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最近ちょっと泣いた話

これは卒業式を目前に控えたとある留学生の可哀想な一週間を記録したお話。
夜の暇つぶし、もしくは酒の当てにでもどうぞ。

悲劇の始まり

悲劇の1週間の始まりは軽い喉の痛みからだった。当時はまたうっかり口開けて寝てしまったかなくらいにしか考えていなかったが、2日ほど続いた日の夜に急に眠れないくらいしんどくなった。
身体の寒気が止まらず、頭が痛い。横になるとベッドに触れている部分の関節がギシギシと軋む様で、熱くて起きては寒くて起きた。
その時初めて「これはもしやヤツか…!」と思い、翌日の昼に簡易キットで陽性を確認。
人生初のコロナ感染である。
流石にこれには納得した。そりゃそうだよな、これだけしんどいんだもん。
にしてもこのタイミングが最高に悪かった。その週には大学の期末テスト卒業式が控えていて、しかも母が3年ぶりにわざわざ来台してくれる予定だった。
「何か大変な時に大変なことになった」という思いと、眠りたいのにしんどすぎて眠れないあまりのしんどさに何度も何度もワンワン泣いた。
泣きながら夜病院へ行き、処方された薬を飲むとだいぶ楽になって、どうにかして治そうとインスタで早い回復方法を質問したところ「とりあえずビタミンCと水」「漢方貰って体を整えよ」「お腹空いてなくても三食食べること」という台湾の友人達からのアドバイスを頂いた。(漢方勧めるあたりがめちゃくちゃ台湾人らしい)
それを参考に、パートナーが買ってきてくれた100%のオレンジジュースを毎朝一杯飲み、暇さえあれば水を飲み、三食お粥をしっかり食べて、中国医学のお医者様に診てもらって処方して貰った薬と漢方を飲んだ。
そしてそれ以外の時間はひたすら寝た。

でも結局母とは会わない事にした。残念だけど母の年齢を考えるとどうしても感染のリスクを無視できないし、今校内で感染者が爆増してるらしいので、無理しない方が良いかもいうことになったのだ。
自分で決めたこととはいえど悲しかった。
テストはオンラインにしてもらい、熱出しながら白目むいて受けた。

その後オレンジジュースが効いたのか薬が効いたのか、3日目で熱が引いた。
そして回復の兆しに喜んだのも束の間、何故かこのタイミングでギックリ腰に。まだテストあるのに痛くて座れない、眠りたいのに寝転がれない。引っ越し準備もしなければいけない。
居ても立っても居られず再び病院へ。何故僕ちんがこんな目に…。自分が可哀想すぎてお寺で祓ってもらった方が良いのかなと真剣に考えた。
その後4日目にして咳と痰が出る様になったものの、それと引き換えに無事二本線から一本線に昇格。
一応陰性になったという事で、ひとまず卒業式には出られた。不幸中の幸い。

因みに1週間以上経過した今でも咳と腰痛は現在で、後遺症を防ぐためにも漢方は継続して飲んでいる。
この漢方が本当に本当に不味くて、良薬口に苦しと言うけど、このレベルはもうホントどうしよう、隠し味にイモリの尻尾の粉末入ってますって言われても違和感ないレベル。荒療治、これは神が与えた試練なんだと思い我慢して飲んでたら、5日目くらいから急に味覚がなくなった。
人間万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し。
人生って何が幸か不幸かわかりませんね!っとハッピーエンドに持っていきたいのは山々だが、大好きなお茶を飲んでも食事をしても、香りのひとつも感じないのでそろそろ病みそう。
オマケに腰痛のため習慣化できてた英語学習もストップ。いや、それは自分の怠惰さのせいか。

失って気づく大切さと言いますか、しんどいと結構メンタルも消耗されるし、やっぱり健康でいれることってホント当たり前じゃ無いんだなって気づけた1週間だった。

完。

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