人生の分岐点の話
度々、人生って分岐点の連続だよなぁと思うことがあるのだが、
2023年春に「だが、情熱はある」を見たことは私にとって、人生の分岐点になった。
だが、情熱はある一一
2023年1月
ネットニュースで、オードリー若林さんと南海キャンディーズの山ちゃんの半生を描いたドラマが始まることを知った。
へぇーすごい!
再現ドラマの本格的なやつってことか?
おもしろそうだなぁ
もともとオードリーのオールナイトニッポンのリスナーだった私は、
若林さんに少なからず愛着があり、そんなことを思った。
しかし、それ以降は特段このドラマを気にかけることはなく、
気づいたらドラマが始まって数週間が経っていた。
ラジオと私
子どもの頃、実家のお風呂に防水ラジオが置いてあり、湯せんに浸かりながら、ラジオを聴くのが日課だった。
特に好きな番組は、スクールオブロック。
ラジオの中の学校という設定で、メインは、校長・教頭に扮したパーソナリティが中高生の悩みを聴いたり、恋愛相談に乗ったりする番組だった。
パーソナリティがメールを送った学生に電話をかけ、それぞれの悩みに本気で向き合って、その場でアドバイスや激励してくれる。
当時、悩み多き学生だった私には相当刺さった。
そんな子どもの頃の習慣があったからか、大人になってからも家事のお供に、よくラジオを聴いていた。
特に、オードリーのオールナイトニッポンは毎週欠かさず聴いていた。
オードリーのオールナイトニッポンを聴き始めたのは、推しのアイドルけやき坂46(通称ひらがなけやき、現在の日向坂46)がきっかけだった。
2018年4月
ひらがなけやきの冠番組が始まり、番組MCにオードリーが就任した。
番組が始まってからというもの、毎週のようにオードリーがひらがなけやきのことをラジオで話してくれていると、風の噂(Twitter)で聞いた。
具体的にオードリーがどんなことを話していたか忘れてしまったけれど、
あの娘達のバラエティ能力がすごい
笑いに貪欲だ
といった話をしてくれていたと記憶している。
そんなこんなでオードリーのラジオを聴き始め、気づいたらリトルトゥース(オードリーのオールナイトニッポンリスナー)になっていた。
あの日、だが情を見た
2023年4月後半
通勤電車に揺られながら、なんとなくTVerのアプリを開いた。
すると
の文字が飛び込んできた。
え…!?
1話見逃したから、もう見れないと思ってたけど、全話見れるの?
今、TVerって、ドラマ期間全話見れるんだー!知らなかったー!!
(後日、4話以降は1週間の見逃し配信だったと知る…笑)
ドラマの評判はどうか知らないけど
まぁ1話見て面白くなかったら、やめれば良いかぁ
視聴率がいまいちというネットニュースを見ていたので、
あまり期待せずに、でもワクワクしながら再生ボタンを押した。
ん…?
若林さんが若林さん過ぎないか?
顔は全然似てないのに、喋り方と雰囲気が若林さんそのものだけど…!??
まぁびっくりした。
自分の感覚おかしくないよな?と、思わずTwitterで「高橋海人 若林」でパブサしたら、みんな賞賛していて安心した。
そして、話がおもしろい。引き込まれる。
これは良いドラマに出会ったと思い、その日のうちに3話まで一気に見た。
興奮して、夕食のときに夫にも話をし、もともと持っていたTwitterの別界隈の垢でも「海人くんが若林さんそっくりですごかった」と書いた。
娘のイヤイヤ期ピークがやってきた
私には3歳の娘がいる。
今はもう落ち着いているが、2023年5月〜6月にかけて、娘はそれはそれはひどい癇癪を起こしていた。
どれだけのものかというと、朝起きてから保育園に送り届けるまで、保育園から帰宅してから寝るまでほぼずっと癇癪。
好きな食べ物がない、うまく食べられない、服が気に入らない、靴下がうまく履けない、お風呂に入りたくない、シャンプーしたくないなどなど…
ちょっとしたことが地雷になり、泣きわめいていた。
夜もひどい夜泣きで、朝になるまでに何度も起こされた。
いつも子煩悩の夫もさすがにイライラが募り、そのせいで夫婦関係も悪化。諸々のストレスがピークになり、娘と夫の前で、私がパンクして泣き散らしたことも…。
(これから育児する方、怖がらせてしまったらごめんなさいね…。イヤイヤ期にも個人差あるから。うちの娘は特に酷かったという話です)
最初は1週間くらいで落ち着くかなと思っていたが、一向に落ち着く気配がなく、私は段々と育児に疲れてしまっていた。
そんなときに寄り添ってくれたのが、だが情だった。
中盤までのストーリーは、若林さんと山ちゃんの若手時代の話で、思い描いている自分とうまくいかない現実の狭間で揺れ動く心情を描いていた。
それが、当時の私の状況や心情と重なった。
今日はどうしたら娘の機嫌を損ねずに穏便に一日を終えられるのだろうと考え、脳内シミュレーションし、実行するもことごとく失敗し、娘の癇癪が収まらない日々。
思い描いている平和な1日と、そうならない現実。
ドラマの中の若林さんに自分を重ねた。
あの時期、毎週のだが情だけを楽しみに、なんとか日々をやり過ごした。
時間の経過とともに、娘のかんしゃくが落ち着いたが、当時はだが情だけが心の支えだった。ドラマ制作に関わった方全てに感謝申し上げたい。
若林役ではない、髙橋海人さんとの出会い
2023年5月
若林さんがだが情の現場に差し入れを持っていく、という動画がアップされた。
リトルトゥースとして、これは絶対に見なければ、とすぐに再生ボタンを押した。
そこには、髙橋海人くんと、春日さん役の戸塚純貴くんがいた。
なんと休憩中にもかかわらず、オードリーのYouTubeチャンネルを見ていた。
休憩中にもオードリーの動画見てる二人、なんて良い子なんだ…!
海人くん、普段の喋りこんなかんじなのか。
嫌な感じが全然なくて、性格の良さそうな子だなぁ。
その時が役に入っていない、海人くんとの出会いだった。
そして、沼落ち
2023年6月後半
娘のかんしゃくが落ち着いてからは、私の日常が戻ってきていた。
そういえば、髙橋海人くんって、どんな子なんだろう
結婚してからというもの、夫の影響でテレビを全く見なくなってしまった私は、キンプリのことを全然知らなかった。
海人くんのパーソナルなことを何一つ知らなかったのだ。
とりあえず、Wikipediaを見てみた。
ん??漫画家!???
ジャニーズが漫画家、聞いたことがなかった。
さらに調べてみると、海人くんはガチの少女漫画を描いていた。
あれ、この人ただ者じゃない気配を感じるな?
このとき、沼落ちの気配を感じた。
その後は、YouTubeで過去の動画を漁った。
色々見ていくうちに、かわいい系の弟キャラらしい、ということがわかった。
詳しくは書けないが、その中の動画に、
熱々のフォンデュを口に頬張りながら、女装したメンバー(岸子ちゃん)相手に「今夜どうする?うち、お泊りしてけば?」と言っているものがあった。
うち、お泊りしてけば…???
目がきゅるきゅるしてて、言い方もかわいすぎた。
そんなかわいいお誘いのセリフある??
若林さんとのギャップがありすぎて、衝撃でその日は何も手につかなかった。
別の日、YouTubeの検索窓に「髙橋海人」と打ち込むと、その後に「髙橋海人…ダンス」と表示された。
どうやら、海人くんはダンスが上手いらしい。
いやでも、どうせ、ファンの推しフィルターかかってるやつでしょ?
と疑いつつ、再生数の多そうなダンスショートを見た。
ダンス初心者の私には、すごすぎて逆にピンと来なかった。
他の動画も見てみた。
おぉ!
こっちのほうが素人の私でも上手さがわかるぞ。
キレキレで、華がある!!
そして、なんて楽しそうに踊るんだろう。
どのショート動画を見ても、全力で楽しそうに踊っていて、一気に好きになった。
そこからは早かった。
YouTubeでMVを見漁り、キンプリが出る歌番組は欠かさず見るようになった。
音楽番組の告知動画では、初めて廉くんと二人で話しているところも見て、
柔らかく、仲のよさそうな雰囲気に和んだ。
良い意味で高嶺の花感がないというか、近寄りがたい感じがない。
人見知りの私でも、すぐに打ち解けられそうな雰囲気ですごく良いな
それからは廉くんのことも好きになり、二人の置かれている環境も相まって、新生キンプリをどんどん応援するようになっていた。
しかし、男性アイドルを推すということが初めてだった私は
なんだか恥ずかしくて、その思いを誰にも打ち明けることができなかった。
キンプリのことがすごく好きなのに、どこにも吐き出すことができず、
好きな気持ちを自分の脳内だけで発信してキャッチする日々。
そんな日が続いたある日、
ジャニーズだとか、だいぶ年下だとか関係ねえ!!
自分で良いと思ったんだろ?
その感覚に自信を持てよ!!
急にそう思った。
それからは、夫にもキンプリが好きになったと伝えたし、会社の同僚にも打ち明けた。
海人くんの入所10周年の前日に、ファンクラブにも入会した。
最新アルバム「ピース」を手に入れて、居てもたってもいられず、Twitterでキンプリ応援アカウントも作った。
それからは、少しずつフォロワーさんも増え、
キンプリ良いよね、れんかい良いよね…と共有できる日々がとても楽しい。
穏やかで優しいファンが多いのも、きっと二人の人柄ゆえなのだと思う。
分岐点と選択
学生の頃ラジオを聴く習慣がなければ…
オードリーのラジオリスナーでなければ…
あの日、TVerを開かなければ…
だが情と出会ってないし、髙橋海人さんやキンプリを好きになることは、きっとなかっただろう。
そして、今こうしてnoteを読んでくれているあなたとも出会うことはなかった。
素敵な選択をできたことが素直に嬉しい。
そして、これからもKing&Princeの歩む道を一緒に進んでいきたい。
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