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骨董から

今日は国際フォーラムで大江戸骨董市の日でしたね。
大江戸骨董市 | 東京国際フォーラム (t-i-forum.co.jp)
外国の方々もよくいらしています。外国の骨董は、自国のものよりも惹かれるところがあるかも知れません。わたくしも、クリニャンクール蚤の市で大いに (!) 値切って手に入れたガラス製のジュエリーケースを、今も愛用しております。骨董は、その国の過去の文化に思いをはせることが出来て、なんともロマンチックです。

ちょっと面白い記事をみつけたので、シェアいたします。
外国人が注目する日本の骨董(古美術)日本人から失われる感性 - 海外起業家’s EGG (worldsegg.com) (2023年12月3日閲覧)
金本位制ではなく骨董本位制とか、MBAよりMFA(美術学修士)であるとか、今のように時代が大きく変わっていく潮目には、興味深い切り口だなぁと思います。ぜひお目通しください。
かくいうわたくしめも、芸術大学の学生になって一年経過しました。去年のアタマの中は自分で選んでいない情報でパンパンでしたが、今は自分の知りたかったことを学べて幸せなのは、確かです。もっと言うなら、お題から自分でキチンと考えて言葉にしようとする気力も出ました。そんなの当たり前の事のようですが、現代は、平安時代のひとの一生分の情報が一日で降ってくる時代とも言われています。気を確かにしないと、アタマが情報にのっとられてしまいます。

骨董のように、他に同じものが無いような唯一のモノを手に入れることは、きちんと立ち止まってモノに向き合うことでもあります。もう、二度と同じ物には巡り合わない。同じ時間はやってこない。どうするのか。一瞬の刺激に反応して判断する(判断させられる)のとは違って、ぐっと踏みとどまって、自分に問いかける事だと思います。自分の回答を待つ。

かつて、市でもとめた小皿を割ってしまったことがありました。色々検索してお願いした方の金つぎが、こちら。

右肩の斜め線部です

こちら以外にもタジン鍋の蓋などいくつか配送でお願いしたのですが、わたくしめの手際がわるく、先方に着いた時にはさらに割れが進んでいました。ショック。到着時の写真を送っていただきましたら、めちゃんこ破片になっている。。。
けれど、さすが職人。ごく冷静に「必ずなおせますのでご安心ください」と。先ほど骨董本位制という言葉をご紹介しましたが、日本独特の存在である金つぎや表具師などプラスアルファの職人の価値も高いということになります。日本の文化価値には、まだまだ掘り出し物がひそんでいると思いませんか。


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