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南八ッ④奥の院


八ヶ岳第二の高峰

硫黄岳山荘から歩き出す、円い頂きの台座の頭を目指して登っていく。高度を上げるにつれて尖ったピークが徐々に大きく視界に入ってくる。
台座の頭のピーク下を通り過ぎ稜線に出ると正面に大きく現れる八ヶ岳第二の高峰、横岳のピーク。

横岳最高峰
上部は険しい岩稜帯

横岳とは八ヶ岳最高峰、赤岳と硫黄岳の間にあり西側は絶壁、東側は大スロープの2830mの八ヶ岳第二の高峰。
三叉峰、石尊峰、鉾岳、二十三夜峰etc多くのピークを持つ岩稜帯の総称。
その最高峰が「奥の院」である。

赤岩から見た横岳西面
東側の美しい大スロープ

奥の院

山頂の岩稜帯へと進んで行く。
両サイド絶壁の中、東側から梯子を登り西側へ降りる。
その先に待ち受けるのは絶壁の西側の横移動「カニのヨコバイ」の通過。
眼下には大迫力の絶壁、大同心と横岳西壁。
山頂直前の岩稜帯もスリリング。


東側から西側への梯子


カニのヨコバイ

危険箇所にはしっかりとした鎖と梯子が付いているが高度感バツグン、相当な緊張感である。いや、鎖のない場所含め奥の院付近は全てが危険エリアというべきか。
さすがに八ヶ岳の高峰、簡単には登らせてくれない。

山頂の岩稜帯
横岳西壁を上から見る
絶壁の大同心

山頂

難所を超え辿り着いた奥の院山頂。先程までのスリリングな登りからは想像できない落ち着いた心休まる場所。
山頂からの景色はまさに絶景。
八ヶ岳の峰々、特に目立つ赤岳と阿弥陀。
谷を挟んだ雄大な南アルプス。中央、北アルプスに見渡す限りの山。
登ってきた峰の松目に硫黄岳、赤岩の頭もよく見える。


平らで落ち着く山頂
主峰、赤岳
阿弥陀岳と南、中央アルプス

奥の院。横岳には多くのピークがあることもあり、実は単体では語られる事があまりない八ヶ岳第二の高峰。
登った人ならわかる。
その姿、立ち振る舞い。間違いなく八ヶ岳屈指の大御所。
奥の院、それは個性派揃いの八ヶ岳にあってもひときわ輝きを放つ美しき名峰。


ヘルメット越しの八ヶ岳稜線


続く
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