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【小説Re:01】『君を守りたい』⑨未来への準備

被災地の避難所で生活していた人々は、順次ヘリコプターで大型客船へ移され北海道へ運ばれるようになっていた。

北海道に着くと仮住まいとして用意されたマンションへ案内された。そこを一旦住居として、カタログの中から、ファミリーは一軒家を、独身者は、マンションの2LDKを選んで引越が出来る仕組みになっていた。

家賃、光熱費、医療費、その他生活に必要な費用はすべて支給されたカードで無料となる。その費用は、一文字グループと大手企業が負担していた。

カードは、被災地から移住する際に本人の個人情報、家族の情報、安否など登録したらすぐにその場で発行された。

被災された方々の中で、家族を失い、家や財産を失って精神的にダメージを強く受けている方には、医師が常駐する温泉旅館でゆっくりして頂いた。

正式に入居する一軒家は、広大な森林公園の中にあり、大型ショッピングモールと所々にコンビニがあります。

道は歩道のみで、地下に道路が整備され、自動運転される6人乗りの自動車で行きたい場所に行けます。それ以上の人数の場合、車両が連なります。車内は、全面液晶パネルになっており、通常は外の癒しの風景が映し出されています。

行きたい場所を伝えると、AIが到着時刻を返事してきます。

今回の震災で無事だった場所は、札幌市を除く北海道、青森、岩手、山形、新潟、京都、奈良、島根、佐賀それ以外の都道府県は、壊滅状態だった。

無事な地域も、次第に電気、水道などライフラインが途絶え、食料も手に入らず、北海道に移住せざるを得なかった。

被災地の復興は、大型人型ロボットと重機で道路を整備し、建物の瓦礫撤去、住宅を更地に整備した後、森林公園にすることとなった。

海を漂流していた震災の残骸は、すべてクジラ型海洋建設ロボットが回収した。

日本は、都市計画を根本的に考え直すため、政治を、一文字グループおよび大企業の中から人選され立て直しをすることになった。

シーズン1 完







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