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とんでも事件

私 原発性アルドステロン症のお話です
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放置される

検査が終わり病棟に戻る時、病棟看護師さんに迎えに来る様に手術室の看護師さんが連絡する?みたいだったけど、針を刺し直してくれた先生が、

「私が電話して、点滴の針、このまま使う様に伝えますからね。大丈夫ですからね。」

と、言って、点滴のルートをそのまま使う様に病棟看護師さんに直接伝えてくれた。

今までの病棟での対応が対応だったので、ホントにありがたかった。手術室のリアル医龍チームの皆さんには感激だった。

しかし。。そんな感激した気持ちも束の間。
もちろんベッドに寝た状態で病棟に戻ってきたのだけど、なぜかナースセンター前でしばらく放置された。

ホントなぜなのか全く分からないが、担当した看護師さんが他の急ぎの用事が入り、ナースセンター前に私をちょっと置いておいたのかも知れないが、他の看護師さんが病室まで運んでくれる事もなく、

「この患者さん何?」

みたいな目で見て次々と素通りしていく。

実際は分からないけど、体感では15〜20分過ぎた頃、流石の私も意識がはっきりして来て、近くを通った看護師さんに言って、病室へ運んでもらった。

すると、今度はこのまま4時間寝たまま安静にするという。そして点滴もおとすのだが、どうやら手術室で使う点滴の口と病棟で使う点滴の口が違うらしく、手術室で点滴の部分だけ交換すればいい様にしてくれたにもかかわらず、病棟で使う点滴の差し口がそれと合わないからと、結局、手術室で痛くないようにルート確保してくれた針を抜いて、また病棟でルート確保の針刺しをする事になった。

ここの大学病院は手術室と入院病棟、検査室などで全部違う備品を使っている感じがした。その度に針刺しやられる患者はたまったものではない。

もう、さすがに前日の一件を強めに伝え、血管壁に当たらない様にちゃんと刺してくれ!と伝えた結果、今回はなんとかちゃんと針を刺す事に成功してくれた。

なんじゃこりゃ!!

なんとかちゃんと点滴の針も刺してもらって、点滴した状態で、ベッドに寝たまま安静にする事4時間。

看護師さんが来て、尿の管を外してくれた。そして、

「はい。点滴終わりましたので、外しますね。ゆっくり起きて下さいね。ちょっと先にこれ(尿袋)、片付けて来ちゃうので、ちょっとこれ持って術着からパジャマに着替えておいて下さい。すぐに戻りますので。」

と言って、なぜか点滴の針が腕にささった状態で、点滴袋だけ外し、点滴の切り替えする管の部分が繋がった状態で左手に持たされて、そのまま着替える事になった。

手術時間約4時間、ベッドに戻って安静4時間、合計約8時間寝たきりだったので、流石に起き上がるとフラフラした。
ベッドの降り口と反対側にある棚まで歩いて、下着とパジャマを右手で取り出し、なんとかまたベッドのところまで戻り、

「はぁ。疲れた。。」

と、ベッドに腰掛けたところで、なんだか左手がベトベトする事に気がついた。

「ん??なに?このベトベト??」

と思って、左手を見たら針が刺さったままの状態で持たされた点滴の外れた管の所から、私の血液が逆流して溢れ出ていた。

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

と思った途端、あっという間にベッド横の足元付近が血溜まりとなって、事件現場の様な状態になった。そんな慌てる私をよそに、体内の血液は管からこんこんと溢れ出していた。

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