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『ウォーターボーイズ』 【2001年邦画/ドラマ】

【感想】2024年7月6日

部活シリーズ 第8弾 『水泳部』
夏になると無性に見たくなる作品。今でこそ日本映画、ドラマ、バラエティに無くてはならない存在となった、妻夫木聡さん、玉木宏さん、金子貴俊さんのデビュー作。

衝撃的でした。笑えて、泣けて、感動する日本映画の名作。
実話を参考に作られたらしいのですが、どこかにシンクロは女子のモノという思い込みがありましたが、この映画でシンクロ女子➡シンクロ男女に常識が上書きされました。
2024夏ドラマの予告観ましたが、怒り、恥ずかしいモノばかりで、観たいと思うものはありませんでした。
今こそ、キラキラした部活青春系ドラマが必要ではないでしょうか!
では、また。 

【作品情報】

『ウォーターボーイズ』、2001年公開の映画。監督は矢口史靖氏。
成り行きから文化祭でシンクロナイズドスイミングを発表することになった男子高校生の奮闘と友情を描く学園青春ラブコメ。
2003年、『WATER BOYS』と題して映画の2年後を舞台としたテレビドラマが製作。

【あらすじ】

静岡県相良町(現在の牧之原市)の男子校・唯野(ただの)高校の水泳部は、部員が鈴木智(妻夫木聡)一人、廃部寸前だった。そこに新任の美人教師・佐久間恵(眞鍋かをり)が顧問に着任したことで、部員は30人に急増するが、佐久間の狙いがシンクロナイズドスイミングを教えることだと分かった途端、25人が逃亡する。部長の鈴木、何事も中途半端な元バスケ部員の佐藤(玉木宏)、筋肉を付けたいガリガリのダンス少年・太田(三浦哲郁)、カナヅチ克服と水の力学の解明を目指すガリ勉・金沢(近藤公園)、ちょっと女の子っぽい早乙女(金子貴俊)の5人は取り残され、なし崩し的にシンクロの練習を始める。佐久間は学園祭の出し物に男子シンクロを登録するが、その矢先に妊娠が発覚し、5人を放り出して休職してしまう。

例年、学校のプールを釣りぼりとして使用しているバスケ部を始めとする周囲からバカにされまいと、5人は俄かにやる気を出し、既にプールに放たれていた魚を捕獲しようとするが失敗する。5人は後任の水泳部顧問・杉田(杉本哲太)と魚屋の磯村(竹中直人)に、プールの水道代と全滅した魚の弁償代を学園祭のシンクロ入場料金から捻出すると弁解し、その度胸を面白がった磯村はそれに同意する。5人はオカマバーのママ(柄本明)を始めとする地元の商店街の人々に前売り券を販売するが、まともな講師がいない状態では練習も進まず、杉田と磯村の前で行った予行演習は惨憺たる結果に終わる。弁償の一件は5人の保護者に伝えられ、杉田からはプールの使用を禁止されてしまう。

学園祭の発表は絶望的になる中、鈴木は桜木女子高の空手少女・木内静子(平山綾)と予備校で出会い、一目惚れする。二人は徐々に仲良くなっていくが、鈴木は学園祭でシンクロを発表することは言い出せずにいた。そんなある日、鈴木は木内と鴨川シーワールドへデートに行くが、そこで磯村がイルカの調教師として活躍し、見事なイルカショーを披露したことに感銘を受け、磯村にシンクロの指導を乞う。水泳部の4人はシンクロから離れつつあったが、鈴木の呼び掛けを待っていた早乙女と、己を鍛えたい太田と金沢は二つ返事で鈴木に合流。不貞腐れていた佐藤も、鈴木の発破で一念発起し、5人は夏休みを磯村の元で過ごすことにする。

だが、磯村は初めから5人にシンクロを教える気などなく、何かと理由をつけて水族館の清掃をはじめとする雑務を押し付ける。磯村は抗議する5人を「ゲームセンターのダンスゲームでリズム感を鍛えろ」と連れ出し放置するが、重労働で体力をつけ、動物の動きを観察して身のこなしのコツを掴んでいた5人は見事なダンスを決め、周囲の注目の的となる。5人は感動と感謝のあまり、戻ってきた磯村に縋り付いて泣き出し、とうとう観念した磯村は本格的にシンクロを教えることにする。数日後、海で練習していた一同は一般人から溺れていると勘違いされて通報され、水難救助隊のお世話になってニュースで報道されてしまうが、これが多くの住民をはじめ、唯野高全体も惹きつける結果を生む。逃げ出した水泳部員たちも我こそはと部に復帰し、男子シンクロは正式に実施されることが決定した。皆は熱心に練習を続けるが、鈴木は未だに、木内に「シンクロをやる」と打ち明けることができずにいた。

学園祭の前夜、学内でボヤ騒ぎが発生し、消防隊がプールの水を消化のためにほとんど使い切ってしまう。学園祭当日の昼前になっても注水は終わらず、水泳部員たちは諦めかけるが、木内から事情を聴いた桜木女子高の文化祭実行委員が訪れ、同日に学園祭を開催している桜木高のプールの提供を申し出る。迷いを振り切った鈴木を始めとする水泳部は、桜木高生、ママ、佐久間、磯村をはじめとする満場の観客の前で演目をこなしていくが、最後の大技・人間ピラミッドの直前、鈴木の海パンが脱げてしまう。事態を察した磯村は飛び込もうとするが、木内は前々から用意していた“プレゼント”を鈴木に投げる。それはイルカとシンクロを行う鈴木のアップリケが施された、手製の海パンだった。

最終演技を終えた唯野高校男子水泳部。来場者に礼をした30人は、ある者は笑い、ある者は泣きながら、声援と拍手の中退場していくのだった。

【主要人物】

鈴木 智 演 - 妻夫木聡

唯一の水泳部員。スピードを競う競泳に限界を感じ、部活を辞めようとした矢先にシンクロと出会う。気が弱く流されやすい。

佐藤 勝正 演 - 玉木宏

当初はアフロヘアーだったが、予行演習中にカセットデッキを叩き壊した際にその火花が頭に飛び散ったのが原因で髪の毛が焼けてしまい、以降丸刈りになる。後に2003年のドラマ版『WATER BOYS』に登場している。

早乙女聖 演 - 金子貴俊

幼少の頃から、佐藤に好意を抱いていた。後のドラマ版では告白をしたが見事に振られた。卒業後教員免許を取得し、2004年のドラマ版『WATER BOYS2』では世界史担当の臨時教師兼シンクロ部顧問として登場。

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