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2024.1.7 リノベーション 基礎補強にいて

築50年越え住宅のリノベーション工事における基礎補強のご紹介。

築年数から基礎は無筋(鉄筋がはいってない基礎)の可能性が高く、通風口まわりにひび割れも確認できたので、このままリノベーションしても構造的に不安が残るために基礎からの補強を提案させていただき、ご了承いただき工事を進めていきました。

クラックスケールでひび割れの太さを測ります。
ひび割れがどの程度まで入っているのか深さを測ります。

まずは耐震補強、基礎補強できる状況の骨組みまで解体工事をします。そこから構造体の劣化状況の再確認や、構造体が調査どおりに組んであるか確認し補強計画が設計通り施工できるかを判断します。


スケルトン解体状況
既存基礎の状況

ここから基礎補強工事を行っていきます。
床下から湿気が上がってこないように防湿シートを全面に敷いてから、鉄筋を組んでいきます。

基礎補強工事状況

基礎の立ち上がりも無筋ですので、既存基礎の脇に鉄筋を組んで補強していきます。

立ち上がり基礎補強

耐震補強で壁の強さを上げていきますので、地震で揺れたときに土台が基礎から浮いてしまわないようにする事も重要になります。この工事では専用の金物を使用して対応しました。


耐震補強金物

コンクリート打設して、養生期間をとったら基礎補強工事完了です。

基礎補強完了

又、耐震補強の内容によっては基礎の立ち上がりを追加して、土台を新設する場合もあります。その際も土台と基礎が離れないようにアンカーボルトで緊結することも重要です。

土台新設
アンカーボルト緊結

こうしてしっかりした基礎と土台をつくってから、上部構造の補強へと進んでいきます。
構造補強の方法については、別機会に書いていければと思います。


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