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週刊少年ジャンプ2024年14号感想


前回のあらすじ。


あかね噺

 覚醒したあかね。ほぼ領域展開。領域に狸賽じゃない、まんじゅうこわいやら山号寺号やらつーるーやらいろいろネタが散りばめられているなと思っていたけどあかね自身の視点が広がっている兆しとは思わなかった。これまでの丁寧に型に沿っていて端正な高座を見せていたあかねが殻を破って自分を出し始めた上にさらにその先が本当の意味で見えてくるとは思わずアツい展開。
 落語に確固たる信念を持ち固そうな男をも笑わせるのはあかねの人柄もあるだろうかな。
 しかし一筋立ち込める暗雲。来週も楽しみ。

キルアオ

 仲良くしつつもガサ入れは忘れない姿勢。令状いるだろ。まあ偶然という体だから良いのかしら。
 幻獣組サイドも本当に悪人とは思ってはいないのだろうけど、それは今なだけでこれまでは実際どうなのよ…?言及されてたっけ。不殺の殺し屋的な設定。
 そしてやってくる暗殺者。普通にステルス戦闘かと思っていたけどガッツリ巻き込まれる形に。暗殺者も本当に中学生?って言っているし本当に幻獣組超中学生級すぎるんだな…。というか、男サイドの幻獣組は大狼&暗殺側で、女サイドの幻獣組はノレン側で対処していく形になるのかな?3人だからなんとも言えないけど。そんなこと言っていると今のご時世LGBT系の幻獣が出てきてひっくり返されそうだけど。まあ題材としてはむずいか。

ONE PIECE

 ベガパンクの全世界同時放送に加え、おそらく五老星全員集合。話が動きすぎて頭痛くなってくるな、良い意味で。
 10分間ラボを守る必要が出てきたわけだけど、戦力絶対にエグいし、そもそも守れるだけの奴が今いるのか…?とはいえ、サターンと黄猿をほぼ1人で抑えているルフィもサラッとしてるけどめちゃ強だな。サターン聖の能力も全く底が見えない。妖怪の類なんだろうけど、これ1人ずつ倒していたら時間足りなくない?連載全体の話ね。
 あと、黄猿がそろそろ見ていて辛くなってきたな。中間管理職のおじいちゃん…

僕とロボコ

 前回の心霊回とは打って変わって一日署長ギャグ回。話は少し変わるけどホラー枠もあんまないよね最近。人気ないのかしら。
 事故のときの書き込み笑った。勢いとシリアスがすぎる。最後は良い顔からの爆発オチ。全体的に古典的ながら勢いそのままに描き切っていて面白かった。

アオのハコ

 針生くんと大喜くんの大一番。ここ1番だから最近のジャンプとしては珍しいくらい丁寧に描かれているな。バスケの時はもっと先輩の心境や大喜のモノローグが入っていたように思うけど、今回は一転して大喜や先輩の心境は描かれていないのがどこか立ち入ることのできない1on1ならではの戦いって気がする。最後には針生くんのモノローグがあったけど。

呪術廻戦

 芥見先生、体力大丈夫か???禅院家が壊滅するときもこんな状態だった気がするけど、真希ちゃんの力なのか?乙骨くん、リカちゃんの活躍があまりないまま退場なのかな?もう一段階あるんだろうか・・・
 宿儺の底がやっと見えてきたと思ったのに裏梅から衝撃の一言。そして、まだ秤くんも戦いの真っ只中か・・・前みたいに戦いの途中で別の戦い、前は高羽戦みたいになることが多いから裏梅戦も早く見せてほしいという気持ちはある。秤くん割りと好きだし。


さて、感想から少し逸れてしまうけど、「宿儺は本気を出していない」発言について、Twitterで少し議論を呼んでいたようなので俺自身の読み方を書き留めておきたい。もちろん、僕自身の初見の読みを示すだけで、他者のいかなる読み方も間違いであるとは思っていないし、僕とは違う意見の議論それ自体も納得性の高いものであったことを先に注意しておく。また前提として、俺は呪術廻戦面白い作品だと思っているし、好意的に読んでいるつもりだが、考察班やらガチ勢やらとは比べるべくもないジャンプ本誌で楽しんでいる読者であるということを示しておきたい。

その上で、裏梅の発言を「神の視点から見ても真として読み、まだまだバトルは長引くんだな(ここには良い意味も悪い意味もない)」と読んだ。Twitterではこの発言があくまで裏梅の主観というだけで実際にはそうではないかもしれないという意見が散見された。もちろん、後述するが呪術廻戦の中のセリフだから、という注ありきで読めばそうとも取れるし納得もしたが、やはり神視点でも真と読んでしまう。
 なぜならば、偽とした場合の物語的意味が少ないからだ。
 例えば、本当は宿儺がマジの本気で裏梅の勘違いだった場合、このままゴリゴリ削られてそのまま宿儺が死ぬだけで、裏梅もショックを受けるだけで、わざわざ裏梅が明言する意味がない。これは確かアニメ界隈の名言だが、画は必ず意志を持って描かれている。そこらへんに転がる石も、吹く風も、作者が描こうと思って描いたものであって、偶然そこに存在ことはあり得ない。
 登場人物の認識に実際との齟齬があるという点では極論「信頼できない語り手」があるわけだが、主人公の認識がずれていたが故に全てがひっくり返る、みたいなものでない限りその内容を入れる理由がないと考えてしまうし、こいつ「信頼できない語り手」かもな、と思いながら読むのはナンセンスだとも思う。そもそもそういう狙いで入っている感じはしない(主観)
 ただし、前述の通り呪術廻戦はその作品性から直近でも処刑人の剣の件があるのでなんともいえない。日車は(恐らく)もっと強固な呪いの強まり方を想像して発言し、読者も同じ思いを持っていたわけであれも「死後強まる呪い…ってコト!?」と期待を膨らませていた。実際は呪具の没収に終始し、少なくとも俺はなんだよー、と思った。2024年8号あたりでもそう言っているはず。
 あの時は宿儺への絶望感をかきたてるスパイスとして機能をしてたと思うが、今回は戦略もほぼ底をつきかけている中での情報なので、密度が違うし、やっぱり先述の通り偽だった場合盛り上がる展開になるのかと言う気もするので、真で読んでいきます。


超巡!超条先輩

新人ロボ警官、ローボ君。柔らかだけどカッチカチという両者の意見がしっかり入っていて笑った。ロボットに自我が芽生えてぐちゃぐちゃになっちゃうという展開はあるあるだけど、それをよりおもしろく調理されていて最高。産湯どす黒いなとか、屋久杉?とかワードセンスが相変わらず面白い。
 先輩も紛れもなくカスなんだけど左門くんとはまた違ったベクトルなのがいいね。前作とどうしても比べられてしまうのが辛いところだけど、ちゃんと面白エッセンスは残しつつ読み味は違う感じだ。

SAKAMOTO DAYS

でも、無法されたからこそ逆に怖いんじゃないか…という心配。アカギの市川みたいなことです。

2024年13号感想

 ほらーやっぱいったじゃん・・・。無法の方が恐ろしいタイプだ。むちゃくちゃな試合が出るかと思ったけどスポーツ続投ではあるんだ。信念ある悪役ってそういうことじゃないと思います。(褒めている)
 シンくん、超能力が全然使えないのに持ち前のタフさで抗っているし、民間人を巻き込むという点で敵にファウルを指摘するのもかっこいい。胆力がある。そして決着はまさかの相撲。もうみんなジャンプ作家相撲好きすぎるだろ。

カグラバチ

 いきなり敵の本丸に乗り込んだ2人。前回も言ったけど、テンポが早くて素晴らしい。ただ、むやみやたらとテンポ早くしているわけではなく敵の能力的にごり押しで突破するとだめになってしまうように調整がされているのもうまい。どこにあるかわからないと言う振りが効いていて、現時点での親玉との接敵及び遁走、次回の敵との会敵がスマートにこなされていて良かった。
 筆頭戦力との戦いも避けられなさそうだし、次週も楽しみ。

Dear Anemone

 キャラクターの描き込みがすごい。これ週刊大変すぎるだろ。今の所やはり絵の圧力で魅せてくるタイプの巨大化け物バトルって感じだったね。最初が水中戦とは驚いたけど。前回は知恵が多少回るようだったけど今回は言葉を発するとかいうこともなくただ大きい生物って感じだったな。何か差異があるのだろうか?もともとの性質?でも主人公に憑いているのはアネモネだよね?多分。アネモネの成長度合いを考えると元々の動植物の性質はあんまり関係ないのかな。それともアネモネが特別成長速度がタケノコなのか。
 思いのほかあっさりと研究所に行けたのは驚いたけど、また来週バトルが激化しそうな予感。あまりこういうことは言いたくないけど掲載順としては低めな印象なので、次週以降でさらなる引き付ける要素があると嬉しい。

ウィッチウォッチ

 絵本に入っちゃおうの回。保育園回はなかなかなかったけど時たまあるとほのぼのして良いね。仲も深まっていそうでなにより。
 本編は篠原先生の真骨頂って感じで相変わらず良かった。毎回真骨頂って言ってる気もする。
 不思議のアリスを皮切りにたくさんのお話が混ざってぐちゃぐちゃになっちゃうって感じは、スケットダンスみを感じていて面白い。感じるのが作者にとって良いかどうかは別として。でもまあセルフコラボしてるし良いのかな。

アンデッドアンラック

 ビーストがフェーズ3に。古代の凶暴な生物たちを復活させるというのは王道といえば王道だけど最近俺は見ていなかったし、盛り上がる展開だ。海だからメガロドンやらなんやらかな…?
 明かされる否定者のカラクリも面白かった。まあ正直ランダムかランダムじゃないかみたいなことはあんまり真剣に考えていなかったけど、言われてみれば確かになという気持ちの連続で新しい読み口だ。ループする物語という点では受け継がれる意志みたいなのがもっと俺自身思いついても良かったのに前回のループからの受け継ぎだけで満足してしまっていた。不覚。

夜桜さんちの大作戦

 前回の開花を終えて、少しずつ兄への誤解も解けてきていて何より。ひふみの開花である無限が明かされたわけだけど、特異点である双子の開花はやはりやばいな。対となるあるふぁの開花はなんだろう。スーパー制御かな?2人で力を合わせて的なやつだよねきっと。最後の方も高熱にうなされていたけど、処理能力に頭が追いついていないとか?それは先走りすぎだな。
 ひふみの長兄への好感度が乱高下していく中、あるふぁの熱で一致団結するのも面白いし、長女はもちろん、敵であるはずの一と二すら二刃と感情を共有しているのは笑った。

逃げ上手の若宮

 VS吹雪。時行はその優しさゆえに戦場を生き残り、強くなってきたわけだけど神力に侵された吹雪の前ではむしろ逆の悪い方向に向かっていってしまったのがなんともはや。吹雪の戦闘センスはもちろんのこと、仮面を剥がされた後の恐ろしい表情から絶望を与えるまでの流れは流石。
 ついに万策尽きたかと思ったところにまさかの頼重殿。時代も宗教も一緒くたということでお茶を濁しつつ、シリアスな場面も一気にコミカルに変えてくるのはずるい。(褒めてる)三途の川で何を学んだんだろう。そして次回からの展開は?楽しみ。

鵺の陰陽師

 ゼノブレードにて父親の仇を倒したのも束の間、新たな戦闘へ。そういえば仇、なんか周辺警備にあたっている?やつだったな。
 狂骨くん、こんな強かったんだ…失礼ながら舐めていたよ。人型もこっちサイドでは歯が立たないと言われていたほどだったのに、普通にワンチャンあるくらいまで持っていけるほどのポテンシャルとはね。
 当然のようにかつての敵(敵というほどでもないが)が主人公にあとを託すという激アツ展開もあって盛り上がりがすごい。次回も楽しみ。

グリーングリーングリーンズ

 前回に引き続きパーチャレンジ。ゴルフのルールは全く知らないから、丁寧に説明されていて良かった。それこそ、ヒカルの碁みたいに絶妙なバランス感覚で取り扱っている題材に言及し切らない作品もあれば、ガッツリ解説する作品もあるけど、ゴルフは特に馴染みがないスポーツだからルールを教えてくれるのはありがたいね。
 だんだんと実際の感覚にも慣れてきた八枝崎くん。オリバーからの印象も大好調で次回は巻き返しなるのかな。

魔々勇々

 なんと本丸。めっちゃテンガン山。キッサキシティだな。まじでコルレオくんの成長速度がすごいのは否定しないが、凄い勢いだ。打ち切り心配になっちゃうぞ。でも、重版かかってるし、ミネルヴァ拉致からだと編集部の判断早すぎるし…。
 ちゃんとラルフレッドも勇者勇者してるし、強気で勝気なミネルヴァが震えていて勇者コルレオが助けるという流れも最高。ちょっとキャラクターが魅力的すぎるな。
 そして、一話で見せた独特のコマ割りからのエヴァン風必殺技も健在。こういう斬新なことしてくれるのはとても嬉しいです。頑張ろ。

累々戦記

 兄との会敵を終えて。どんどんと真打が登場し続けていて盛り上がりを見せようとしている。なんかセクシーな女の子も出ているし。
 朝霞くんの大ダメージをうけて涅守くんがめちゃくちゃ闇堕ちしてしまった。 
ここまでしか間に合わんかった…。ルリドラゴン可愛いな

ツーオンアイス


ルリドラゴン

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