（日記）しっくい塗りの日々

2023年5月24日。水曜日。

日差しは強くて眩しいが、風が冷たく爽やかで、海辺のリゾート地にいるようだ。

歯医者さんの帰りに、露店の植物博士お兄ちゃんから、丸オクラ、伏見甘長ししとう他、違いを説明してもらって買う。
速攻で妹の家に植えて、いよいよ、しっくい壁プロジェクト、スタート。

まずは、壁の前にある、本棚や引き出し、雑貨類を移動させる。
マスキングテープを貼る。
物が多すぎて、全部は無理なので、部屋の半分ずつ。
生まれて初めての、しっくい塗り。
“漆喰うま〜くヌレール“という、すぐに使える漆喰の18キロ入りのバケツ。
おそらくあと5キロ必要なはずだが、その時は買い足す予定。
ビデオでは、スイスイと左右にコテを動かすお姉さんの姿があったが、そこまで簡単ではなかった。

最初の壁は、厚塗り、でこぼこ。
ここで、ようやくプロの塗り方の動画をみた。
しっくいの載せ方、伸ばし方、など参考にして2つ目の壁に取り掛かった。
プロの方の通りにはいかず、妥協点をみつけた。
ラジオから流れる音楽番組は、昭和ポップス、クラッシック、ジャズ、と変わっている。
2度塗りする、となっているが、このペースでは、スピード的にも、使用量的にも無理があるので、1度塗りにした。

食事はざるそば。
部屋がごった返して、引っ越しの最中のようだ。

さようなら、よもぎ色の壁。

2023年5月25日。木曜日。

昨夜雨が降ったようだが、無事に晴れて、しっくい塗り日和。
午前中は母の付き添いで出かけ、今日も午後からのスタート。
帰りにお弁当を買って、食事とした。

昨日塗ったところは、乾燥すると、薄めの塗りでも下地がわからない。
白くて明るい。そして部屋が広く見える。
初心者の大難関は、端と角だ。
マスキングテープの貼り方が下手で、木の部分に付いて白くなったり、塗り残して元の色が見えたり、素人目にもかなり気になる。
乾いた壁に本棚と本を戻し、残り2つの壁にある本棚や物を動かす。
最初に比べると、少し塗り方は向上した。
クラフトコーラでエネルギーチャージ。

しっくいを買い足さずに済ませようと思っているので、ギリギリの薄塗りをして、時間がかかっている。
最初から、想定されていた5キロ分も買っておけばよかった。
結局、夕方になって、近くのホームセンターに行った。
同じお店でも、この場所にはなかった。
主人に頼まれたハイボール、私はチョコレートを買って、エネルギー補充。

明るくなりました。見た目もいい感じで満足。

2023年5月26日。金曜日。晴れ。

散らかった部屋に、猫たちもお疲れ気味。
私もそろそろ終わりにしたい。
細かいところはもういい。
しっくい5キロを買いにホームセンターへ、自転車を走らせる。
つい、植物に目がいく。
クチナシ、いい香り。
でも今日は買わないよ。

帰りは下り坂で助かる。
ついでに美味しいパン屋さんに寄ろう。
厚切りベーコンとチーズのクロワッサン、ハーブ味がきいたソーセージの入ったバゲット、チョコチップ入りの白い丸パン、塩あんバター。
厚手の紙袋に守られた、ふわふわのパンを優しく抱える幸せ。
全部、半分ずつに切って主人と分け、アイスコーヒーとともに食べた。

さて、ラストスパート。
一番最後に塗ったところが、一番うまくできた。
最初に塗った壁は、地中海風の外壁みたいだけど、ま、いいか。
本棚に本を戻して、今日はここまで。
角は見ないようにしよう。
初めてにしては上出来だ。

主人が、パスタとサラダを作ってくれた。
レタスは、ほとんどちぎられておらず、ミニトマトにはヘタがついたままだったが、美味しかった。

「なんか、明治時代の和洋折衷の家みたい」と主人が言った。
それ、それです。
猫ものんびり寝ている。
みんなご協力ありがとう。

お疲れ様でした〜。