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レザークラフト作家になるにあたって

初めてNoteに投稿します。笑
下記、色々なSNSで投稿した内容と同じものを記載します。まだご覧になっていない方はご覧ください!
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いきなりですが、近況報告と新しいことにチャレンジしているので、そちらの報告をしたいと思います!

かなり突拍子もなく、色んなお知り合いの方も見ていますので、詳しめに書きます。はい、長くなります笑


・新しいチャレンジについて

早速、新しいチャレンジについてですが、今年、2022年の5月から、レザークラフト作家になりました。主に小銭入れや、名刺入れなどの小物類を製作いたします。ブランド名は「wiviw」(ウィビュー)と言います。急すぎるので色々書きますね。


・きっかけ

社会人2年目のときに靴作りの教室に通い始めました。その延長で独学でレザークラフトを始めました。

新卒で入った看板の会社で施工管理を経験し、現在部署は異動しましたが同じ会社で働いております。看板の仕事を通して職人さんと働く中で、憧れを抱くようになり、自分も手を使った仕事がしたいと思い、レザークラフトの道を進んでおります。


・生い立ち

僕の生い立ちというか、家系の話からさせて下さい。

子供の時から図工とか美術で絵を描いたりするのは好きで、絵が上手い友達に追いつくために自分も絵の練習をしたりしてました。工作も好きで、図工の授業で作ったものが今でも実家の玄関にあったりします。

家族は、両親と7歳上の兄がいます。


父親は音楽に精通しており音大出身です。レコード会社に勤めた後に、某楽器屋さんの楽器販売員になりました。定年までは音楽の教科書を作る出版会社に勤め、定年後の現在はチェリストとしてバンドに所属しているようです。


母親は音楽の専門学校に行った後に、ピアノの先生となりピアノを教えていました。父親と出会った後は専業主婦でしたが、現在でも色んなアーティストの音楽を楽しんで、60歳を超えた現在でもアーティストのライブに参戦しております。


兄は絵の専門学校にすすみ、その後漫画家さんのアシスタントをしておりました。幼少期から絵が上手く、ずっと漫画家志望で活動しています。かなり有名な漫画のアシスタントをしており、現在は電子書籍での連載で、一本の連載を始めたようです。


僕はこの御三方、言っちゃえば芸術一家とは違い、どちらかというとスポーツ大好き人間だったのですが、図工とかは相変わらず好きで、美術の授業もテストは嫌いでしたが、作品作りは好きでした。

高校に上がってから僕の人生かなり変わった気がします。環境がガラっと変わり、高校の人とは気が合わないなあという感情があった中で出会ったのが、「勉強」と「サブカルチャー」です。(ここからはちょっと工作の文脈からは外れた話をします)


勉強に出会えて良かったことは、探究心がついたことです。勉強嫌いだった自分を変えてくれた高校の恩師には感謝しております。わからないことを探究し理解する、それを転用して他のことに活かすという楽しさが、勉強を通して発見できました。


サブカルチャーに出会えて良かったことは、『アート』という観点を持てたことです。特定のカルチャーですが、色々なジャンルに触れてきました。アニメ、漫画は王道どころは抑えました。映画は邦画や洋画、ジャンル問わずに、古いものから新しいものまで触れ、音楽も色んなジャンルを聴きました。

その中で、このカルチャー達は『アート』な作品で、作品を楽しむものだと理解しています。

アートとして、なにを表現したいのかを汲み取ったり、背景や技術を知ることで凄みを理解することが楽しいと思いました。勉強とサブカルチャーのおかげで今の自分があります。

サブカルチャーを教えてくれたのは全て、兄のおかげです。家族に感謝ですね。


・出会い

大学卒業までから社会人になってレザークラフトを始めるまでの話をします。

大学に入学して、短期でオーストラリアに留学にいったり、卒論で映画の映像にフォーカスした論文を書いたり、最後に単騎でインドに旅行したりと、色んなことをしました。そんな中、大学3年生で革靴に出会います。営業のインターンしていたこともあり、まず最初は見た目から入るタイプなので、大学生にはお高い、スコッチグレイン のストレートチップを購入しました。

そこで店員さんが「革靴って長く履くものなんです。壊れたら直してまた履くんです。そうすると愛着も湧くし、革も経年変化して色合いが変わって行くので、それを楽しむんです」みたいなことを言ってました。僕は革靴は、履き潰して交換する消耗品だと思っていたんですが、そのとき、その常識がなくなりました。


良いものを長く使う、そこに共感し、革靴が好きになりました。その後も、スコッチグレイン のスパイダーという革靴を買い、今でもお気に入りの革靴として2足とも履いています。(多分6年くらいメンテナンスしながら履いてる)


安いものをサイクルで壊しながら買い替えていくということが当たり前だと思っていました。服でもスニーカーでも、食器とかなんでも、そうだと思ってました。革靴に出会ってからは長く1つのものを大事に使う良さに気づき、革に魅力を感じていました。


・職人との出会い

とはいいながらも革靴を作りたいとは当時思わず、普通に就職する道に行きます。

そこで新卒で入社した会社は、まさかの看板の施工管理会社。正直、全く看板に興味はなく、ただ理念と成長と貢献、そして働く人たちが魅力的だったので入社しました。不安はありました。

ですが、ここで色々な人と出会います。一番大きかった出会いは看板職人との出会い、そして死ぬほど働き、疲れ切ったときも併走してくれた同期のAくんの存在です。そしてAくんは看板職人の息子であり将来看板職人になる男でした。


よくわからない看板というものを設置するにあたり色々なことを勉強する必要があると思っていました。そこで1年目2年目はよく、看板の設置工事をする現場によく行ってました。

そこで目にしたのは、いかつい見た目なんだけど、優しい瞳のおじさん達が、あーでも無いこうでも無いと言い合いながら、看板を取り付けていました。

あーでも無いこーでも無いは、ちょっと盛りましたけど、たまにちょっと言い合いになったりは何回か見ました。笑

そんなことよりも、第一印象は、「かっこいい」でした。看板って結構重たくて硬くて、大きいので危ないんですけど、それを安全に取り付けて、ズレないように綺麗に収める。窓に貼る大きいシートとかも、一人じゃ施工できない大きさなのに、簡単そうに仕上げちゃう。しかも表面には気泡とか全く入ってない。凄いなあと思いながら現場に出ていましたが、3年目くらいのときに気づきます。

最初はすごいと思ってただけなんだけど、徐々に自分にも「こだわり」が出てきていました。設置の角度のズレに気づいて指摘したり、気泡を見つけて直してもらったり。自分の中でも譲れないポイントがでてきた時期でした。

もちろん、出来ないものは出来ないこともありました。僕の手配ミスで部材が足りなくて後日施工になったり、僕が無茶なことを言って、職人さんを不快にさせてしまったり。そういうのも含めて現場であり、「いいものを届けたい」その一心で職人と僕とで看板をつけることに全力でした。そういう時間を多く経験させてもらったことに、会社には感謝しています。


そして、もう一つ3年目のときに気づいたことがあります。それは看板に対しての抵抗感が、実はそもそも無かったことです。

子供のころから図工や美術が好きだったことが大きく関係していると思います。看板って構造物なので、下地があって、フレームがあって、面板があってシートがあります。このレイヤーになっていることに気づいてからは、その組み合わせで看板を捉えられたし、その組み合わせを考えていくことがとても楽しかったです。そこに美術的な要素も加わり、どこに設置したら美しいか、看板のデザインでいうと、どういうロゴの配置や色味の組み合わせが綺麗かを考えるのも楽しかったので、子供の頃の要素は関わりが深いです。

そしてそれは家系的に僕が、芸術一家の子供であったことも深く関係していると思います。彼ら(父、母、兄)は芸術的センスがあり、僕にはセンスが無いと思ってました。ですが、看板を一つの作品として捉えたり、構造物としてレイヤーで捉えたり、抵抗感なく仕事ができ、そこに憧れさえ抱いていた僕には、少なからず芸術の血があるのではないかと思っています。どちらかというと工芸に近いですが、そう捉えています。


・憧れと自分の手

きっかけの部分でも書いたことを深掘ります。

そうやって看板の現場に立ち合い、多くの看板を見てきたことで、職人へ憧れを抱くようになりました。そして自分の手でなにかを形にしたいと思いました。

そんな中でコロナで一人の時間ができたこともあって、大学生のときに好きだった革靴を「作る」という挑戦を始めました。最初は靴の職人になりたいと思っていましたが、今はそれは考えられていません。現在も革靴の教室に通っていますが、革靴はレザーというジャンルの中でも本当に難易度が高く、技術の結晶が詰まっていると感じます。工程は軽く100を超え、非常に難易度が高いです。それもあり僕は出来ることから始めようということで、革靴の教室には通いながら自分でレザークラフトも始めました。

自分の想像していることが形にできる感覚が、今は革靴よりも強いので、レザークラフトを続けたいです。自分もまだ未熟なので革靴に自分なりのイメージを載せられないのが現実です。ですがレザークラフトに於いてはイメージを投影できます。


・現在の活動

とはいっても今の会社には所属しながら、ブランドをスタートしました。部署は異動となり、現在はソーラーカーポートという、カーポートにソーラーパネルを搭載した商品の販売において営業をしています。

そして、自分のブランドの製品の製作ももちろんですが、現在はとある工房の外注先としても活動させて貰っています。ありがたいことに会社でのご縁で、革工房を開業している方と繋がることが出来たので、そこで修行という形で外注を頂いています。そこで自分の技術を磨きながら、自分のブランドの製品作りにも励んでいきます。

ここからはブランドの話をしていきたいと思います。もう少しで終わります笑


・ブランド名のwiviw(ウィビュー) 由来

クラフトして、それを届ける人間になるにあたり、良いものを届けたいと思ってます。良いものとは形の美しさ、こだわりや想いが詰まっている物という定義です。そんな中でブランド名も美しくしたいと思っているので、美しい文字列を作りたいなと思ってました。


wiviwという名前の、w,i,vは英文字のなかでも大文字小文字共に、線対称の文字です。wiviwという文字列を、vを中心に折り畳むと、文字列として線対称になります。一文字一文字が独立して線対称でありながら、文字列としても線対称である、これがとても美しいと感じ、このwiviwという名前にしました。


・ロゴについて

ブランド名は小文字なので、ロゴは大文字にしたいと思い、折角美しい文字なので、そのままにロゴにしようと思いました。ロゴを使って大文字のW,I,Vを組み合わせて、線対称を作りました。使ってる文字は、V,W,W,V,Iなんですが、縦にも横にも折り畳んでも線対称になるロゴを考え、今のロゴに辿り着きました。ロゴとしても線対称になるものを考えられて、とても綺麗でかっこいいと自分ながらに思っています笑


・販売する製品に関して

小物類の販売が主になると思います。コインケースやマネークリップが得意です。オーダー品はまだやる予定は無いので、当面は扱っている製品の販売になります。まだ出品しているものは少ないですが、今後徐々に増やしていく予定です。


・最後に

ここまで長々と読んでいただいてありがとうございました。

自分のためにもケジメをつけたくて、なんでレザークラフトを始めたのか深く言及しました。自分の思考の整理にもなったし、とても良い機会でした。

最後に宣伝します!笑

販売はbaseから、普段の活動報告はTwitterかInstagramからしております!気になりましたら覗いてみて下さい!

⭐︎BASE(販売ページ)

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