オリジナル紙芝居【しろくまバーガーができたのは】

画像1 こんにちは、はじめまして、しろくまバーガーです。僕は、ちいたんとはる君のママに作ってもらいました。ちいたんは小麦の入ったパンやクッキーを食べるとお腹が痛くなるの。それは難しい言葉でグルテン過敏症と言います。それまでは、みんなでお出かけの時には、いろんな店に行きましたが、今はお寿司屋さんとか、「小麦を使わない食べ物」のあるお店に行きます。
画像2 ある日、家族皆んなで車に乗っている時に、はる君が「ママ!あれは何?」と指さしたのはハンバーガー屋さんでした。前に行った事はあるけれど、ちいたんの小麦アレルギーがわかってからは行かなくなりました。「ハンバーガー屋さんだよ。パンにハンバーグがはさんであるんだよ」ママが答えました。
画像3 はる君が言いました。「ママ、じゃ、ちいたんは食べられないんだね」と。はる君は、ちいたんが自分と同じ様に、何でも食べられない事がわかっていました。おやつコーナーで「何でも買えない事が可哀想」と思っていました。ちいたんは「ちいたんもハンバーガー食べたーい」と元気に言いました。
画像4 それを聞いたママは何となく悲しい気持ちになりました。「ちいたんは、ハンバーガーが食べられない。ちいたんが食べれるハンバーガー、売ってないんだもの。」
画像5 次の日、はる君がママに言いました。「ねえ、ママ、ハンバーガー作って、だってママ、ちいたんの食べれるパン作れるでしょ。」
画像6 そうでした。ママは、にっこり笑って言いました。「そうね〜ちいたんが食べれるパン、ママ作ってたね。小麦の粉じゃなくてお米の粉なら大丈夫だもの。ハンバーグも作れるし、レタスだってはさめるね。」
画像7 僕は、こうして生まれました。妹思いのお兄ちゃんと食いしん坊の妹ちゃんと料理をするとワクワクするママがいたから。え?名前がどうして「しろくま」なのかは、ハンバーグをはさんでいる米粉のバンズが白いから、そして子供達が嬉しくなる名前にしたかったからです。ちいたんと同じように、いろんな物が食べられない子供達に、いっぱい食べて欲しいな、と僕は思っています。 しろくまバーガー     おしまい

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