一人として迎えた「あしたは来月」となる2289年6月30日。安楽死処置のエラーで、来ないはずだった「来月」を迎えた。 大陸に向かったヒカリは、大戦後レフュージ外に残った人々が暮らす長江中流域の武漢で、いとこのダイチと仲間たちに巡り会い、マオの真実を伝える。 長江流域の上海、武漢、重慶、成都の46万人をマオの脅威から救うべく、ヒカリは武漢の仲間たちと、ダイチの上海の盟友周光立とともに活動を進める。
23世紀。第四次世界大戦を生き延びた地球上の人類は、世界30ヵ所の「レフュージ」という巨大シェルターに身を寄せていた。 やがて地球に恒星間天体の衝突(インパクト)が襲うことが明らかになる。人類が出した結論は、選ばれた一部の者を火星に移住させ、残った者たちに安楽死処置を施すことだった。 レフュージのひとつ「ネオ・トウキョウ」に暮らす優秀なシステムエンジニアである主人公のヒカリは、一人息子を火星に送り出し家族全員を見送った。インパクトまで残り約1年。地球上に残る最後の人類の一人として迎えた「あしたは来月」となる2289年6月30日。安楽死処置のエラーで、来ないはずだった「来月」を迎えることとなった。 ネオ・トウキョウを脱出し大陸に向かったヒカリは、大戦後に「レフュージ」の外の残った人々が暮らす長江中流域の武漢に辿り着き、それまで存在を知らなかったいとこのダイチ、そしてその仲間たちに巡り会った。
時計の針を元に戻すことはできない。けれど、 雨に彩られたそれらの日々の、 淡い記憶の1ページが、心の奥底からふと蘇る
遅れてきた青春時代。短くも濃密な時間をともに過ごしたヒトとのあれこれを、いくつかの音楽を交えて綴ったもの。
23世紀。第四次世界大戦を生き延びた地球上の人類は、世界30ヵ所の「レフュージ」と呼ばれる巨大シェルターに身を寄せていた。 やがて地球に恒星間天体の衝突(インパクト)が襲うことが明らかになる。人類が出した結論は、選ばれた一部の者を火星に移住させ、残った者たちには安楽死処置を施すことだった。 レフュージのひとつ「ネオ・トウキョウ」に暮らす優秀なシステムエンジニアである主人公のヒカリは、一人息子を火星に送り出し、家族全員を見送った。そしてインパクトまで残り約1年。地球上に残る最後の人類の一人として迎えた「あしたは来月」となる2289年6月30日。彼女にはその「来月」が来ないはずだったのだが...
第42章 「30、115」 武漢も朝晩はひんやりと感じようになってきた。 またひとつ「あしたは来月」となる日が訪れ、ヒカリが「生き延びた」期間は、まる3ヶ月…
第41章 ヒカリ、策略する その日、27日金曜日の夜明け、ヒカリ一行の進路方向遠くにネオ・ティエンジンが認められた。近づくにつれその姿が晴れた空のもと徐々に大…
第40章 切れ者揃い ヒカリとダイチが、双子の警務隊員と一緒にネオ・ティエンジンへ向けて穏やかな航海を続けているころ、上海の第18支団オフィスでは、周光立と高…