私は顔も可愛くないし、身体もナイスじゃないし、頭も悪いし、運動もできない。 要領も悪いし、不器用だし、得意なことは笑われるような愛想のいい顔だけ。 もっと、可愛くなりたい。スタイルが良くなりたい。頭も良くなりたいし、運動も得意きなりたい。要領がよくて、器用で、心から出る笑顔が屈託のないようになりたい。 できない、できない、できない！ばっかり。 なりたい、なりたい、なりたい！ばっかり。 毎日毎日嫌になる！やめたいな。 こうありたいとかこうなりたいと思うのは、自分に足りて
Mちゃん。Mちゃんの持ってるもの、全部がほしい。 幅の広い二重で美人なMちゃん、声が綺麗なMちゃん、頭がよくて、恋人もいて、愛されてるMちゃん。Mちゃんの持ってる才能、全部欲しい。 Mちゃんが褒められているのを見ると、うわーっ、てなっちゃう。あまり考えると惨めだから、知らないふりをしていたけれど、Mちゃんは完全完璧に私の上位互換だった。 私よりかわいくて、頭が良くて、素敵な人なんてたくさんいる。でも、全てにおいて、私の一歩先にいるような、そんな人と関わるのは初めてだった
人の笑った顔が好き。人の笑った顔には嘘がないから。作り笑いはすぐにわかる。「あ、作り笑いだ」ってなって、落ち込む。でも、心からの人の笑み。私、あれが好きなの。 心からの人の笑みは嘘がないから、信用ができる。ほっ、とする。私、間違えなかった！と思う。人の笑みには中毒性がある。とにかく色んな人を笑わせたくて、道化を演じる。人が笑ってくれた瞬間、私は生きていていい人間なんだと許しを得た気分になる。許しを得たその瞬間、満ち満ちとした安堵と治せない虚しさに、私は結局悲しくなる。 今
今日、駅で見た人の群れが、家に湧いた蟻みたいでした。
沢山の人が、一点を見つめて上へ向かう。駅にはスーツの人と制服の人で溢れ返っていて、群衆が黒く濁っている。上へ、上へ、蛍光灯の方へと向かう。何かの宗教画みたいだなと思った冬。私もその群衆へ仲間入りした春。上へ、上へ向かう。繰り返す。朝起きて、電車に乗って、夜に帰ってきて、朝起きて、電車に乗って、夜帰ってきて、朝起きる。 変わらない一日なんてない。でも、毎日毎日が惰性で進むことに、虚しさを覚える日がある。私、本当は、海に行きたいのです。本当は、こんなところで座ってないで、海
テスト期間なので帰りが早い。学校で5時まで自習ができるみたいだけど、空が綺麗だったので早めに帰っちゃった。 身体に風を突き抜かせるみたいに、空が蒼かった。ただ蒼いだけでも、時間と季節によって、すごく違う。うまく言葉にできない。春は水色だし、夏は青色なんだけど、なんか表現が硬い。一月前ぐらいの空は、もっと柔らかくて暖かかったのに、今はキリッとしている。緑が輝いているから、なお映えている。 前に、空の色が変わる決定的な瞬間を見たくて、1時間ぐらい空をガン見していたのだけれども
夏が来たなって思う。どこから感じるのだろうか。視覚情報？気温？
書けない。文字が書けない。私は梶井基次郎が大好きだ。だから彼みたいな文章を書きたいと思う。しかし書けない。彼みたいな文章が書けないだけならばいい。だって私は梶井基次郎じゃないんだから、梶井基次郎みたいな文章がかけるわけがない。問題は私の文章が書けないことだ。 最近、文字が書けない。もう半月ほどなかなか書けず、メモ帳には中途半端な文字の死体が腐敗している。 そもそもみんなは、文章ってどうやって書くんだろうか。「書きたい」と思う瞬間ってどこにあるんだろうか。「書きたい」と思う瞬間
春がきた。まだ全然寒いし、あんまり体感としてはないんだけれど。 でも、例えばレジ横に桜餅とか桜味のお菓子とか売ってるとあー、春きたなって思う。 あっという間に季節が一年巡った。あれだけ怯えていた受験期もあっさり終わり、人生とはサラサラしたものだなと感傷に浸る。 一瞬一瞬のうちは、苦しかったり痛かったり、色々熱をはらむのに、喉元を過ぎればあっという間に冷えていく。 それが救いのようで、なんだか切ないような気持ちになる。 『一瞬一瞬を大切に』をやっていきたいなと思うんだけど、ど
どんな立派な人間もヤバい犯罪者も、最後はみんな死ぬのすごいシステムすぎる
