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ダイエットに絶対成功する唯一の方法、失敗しないことだよ~2/2

④そもそもそれ必要か

Jan Ullrichは現役時代に減量に苦しんだという。もう苦しまなくてよくなって表情も丸くなった。これでいい。

先にもあげたように、太るかどうかは遺伝だから一時的にはどうこうなっても継続するのは常に遺伝子に抗わなければならない。
急に太ったとかじゃなく、子供のころから太っていた人は太りやすかったひとは、今より減量したい、体脂肪と戦いたいならば目的を明確に言語化して、それが求める程度の減量と合致するかどうかを天秤にかけた方がいいと思う。

⑤負けに不思議の負けなし

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」心形刀流・松浦静山の名言は、有名 なプロ野球の監督が用いて広まった。
成功する方法は独創的な取組みが功を奏したり、人それぞれの特徴を踏まえる必要があったり普遍的ではないが、失敗には失敗するだけの理由があり普遍的なものだということだろう。
 
ダイエットも同じ。
簡単にいうと、我慢し過ぎたり、無理したりするから続かなくて失敗するのである。
あとは効果のないことをしているケース。
個別詳細にはいろいろなパターンがあるが、結局はこれに尽きる。私はあまり断定するのは好 まないが、これに関しては断言できる。
 
「糖質制限なら我慢しない」などという戯言があるが、むちゃくちゃ無理しているし、我慢もしているやん、というケースが殆どである。干からびてヤツれて、リバウンドするという 話があふれている。 

「食べる順番ダイエット」でいくらサラダから食べてもそれだけで減量できるわけないのである。誤差レベルで違いはあっても基本的には食べたら食べた分は身につくのだから。 

みんな薄々わかってはいるのである。それは失敗すると。
ではなぜ、実際「正しい」を前に間違いをわかって選ぶのか。
なるようになるさ、なるようになっていつか若かったせいで片づけるさ、とスーパーカー の歌詞のように楽観的なのか。いや、そうではない。

⑥つまづいたっていいじゃない。にんげんだもの

ひとはなぜ失敗するほうを選ぶのか。
それは、ヒトは正常性バイアスを持つからだと考える。正常性バイアスは、個体差はあるがヒトの判断に強く影響を与えることが知られている。
うわぁ!!という場面で危機に押しつぶされないため、必要な心の働きであり、大事な機能である一方、危険回避を遅らせるというデメリットもある。 

失敗を恐れるあまり「きっと大丈夫」と思い込むのが人間ということだ。
リスクを無視、過小評価することで安易な方法を選んでしまう。 

しかし、人間は失敗する生き物である。失敗することもあるよ、と受容れたら正常性バイアスの罠から抜け出せるのではないだろうか。

私は旧校舎にあったコイツを振り切ったことがある。

⑦つまづかないほうがいいじゃない。痛いんだもの

とはいえ。
子供のうちならいっぱい失敗して、自分で学んで大きくなればいい。けれど、大人は重心が高いのでつまづくと怪我してしまう。あまり失敗しているとモチベーションが続かなくなっ てしまいがちである。

ダイエットでやろうとしていること、やっていることが以下に該当したら、きっと失敗するので、見直してみて欲しい。
これは、「失敗の本質」から抽出したものであるので、詳細は本書を読まれたし。

①何のためにやってるんだっけ
②みんながやっているから
③これが正解なんだ
④前にうまくいったから
⑤やる気があれば何でもできる
 

①何のためにやってるんだっけ
目的が明確でないと内発的動機(モチベーション)を維持するのは難しい。結局、制限に抗うチカラと意欲が逆転して、無理が生じる。そして失敗する。 
目的を言語化すること、また言語化するために考えることで頭が整理され、モチベーシ ョンを維持する解決法になることもある。
 
②みんながやっているから 
日本人の大半はみんながやっていることをすると安心するように出来ている。空気を読める稀有な生き物である。
しかし、ヒトは個体差が大きくてみんなに効果的なダイエット方法などない。 また、みんながやってて失敗してないなら、みんな苦労していない。 
ダイエットに関してはKYで。自分で考えて選んで、自分に効果が期待できるものを、自分の環境でずっと続けられるやり方をやればきっと失敗しない。 

③これが正解なんだ 
だいたいどんなやり方も最初は多少の効果があるものだ。しかし、それがずっと続くかというと、そうではないものが殆どである。続けることは大切であるが、ただ続けるだけでは失敗してしまう。 
少しでも無理を感じたら、このまま続けていいかどうか、振り返って見返してみてもいいのではないだろうか。 

④前にうまくいったから 
ヒトは以前の成功体験に引きずられるように出来ている。しかし、万物は流転しており、いつも同じようにうまくいくとは限らない。
また、太ってしまったということは、結局のところ失敗しているわけで、同じことをすればまた太る。
過去の成功体験は貴重な情報である。しかし、それは参考情報として現状で最適かどうかを意識したほうがいいと思う。 

⑤やる気があれば何でもできる
誰しも始めのうちはやる気があるものだ。効果もでる。このまま続けられると考える。
しかし、アントニオ猪木じゃないから、普通はそのうちなんとなく飽きてきたり気持ちが続かなくなる。そのときに、気合が足りない、やる気出すぞーーっといってもすぐに失速してプツンと切れてしまう。
そうなったら、、。
始めのやる気のあるうちに、やる気0.1(ZEROはさすがに無理だけど)でもやり続けられるやり方を身に着けることで、 失敗を回避できるのではないだろうか。 

「失敗の本質」を応用した、ダイエットに失敗する5つの大罪を挙げてみた。 これが全てではないし、全てが正しいわけではないが、参考になると思う。

まぁ、何度か危機を迎えたことはある。

⑧私、失敗しないので

ここで、私が実践している方法、二つの習慣を挙げたい。

【目標となる区切り(イベント)をつくる】
自分の場合は自転車レースをしているので、「○○月○○日のレースは○○kg で行く」 と設定している。これにより、ゆるめる期間にややオーバーウェイトでも、期日から逆算して減量していくこ とが出来ている。
なんでもいいので、記念日とか何かのある日に○○kg と設定する習慣を付ければ、だらだらとゆるゆる生活が続いて、失敗してしまうことがなくなると思う。 

【ネガティブリスト式マイルールを適用する】
アップルの創業者をはじめ、いろんな成功者の名言に「何かをするのではなく、何かをしないことが大切」というのがある。 これは、失敗要因となることをやらない、というのも含んでいると思う。
 
自分は、

*基本的にカロリーのある甘いソフトドリンクを飲まない
*基本的に揚げ物は食べない
*1ポーション160kcal以上のスイーツは食べない


の3つのマイルールを生活に適用している。3つしかなくて、シンプルなようで、これは結構めんどくさい(主に周囲の人にとって)。

この 2 つの習慣はどちらもやる気や環境にあまり左右されず、自動的に体重管理を失敗しないように設定してある。 また、いろいろと試行錯誤の結課、今はこれに落ち着いていて、うまくいっている。
そのあたりの経緯や応用についてはまたの機会に記したい。 

上記の2つは自分に合っているものなので、みんなに合うかどうかはわからない。 ただし、基本的なフレームワークは普遍的と思うので、これを応用して「失敗しない体重管理」を実現して欲しい。 


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