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一緒にやる介護

母が亡くなり、ご飯の支度は自分でやらなくてはならなくなった父。

料理は魚を焼く事だけでした。
ありがたい事に近くには、スーパーが沢山あります。

『はじめは惣菜買ってくるから良い。』
と言っていました。

しかし、普段から何もやってこなかった父。テレビの子守りが、ほとんどでした。

ある時、電気圧力鍋の存在を知りました。

『こういう調理器具があるよ。』

と教えてあげました。
次の日、早速父から電話がかかってきました。

『それを買いに連れて行ってほしい。』

との電話でした。

(やる気はあるね!よしよし!)

早速、一緒に買いに行きました。
操作が簡単なのを探しました。

今では、これを使って料理をするのを楽しんでいます。

『これで焼き芋作れるぞ。凄く美味しかった。』
『凄いねぇ〜。私もやってみるわ〜。
まるごと、入れるだけ?』
と私が父から教えてもらっています。

次に実家に行くと

『これで、ポテサラ作ったぞ!』
『え!これで作れるの?』
『じゃがいもが柔らかくて美味しいぞ』

私より使いこなしている父でした。


この出来事があり気づきました。

父は何もしない人ではなく、
一緒にやってくれる人、
教えてくれる人、
やり方がわからないから
やらなかっただけ
だという事に気づきました。

今はスマホがあるから、自分で知らべれば、何でもできますが、それも近くにいて、出来るまで教えてあげればやれるようになるのだと思いますが、ずっとはなかなかいてあげられないのが現状です。

やらない人は、やらない人ではなく
やり方がわからないのだと思いました。

アドバイスとして
父に

『ここを片づけてみたらどう?』

と言うと次に行ったときには、片づけられていました。

『ここの木を剪定してみたら?
道路に出てるし、花びらも沢山落ちてるよ。』

はじめは、一緒に剪定したり、落ちた花びらを掃いたりしました。  

次に行ったら、庭がすっきりしてました。 
『あれ?綺麗に庭が片づいたね?』
『おう。綺麗にしたぞ!』

全てがやる訳でないですが、やらない所は、(まぁいっか!)で私も流してます。

あんまり言うとケンカになります。

これからの介護は、できる範囲でやれる人は、ゆっくり一緒にやるという介護の仕方、そういう教えてくれる所があると、
1人になってしまった人も気力や新しい趣味を見つけて楽しんでもらえるのでは?と思いました。

一つの案としては、一日の介護の最後は、ゆっくりコーヒーの入れ方講座もあり、癒されるっていうのも良いかと思いました。

誰かが
『一緒にやるよ〜』
と言えば、短い時間でも動くのです。
やる気は、でるのです。


読んで頂き、ありがとうございました😊

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