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【小説Re:01】『君らは選ばれし戦士だ!!』⑭異世界ファンタジー編

【王の間】
国王「ありがとう勇作殿、千夏殿」
勇作「王様、まだ安心できません。魔人はあと二人います」
国王「なんと!」
勇作「次の戦闘は手強くなります。奴らはこちらの戦い方を研究しているでしょう」
 「こちらも作戦を練らねばなりません」
国王「こちらの作戦とは」
勇作「たぶん魔人はこの町で暴れるでしょう」
 「そうなると民が巻き沿いになります」
 「そこで、民を全員お城の中に避難して貰いましょう」
国王「なるほど、騎士団長さっそく隊員たちに命令してくれ」
団長「はっ」
勇作「千夏ちゃんは、町の人たち全員が城の中に入ったら、お城をバリアーで覆って欲しい」
千夏「はい、わかったわ、最強のバリアーをはるわね」
勇作「うん、相手は今までのとは桁違いに強いはずだ、気を付けて」
 「たぶん、魔人はこの町に着いたとたん中心部を破壊すると思います」
 「自分の強さ示して、我々に恐怖を植え付ける為です」
 「相手は仲間を 3人殺されて怒り狂ってるはず、絶対今晩来る」
夕方、団長から民が全員場内に避難完了したと千夏に報告があった。
千夏は、城の周りにバリアーを張った。
千夏のバリアーは、外からの攻撃を弾くが、中から外へ攻撃する事が出来る。
勇作は、町の中心にいた。
勇作「来る」
西の方から町の中心目掛けて光の玉が飛んできた。
勇作「フルカウンター」
勇作が叫ぶと飛んできた火の玉は、ピンポン玉のように元に戻って行った。
火の玉が飛んだ方角から、爆発音と同時に魔人の叫び声がした。
勇作のフルカウンターとは、相手の技をそのまま相手に返してダメージを与える技だった。
千夏「やったー、さすが勇作」
勇作「よし、行くぞ」
勇作は空を飛んで魔人に向かっていった。
魔人は、片腕を失い、全身緑色の血で染まっていた。
魔人「お、お前か、殺す、覚悟しろ」
勇作は、刀を抜いて魔人の首をはねた。そして、6 人に分身して胴体の 6 つの心臓を6 人の刀が同時に貫いた。
魔人の頭と胴体はドロっとした液体になり蒸発した。

勇作「お前がラスボスか」
悪魔のような姿の魔人は怒り狂い、大きな暗黒ドラゴンとなった。
ドラゴンは勇作に向けて口から炎を放った。
勇作「ブリザード」
強烈な冷気で応戦したが、ドラゴンの炎がやや優勢のため一旦空に飛んだ。
ドラゴンの複数の鱗が手裏剣の様に勇作目掛けて飛んできた。
勇作「パーフェクトキューブ」
四角いバリアーに囲まれ鱗を弾いた。
勇作「お返しだ、エクスプローション」
太い稲妻がドラゴンに命中した。だが、稲妻は弾かれた。

ドラゴン「第3形態」
蝙蝠の羽、悪魔の頭、筋肉隆々の体はドラゴンの鱗に覆われており、人型に変形した。巨大な斧を持っている。
勇作「くっ、鱗は光線を反射し、かなり固いため剣が刺さらない、どうしたらいい」
ドラゴン「キャハハハハハハ貴様の技など俺には効かんわ」 「死ねぇー」
目から黒い光線が放たれた。
勇作「それを待ってたぜ! フルカウンター」
黒い光線はドラゴンへ逆流した。
ドラゴン「しまっ、、、、、、、、、」
ドラゴンは大爆発して跡形もなくなった。
千夏「勇作―!!やったね、無事でよかった」

ゼウス「勇作、千夏よ、よくやった」
 「ご苦労じゃった、2,3 日ゆっくり休んでくれ、またな」
勇作「えっ、またなって??」
 「まっいいか、お城に戻ろー」
千夏「うん」
千夏は城に戻りバリアーを解除した。
国王「勇作、千夏よ、よくやってくれた、見事であった」
 「二人に何か褒美をしたいのだが、何が良い?」
勇作「うーん、それじゃ遠慮なく」
 「町全体でお祭りをしましょう、費用は王様のおごりということで」
国王「おーそれは良い、さっそく手配させよう」 「その前に、城には町民が全員いるのだから、王として礼をさせてくれ」
国王「皆のものー」
城内がシーンとなった。
「ここにおる勇者 2名、勇作と千夏の夫婦が 5人の魔人を見事倒してくれた。
これでこの国も平和になるであろう、本当にありがとう、いつまでもこの国を守ってくれ。彼らに褒美は何が良いと聞いたら、なんと町で祭りをして欲しいとのことだ。
金はわしが払う、明日の夕方、出店、音楽、花火盛大に楽しもうではないか」
おー、と歓声が沸き上がった。
そして、勇者、勇者と勇者コールが続いた。

【勇作たちの家】
勇作「ふうー疲れた、疲れた」
千夏「私もクタクタだよー、ねぇー温泉に入ろー」
勇作「うん」
次の日、二人が起きたのは昼過ぎだった。
千夏「おはよー勇作」
 「おなかすいたなぁー」
勇作「そうだね、何か作るから温泉に入ってきなよ」
千夏「うん、そうする」
勇作「パンと卵、ベーコンがあったな、あとはクリームシチューにしよう」
魔法は使わず食事の準備をした。
千夏がお風呂から上がった。
千夏「この家、落ち着くなぁ」
 「あっ、クリームシチューだ、頂きまぁーす」
勇作「もー食いしん坊だなぁ」
千夏「うん、美味しいよ、あー幸せだなぁ」
勇作「昨日あれだけ戦ったのに? 幸せ?」
千夏「うーん、何ていうか、何か大きなことをやり遂げた、というか、、、」
勇作が天井を見て何か考えている
千夏「どうしたの? 浮かない顔して、あっゼウス様のことね」
勇作「うん、またなって言ってた、なんかヤな予感しかしない」
千夏「勇作は未来予知が出来るんでしょ」
勇作「うん、でもここの次元だけなんだ」
千夏「なら考えても仕方ないよ」
 「ねぇねぇ、今夜のお祭り楽しみだね」
勇作「うん、りんご飴あるかな?」
千夏「そんなのあるわけないでしょう」
と言って勇作の脇腹を指でつついた。

つづく

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