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第5話 若いうちに経験しておくべきこと

はじめに

着実におじさんの階段を登っている今日此頃。
最近、おじさんは自分の体調の好不調が天気にある程度左右されるという事実に気づきました。
気圧が低い日は、若干身体が重く感じる😱
そうか、これが老いというものか。

あ、どうもWizの若手の皆さんこんにちは。
今日の記事は、もう手遅れになったおじさんが、まだ間に合う若手の皆さんに対して「若いうちに経験しておくべきこと」をまとめてお送りしちゃうコーナーです。

Wizの社員じゃないけど、将来に悩んでいるそこの君にも是非読んでいただきたい。


さて、若いうちに経験しておくべきことは山のようにありますが、その中でも、以下の5つは超重要なので、自分から進んで経験の機会を得に行った方が良いと思います。
ただ待っていてもなかなか得られない経験が多いので、是非自分から周りに発信し続けて、機会を獲得してほしいです。


1.相手の立場に立つこと

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まずはなんと言ってもこれです。
「相手の立場に立って考える」というワードは、きっと子供の頃から言われ続けてきたことだろうと思います。
Wizでも「相手を想う」という言葉で語られているはずです。

しかし、実際にそれが出来る人は、大人の集団の中でも1割程度しかいません。
つまり、「相手の立場に立つ」ということ自体が相当に高度なビジネステクニックなんですね😨
この事に気づいていない人が多いのです。

相手の立場に立って物事を考えるという行為の難しさは、その行為を分解してみると理解できます。

相手の立場に立つためには、以下のようなプロセスを経てなされます。

(1)自分を客観視する
(2)相手のことを分析・理解する
(3)相手の思考をトレースする
(4)相手の行動を予測し、対応する

こんな高度なテクニックを身に着けている人は本当に少数です。
素質ある優秀な人材でないと絶対にできない🤔
どれだけ難しいか少し説明しましょう🎵

(1)自分を客観視する

そもそも、相手の立場に立つためには、まず自分を客観視する必要があります。
自分自身の意識を自分から離して、上や横から眺められるようにならないといけない。
脳内で3D空間を作って、自分を空から眺めているような状態を作り出せないといけない。
この時点で超高度な脳内作業です。
一般人の半数はこの時点で脱落します😱

IQの高い人は、子供の頃からこの3D空間を作ることができます。
脳内で図形をくるくる回して見えていない裏側の構造まで脳内で把握できてしまうんですねぇ🙄
しゅごい。

自分を客観視するということも、簡単なようにみえて実は知能が優れている人、日々訓練を積んでいる人でないとできないでしょう。

皆さんもご存知の通り、あまり賢くない人たちの多くが自己中心的で、身勝手な行動をとります。
中には犯罪を犯す人もいます。
それはなぜかというと、この「自分を客観視する」という技術が使えないからです。
自分のことしか見えておらず、視野が極端に狭いので、非常に恥ずかしい行動を取っているのに、全く気づかず、恥を晒し続けてしまうのです😱

(2)相手のことを分析・理解する

自分を客観視することができたとしても、相手の立場に立つにはまだ程遠いです。
そもそも相手の立場に立つためには、相手のことをよく分析して、理解しないといけません。
そして、相手のレベルが高ければ高いほど、理解することが難しくなります。

相手が専門家や経営者である場合、おそらく若い頃は何を考えているかさっぱりわからないでしょう🙄
知識レベルも経験値も違いすぎて、分析・理解どころではないからです。

だからこそ、相手の立場に立つために、我々は学び続けないといけないのです。
専門家や経営者の皆さんの思考に追いついて、理解できるレベルにならないと、相手の立場に立てないからです。

でも、そこまでの学習を続けられる人なんて、世間に1%もいないと思います。
親しい人間や自分と同等レベル人の立場に立つことくらいはできると思いますが、相手が専門家や経営者レベルになってくると、相手の立場に立てる人自体が激減します。
でも、経営コンサルタントや営業職は、それができないといけないんですねぇ。。。

難易度が高い仕事です🤔

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(3)相手の思考をトレースする

相手を分析し、理解したら、今度は相手の思考をトレース(後追い)し続けることをしないといけません。
相手が過去に下した決断や判断について、思考をトレースするのです。
どういう思考過程を経てその結論に至ったのかを考え抜く作業です。

それをし続けることで、より正確に相手の立場に立つことができるようになります。
相手の立場に立つ技術がまだ未熟な間は、相手の思考をトレースするのに多くの時間を要すると思います。

そのために多くの時間を共に過ごす必要もあると思うので、最初のうちは親しい人の思考をトレースすることで経験値を貯めていきましょう😁
人間観察のようなものですね。
そして、対話も重要です。
人の論理は、その人の価値観によって形成されることが多いので、しっかりと対話をして、理解を深める必要があります。


(4)相手の行動を予測し、対応する

相手の思考をトレースできるようになれば、ある程度相手の行動を予測することができるようになります。
その予測の精度が向上し、予測に対応できるようになると、そこで初めて「相手の立場に立つ」という行為が完成します。

ここまで至ることができれば立派なビジネスマンです😁
人としても尊敬されることでしょう。


上記のとおり、凄まじく長い道のりですが、できるようになるとそれだけで一生食っていけます😱
一流の営業マンの皆さんは当たり前のようにこれができるんです。
若いうちに相手の立場に立つ技術の重要性に気づいて、日々意識的に訓練を積んだからこそできることですね!

ということで、相手の立場に立つという経験は、若いうちにたくさんしておいた方が良いです。

三時半

2.良い業績を1年以上出し続けること

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こちらも重要な経験ですね。
良い業績を1年以上出し続けるためには、それはもう血の滲むような努力が必要になります。

そして、その過程で何度か修羅場を経験するはずです。
1年間ずっと好調という人はまずいないので、必ず苦しい時期が来る。
そのとき、誠実・不誠実どちらで生きていくのかという二択を迫られる経験をすると思います。

お客様を騙すような形で数字を獲得するか、誠実にすべてを話して正当な数字を獲得するか。
もちろん後者の方が大変です。
だからこそ、価値が高い。

一度でも不正を働いた人間は、心に悪魔のようなものが棲み着きます😨
オカルトみたいな話をしていますが、実際そうなんですよ。
不正を一度やってしまった人は、その後、不正を再犯するときのハードルが低くなるのです。
感覚が麻痺してしまう。
それによってより楽な方、楽な方に流されていく。

その結果、どうしようもない人間が出来上がるんです。

誠実かつ公正な数字を獲得し続けることがどれほど難しいのかを知ることが大事です。
上級レベルの営業マンの凄さを改めて痛感すると思います。
そして、1年以上良い業績を出し続けられれば、自分の人生において大きな自信につながると思うので、一度チャレンジしてみると良いかと思います。

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3.マネジメントを経験すること

こちらも若いうちから経験したいことです。
伝統的な日本企業の場合、マネジメントの経験を積むのは早くて30代からです。
遅い会社ではどんなに頑張っても部下を持つのは40代からという会社もあります。

しかし、それだと遅すぎると思います。

今の時代、急激な変化と成長を強制されるので、30代・40代で初めてマネジメントを経験するってもう間に合わないとすら思います😨
マネジメントはそれほど難しい技術だからです。
現に、優れたマネージャーなんて世の中にほとんどいないでしょう。
マネージャーという役割を理解せず、単に偉そうにしているだけのおっさんがたくさんいます。

今の若い人たちには、そういうダメな大人にならないように、できれば20代で人の上に立つという経験をしてほしいです。
20代での失敗はまだ取り返しが付きますし、周りも助けてくれるので学ぶには良い時期です。

自分に足りないものを理解し、学ぶべき学問を知るのは早ければ早いほどいい。
20代ならまだ何でも学べますからね。

ただ、20代前半でマネジメントを経験できる人は超少数です。
選ばれし者しか経験できません。
だからこそ、自分から積極的にその地位を獲得しに行かないといけません。
それができるかどうかが、先々「人の上に立つ器を持ったミドル世代」になれるかどうかの分かれ目だと思います。

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4.大金を持つこと

若いうちに大金を持つという経験もできればした方が良いですね。
どの程度の金額から大金というのかは人によりますが、20代で300~500万円程度は持ってほしいと思っています。
超絶運が良い人は20代で何億も持つことがありますが、それはちょっと現実的ではないので、可能性があるのは500万円前後の金額だろうと思います。
この金額なら数年頑張って稼いで貯金すればなんとか貯められる金額です。

そのお金を一度手にして、じっくり考えてみてください🤔

使う?
貯めたままにする?
投資してみる?
事業を興してみる?
寄付する?

選択肢をたくさん持つという経験をした方が良いです。

500万円あれば、BMWやベンツの新車が買えますね(笑)
頑張れば中古一軒家や中古マンションも買えます。
使い方によっては人の命だって救える金額です。

お金自体には善も悪もありません。
世間ではお金を稼ぐことやお金をたくさん持つことに対する抽象的な悪感情がありますが、それにはおそらく妬み僻みが含まれています。
そういう毒にも薬にもならない価値観を早く捨てた方が良いです。
自分自身がそのお金を実際に持ってみて、お金というものがどういう性質を持つものなのかを理解することは重要な経験です。

お金はたくさんの選択肢を与えてくれます。
その選択肢の中には、愚かな選択肢もたくさん含まれています。
だからこそ、人間の器が試されるんです😁

手にしたお金であなたは何をしますか。

そういう大切な思考経験を若いうちに持ってほしいです。

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5.投資をすること

最後にこちらも経験しておいてほしいことです。

投資をしたことがある人とない人とでは、思考の幅がまるで異なります。
投資は極めて難易度の高い行為です。
だからこそ、しっかり勉強しないと成功しない。

投資と投機(ギャンブル)の違いも、投資というものをやったことがないとわからない。

だからこそ、若いうちに投資経験を積んでほしいと思っています。
ただし、世の中には投資のように見えて、実はただのギャンブルという物が多く存在します。
だからこそ、しっかりと勉強してから経験を積んでください😁

その勉強の過程でビジネスに対する理解が深くなっていくはずです。
特に株式投資はビジネスを深く理解しないと成し得ないものなので、若いうちに経験すべき投資の代表格です。
株式という制度の勉強、ビジネスモデルの勉強などを通じて、ビジネスマンとして一つ上の次元に行くことができるようになります。
早い人では20代後半頃には頭角を現し、投資家として開花するかもしれません。

投資家の多くは、優れたビジネスマンでもあります。
相乗効果が大きい学問だと思うので、是非若いうちから学んで、経験しておきましょう😁

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おわりに

今日は若いうちに経験しておくべきことをまとめてみました。

Wizの若手の皆さんも、人生に迷っている人も多いと思います。
そんなときは、とりあえず上記の5つのどれか、または複数を経験できるように努力してみるといいかもしれませんよ。
経験値が貯れば、その価値がわかってきます。

おじさんは皆さんの人生がより良いものとなることを願っています😁

ではまた次回🎵


執筆メンバー

記事:株式会社Wiz 執行役員CLO 瀧田 桜司
スライド:株式会社Wiz 教育部部長 境 健斗