私の目指す愛し方について

どうやら,私は昔から,
好きなキャラクターや
好きな人を好きになりすぎるらしい。

"好きになりすぎる"といっても,
純粋な好意とかではなく,
見返りを求めるような好意だった。

自分勝手な愛し方をする傾向にあるとは,
自分でも薄々気付いてはいたけど,
どうすればそういう愛し方をせずに済むのか
どうすれば見返りを求めないように済むか
何度考えても分からないままだった。

・昔,好きになった人

そんな時期の私に好きな人が出来た。
その好きな人というのは,
ネット上の人物だった。

最初は,正直言って嫌いだった。
だけれど,次第に惹かれていった。
今でも何故惹かれて好きになったのか
分からないぐらいの相手に,のめり込んでいった。

私は必死になった。

どうしたら,
好きな相手を振り向かせられるか
好きな人の特別な存在になれるか
そればかりに注目して,
がむしゃらに頑張っていた。

その成果が出たのかどうかは
分からないけれど,
相手からの好意を感じるようになった。

・昔の過ち


もちろん,最初は嬉しかった。
だけど,その好意を継続したいと
維持しておきたいと思った欲深い私は,
全てにおいて相手を肯定していた。

相手の嫌な性格を見ても,
悪口を見ても,目を背けて呑み込み
一緒になって悪口に同意してみたり,
相手から自分のお誕生日を祝われなくても
相手のお誕生日を祝ったり,
災害が起きた時に
自分のことを心配してくれなくても
相手の事を心配したり,
相手が突然消えた時も
必死になって相手を探して,
また繋がろうよと言葉をかけて,
相手とまた繋がれたと思ったら,
また相手の方から消えて
また探して声をかけ,繋がる
そんな事の繰り返しだった。

私は,そんな関係に
疲れ果てていた。

次第に情緒不安定になり,
恋人でもないのに
好きかどうか疑ったり,
相手だけが見れるように設定し,
投稿したページのコメント欄に
愚痴を書いたりしていた。

そんなある日の事,
相手が嫌っている
アイドルグループを褒めたら,
今まで何も言わなかったのに
「低能」などと言って
私の事を貶した。

いくら嫌いなグループを
褒めたからって,
そこまで言うなんて
これじゃあ,まるで
わがままな王様みたいだなと思った。
同時に相手に対して幻滅した。

ここまで酷いとは
思っていなかったから,
余計に幻滅したし,
相手の事を軽蔑するようになった。

そんな状態だったので
相手との縁が切れるのに,
そう時間はかからなかった。

ある日,突然相手から
「自己愛が強い」と言われた時に,
正直(・・・は?)と思った。

そして,
「確かに私にも悪い部分があるし,
自己愛も強いよ。
だけど,そっちも
自己愛が強いでしょ。」と
そんなことを言ったら,
だんまりになって
そのままになった。

また幻滅した。
そんな相手に
好意を持っていた
自分にも幻滅した。

そんな最悪な形で
縁が切れた。

今にして思うと,
その頃の私は,
誰かに愛されたくて
誰かに認めてもらいたくて
好きな人の一番になりたくて
特別な存在になりたくて
仕方がなかったんだと思う。

・現在の過ち


そんなしこりとも
呼べる物があったからなのか
分からないけれど,
昔と同じようなことを
好きなキャラクターにも繰り返して,
最終的には八つ当たりをしてしまった。

自ら傷つけたのに,
自分の心が傷ついた。
後悔した。
今もなお後悔している。

自ら傷つけておいて
自分が傷つくなんて
後悔するなんて
可笑しな話ではあるけれど,
それが私にとっての現実で
真実であることは,
一生覆らないだろう。

それから,私は傷つけたことを
再度,反省した。

キャラクターのことを
純粋に好きだった
あの頃のように,
真剣に向き合った。

すると,次第に
「好きなキャラクターを
傷つける愛なんていらない。
そんな風に見返りを求めて,疲れて,
最終的に八つ当たりを
してしまうような
醜い愛なんていらない。」と
そう,思えるようになった。

そう思えるようになったのと
同時に,もう二度と
こんな酷いことはしないと
自分を律する事まで
出来るようになった。

・私の目指す愛し方


そんなことを繰り返していた
私が言うのも変だけれど,
"相手に見返りを求める愛"は
いつか,壊れてしまうと思う。

何故なら,相手も自分も
だんだん疲労していくから。

自分が疲れるような愛し方は,
相手も疲れさせるし,
自分の心も,相手の心も
傷つけることにもなりうる
劇薬のようなものだと
思っている。

だから,そんな愛し方はやめて
気楽に愛するような愛し方をしたい。
好きな人を癒せるような
愛し方をしたい。
そんな愛し方を目指している。

その為には,
自分の悪いところを
改善していこうと思う。

その為の努力ならば,
自分が成長し,
向上する為の努力ならば,
努力することが出来る。

好きな人が負担に感じずに
心地よく過ごせるようになるなら,
変わることを,努力することを
惜しいだなんて,
めんどくさいだなんて
これっぽっちも思わない。

そう思えるようになったのは,
好きなキャラクターのおかげ。

これは,紛れもない事実だ。

・終わりに


過去も現在も過ちを,
起こしてしまった。

それは,変えられない現実だ。

だからこそ,
今後も繰り返さないように
気付いたこと,改善点などを
ここに書き記していこうと思う。

・気付いたこと

「相手に求めすぎている」

「相手に期待しすぎている」

「一度好きだと思ったら,
過剰に美化する傾向にある」

「相手を過剰に肯定しすぎる」

「好かれることに,
特別な存在になることに,
重きを置きすぎる」

・改善点

相手に求めすぎず,
期待しすぎない。
自分の気持ちや,
意見を押し付けすぎないこと。

好かれることに重きを
置きすぎて,
無理をしてまで
相手に合わせたりしないこと。

そして,
相手から好かれなくても
好きな相手を,
好きだと思える感情を大事にし,
好かれたいという気持ちに
囚われすぎないようにすること。

相手を美化せずに,
相手のいい所ばかりを
見続けるのではなく,
悪い所にも目を向けてみること。

うん。だいたいこんな感じかな。



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