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週刊少年ジャンプ2024年1号感想


前回のあらすじ。


累々戦記(新連載巻頭カラー)

 少し前に読み切りのあった雨宮ケント先生の新連載。読み返したけど、異形の描き込みと合体のシステムが格好良いし、絵に勢いもあって良かったな。
新作は所謂自分に憑いている?持っている力を使って人助けをしている主人公と同じ土俵に入っていく堅物委員長のバディもの。1話でヒロイン的な人が出てこないのは珍しい。ブロマンス系を目指しているのか、ここからヒロインも出てくるのか。
 表情の描き込みを始め、絵が良いし勢いもあってストレスなく読み進められたので良かったと思う。強いていうなら、乗っ取られた異形の姿を大コマでどんと見たかったかな…。でも、必殺斬のところは迫力があって良かった!!!
 どうやら委員長の方が霊媒体質的なことなんだろうけど、真面目キャラをどこまでコントロールできるかが技量かなー?。所謂学級委員系真面目キャラ、とくに周りからも疎まれてるくらい正義感強めのキャラはキャラを活かしつつとするとヘイト管理が…。ヒロアカ飯田くんぐらいの距離感なら良いんだけどとか。別作品を出すのは恐縮だけど、「仄見える少年」とも思えなくはない。
 とはいえ、まだまだこれからだからね、楽しみ。

夜桜さんちの大作戦

 夜桜さんちのエントリーシート。あるふぁの能力が高すぎる…。4歳で主要言語も主要プログラミング言語も網羅して資格も持っていて、流石の化け物。面接の本質は、「選択する」こと。答えのないものを考えることはもちろん大事だけど、いつまでも立ち止まっていて良いわけではない。いつか決断をして進んで、その先を背負わないといけない、って4歳に受け止められるパワーではないな…。
 夜桜さんちの大作戦が家族総出の大作戦だし、いつ死ぬかわからない世界だからこそいつでも当社代行ができるように心構えが必要なんだろう。4歳の肩に乗る重圧ではないが、頑張れ!

ONE PIECE

 どんどん明かされていくくまの真実。普段であれば、この後ルフィが悪の元凶をぶっ倒して、全部元通りとはいかないまでも大団円ハッピーになるところなんだけど、過去にあった出来事のせいでただただ胸が苦しい。ただ、過去の記憶をひもといていくにあたって、これまで不完全燃焼だった読者の気持ちや、キャラクターの輪郭がはっきりとしてきて、一種の伏線回収のような作りになっているのは、流石尾田っち。(上から)
 漫画自体も最終局面に向かっていると思うけど、そのためのタメの期間なのかな。

グリーングリーングリーンズ

 練習回第二回目。ツーオンアイスもそうだけど、強固な下地作りが求められる世の中になったのかな?まだ主人公の向かう道がよくわからないので何ともだけど。
 地道にコツコツと力を付けていくタイプの漫画は、ここ最近だと省略されがちな特訓回に逆流していて新鮮。素の運動能力では主人公に負けを認めてそうな野球君が上手いのは驚いたな…。実際もそうなのかな?1話の感じからして、主人公よりセンスがあるキャラではないと思うんだけど。
 先にも書いたけど、この先どういう展開になっていくんだろう。それこそ、ロボット×レーザービームでは入学&入部だったけど高校2年生だし、外部のクラブ?なかなか展開が読めない漫画なので楽しみ。

SAKAMOTO DAYS

 前回、お兄ちゃんの救援からの続き。
お化けだと思って上手く撒ける、というのはORDERのキャラともあってて良かった。前回も、学生2人+覚醒しかけだけど戦闘意欲低めのプロに負けるのもどうなの?って思ってたけど、良い落とし所。
 爆弾も、ターゲットから遠いところで爆発した場合のこともちゃんと考えてあって、俺程度の浅慮ごときは簡単に叩き潰してくれてありがとう。

僕のヒーローアカデミア

 AFOの過去と結末。その瞳に青年が映り込むことはなかったというところと、今、爆豪の瞳に駆藤を見ているところが対比のようにかかっていて格好いい。大コマのAFOも、全てを踏み潰して頂点に立ってきたヴィランとしての性格としてもあっているし、迫力もあって見応え抜群。
 そして、ヴィランと爆豪の瞳の美しさの対比の中に汗が光っているのも凄く良い。全因解放"全ては一つの目的の為に"の時に出てくる黒いエネルギー球?とも対比になっているのかな?わからないけど、迫力があって見応えがある1話だった。

あかね噺

 着ぐるみぽんぽこ噺会の答え合わせ。着ぐるみで集客をするだけじゃなく、キャラクターに合わせた噺を披露していくのは面白い。しかも、どんどん新ネタを下ろしているところからも描かれてはいないものの着実にあかねが力を付けていることがわかってとても良い。もう少し、我々に見える形での成長が欲しいところだけど、今後を楽しみにしている。
そして、ちょう朝とパパの次なる展開…。
パパ、思ったより各方面に影響を与えまくっているようなので、どう転んでいくのかとても楽しみ。

アオのハコ

 後輩ちゃんにヤキモキする毎日です。だって大喜くんがハッキリしないから…。ちゃんと彼女が兵藤妹を認識していて良かった。認識していなくて半修羅場になったらもう、おじさんは耐えられない…。
翻って、バトミントンシーン。荒々しい線で描かれていてバトミントンの勢いが伝わってきて良い。
 超強豪のお兄様、普通に指導力もあって良い先輩。まあ実際、オフでもバチバチなんてことはないもんね。
後輩ちゃんが、「ふ、不倫は良くないと思います…!」みたいな展開になりそうで、不安。

呪術廻戦

 全人類が気になっていた、呪術廻戦裁判編。の導入。正直、虎杖が読者目線で置いてけぼりすぎるので投入する意味は?と思っていたけど(心の強さは別として)ちゃんと理由づけがあるのは流石。まあ、なんかパンチ効いていたので何かしらの成長はあるのだろうけどね。
 そして唐突な時効ミルクボーイ。漫才回は終わったはずだが…?そして、日車の知識量凄い。もちろん、そもそもスーパーエリートなのはそうだけど、普通の弁護士は養老律令についての知識あるの?ここが凄過ぎて、例えば裁判になんらかの抜け道があったとして、日車が知らんわけないと思っちゃうんだよな。
 そして、虎杖との戦闘描写が巡り巡って宿儺戦への布石となって虎杖参戦の理由となるのは美しい流れすぎる。パチンコ店の罪も効いてきているし、マジ凄いね。(語彙力)

ウィッチウォッチ

 末っ子が変更されたことによるスネと使い魔召喚回。カーテンによるオーディション形式なのは笑った。スケットダンスでも動物とドタバタする回は記憶に残っているので、今作でもドタバタコメディを見せて欲しい。あと、地味にこう言うところのウサギとかサルとかが後から出てきたりするから気が抜けないんだよね。
 本筋のドラゴンは酒豪爆乳女龍。どうした、性癖か?お世話できんのか?

キルアオ

 引き続き合宿回。どうしても黒子のバスケを引き合いに出してしまうけど、こう言う回はあんまりしっかりやっていた記憶はないので新鮮。
 知らないうちに周りの人間関係がどんどん進展していて怖…。学生のバイタリティ凄い。
熟女好きという設定にするのはよくできた嘘だな。実際、中学生におじさんが迫られても、まあグロいからな…仕方ないけど…。なんか恋心に気がついたノレンちゃん。大狼くんも避け続けるのはメンタルキツそうだし、どうすんだ…?
あと乙姫、体格も変わってたのか…。そういうんじゃなくない?二重人格って、野暮だけど。

アンデッドアンラック

一人一人に合った素晴らしいラーメンを。いつの間に美味しんぼになったんだ???
燃えてきたぜ!で不燃が発動したのは笑った。笑う場面ではないが。そして流れるようにIHが出てきたのも笑った。不燃、今喫煙者くらいしかダメージ受けないんじゃないか…?
 お母様の最期にも間に合って良かった。ジーナのあいよぉ!がかわいい。前ループ、マジで殺伐だったな…。

鵺の陰陽師

 距離感が特殊過ぎて、どうした!?!?!?
生き別れの血の繋がらない妹と再会して、数日でこの距離感!?!?なぜ課金アイテムのチョイスをのどぐろに???勇気ある選択だな…。
 元々、というか今も仲良しで、父の偉大さも可愛らしさも妹の葛藤も描かれていて良かったけど、血繋がってないのヤバは完全に同意できて良かった。誰も疑問を呈していなかったら置いていかれるところだったぜ。

僕とロボコ

 流行語大賞もイジって良いんだ…。今年は何になったか知らんな…。推しの子も出てるし、幅が広すぎる。ジャンプ発売時にはすでに大賞は決定しているっていう、メタネタもあって、とにかくわんぱく。


カグラバチ

 vs双城第二幕開戦。このテンポの思い切りの良さはとても良い。パワーアップ回とかあるかと思ったけどな。でも、ここからの戦闘描写でパワーバランスの見極めもされるだろうし、そもそも、妖刀の情報で戦力差がわかっている戦いになるわけで、そこの戦いの魅せ方に期待。
 金魚のシーンは素直に格好良いです。

逃げ上手の若宮

 顕家の過去と苦難。立場と常識が違い過ぎて、相当苦労している様子が見て取れる。寄り添ったつもりなのにチ×コキンになったらまあ心は折れる。前回でもそうだけど、帝はだいぶ北畠一族に無理を押し倒しているみたいだね。帝とはそういうものなのかしら。歴史に疎いのでなんとも。
 苦労しているとは言いつつも、現場をよく見て即座に流儀に合わせる様はそら人徳も得られるわなといったところ。下賎なものといいつつも帝への進言も意思があり、流石名手は器が違った。


暗号学園のいろは

 秘密兵器、膾さん見参!
「にぽ」
「にぽ?」
「……あ」
「忍法畳返し!?」
ならんて。暗号学園の指導の賜物か。
まあ難しいものではないかも知れないが、即座に同じように返しているし、いろはくんの成長も著しいね。今回の暗号も自力で解いているわけだし、いつの間に力をつけているんだ。
 都度都度集うこの風刺、まだ何か裏のメッセージが隠されていそうだな。

ツーオンアイス

 フィギュアスケートの一部闇の部分だなぁ。ジャンプのミスとか技術的な面はわかるけど、表現力とかどう採点してんだろ…。たしか審査員のうち最高得点と最低得点を除いた点が得点になるんだっけ?そんな感じだったよね。今はともかく昔は顔点もあったなんて話をどこかで聞いたことがある気がするし、なかなか難しい世界だね。
 そして、たっくん、聖人じゃないんかい。女の子にめちゃくちゃ拗れているキャラって、珍しいな。「始動」は楽しみだけど、最近のスポ根でライバル性悪っていないから、ちょっと心配。

魔々勇々

 新連載の中で推しているからもあるけど、伸びんなーアンケート。今のアンケート反映されるのを待つしかないのか?というか、新連載3連で流石にこれは早期打ち切りだろ…という作品は正直ないのだけど、1番人気のありそうなカグラバチでさえアンケート高くはないしな…。うーん。
 本編。良いですね。目的意識に呼応する、というところで修行パートがなくても思いの強さで強くなれているから良い。コルレオの株もどんどん上がる。天然人たらし。ミネルヴァが希望だったんだ。どんどん味方に引き入れて、全員がコルレオを中心に輪になって魔々勇々に立ち向かって行こうとしてるんだな。
 ラルフの思いも深く知れて良かったよ。それと同時に食い逃げ…と思っちゃうけど、次週挽回してくれや。ラルフレッド改心も王道少年漫画で美しい。と思うんだけどなァ

アスミカケル

 相手もプロである以上家族を支える為に勝ち負けを賭けなきゃいけないわけで、学生の二兎には荷が重いな…。実際、高校生と37歳のマッチってあるのかな?大分経験とパワー違いそうだけど。明日見君の未来の姿とも重なるわけで、大分苦しい試合になりそう。あのサイコパス二兎君に変わってもらうしかないのか…?

以上!遅くなった…。

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