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いくつかのセレナーデ 12 モノガタリ、あるいは「風を忘れて」

モノガタリ、あるいは「風を忘れて」

童話風のモノガタリを書いた...
彼女は白い鳥さん。
ボクは犬のポチ。
ポチが暮らす野原で出会ったふたりは、仲良く過ごしました。
ある日気まぐれな風が、野原に吹き渡りました。すると、
鳥さんは羽ばたいて、空へと飛んで行きました。
ポチは、空に向かって呼びかけました。
「帰りたくなったら、いつでも帰っておいで」...
読み終えると、彼女は言った。
「これじゃあ結びは『つづく』だね」
二人のモノガタリは「おわり」に向かっているというのに。

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