見出し画像

【小説】『君らは選ばれし戦士だ!!』⑰現在の元の世界編

【会議室】
全員黙々と弁当を食べていた。
皆が食べ終わるのを見計らって勇作が口を開いた。
勇作「やはり僕が死んだところから話を進めた方がいいかな」「僕は気が付いたら天国にいました。そこは、僕が素晴らしいと思い描く場所でした」
 「山に囲まれた湖のほとりにいました」
 「食べ物、飲み物、家までも想像して、欲しいと願うだけで現れました」
加治「さっき弁当頼んで損した」
千夏「ふっふふふ、あいかわらず」
勇作「千夏ちゃんが死んだことを女神様から聞きました」 「自殺と見なされ、地獄にいると、、」

ゆうか「ママは、私を助けて、、、、うっ、、」
千夏がそっとゆうかの手を握った。
勇作「僕は何が何でも千夏を救いたいと女神様にお願して、女神様から神様へ伝えてもらいました。神様は前例がないがと言って、承認してくれました」「地獄は思い出したくないほど酷いところでした」 「獣の腐った臭い、湿度が高くジトっとした重い空気、何も見えない暗闇、更に泣き声、恨み言、後悔、怒りなどの言葉があちこちから聞こえてきました。地面はヌメヌメしてて、今思えばあれは人の顔の上にいたと思います」 「僕はまず 3 千年門を守っているという魔獣と戦って勝ちました。そしたら、蝙蝠が音波で千夏のところへ案内してくれました」


 「千夏は、半ば廃人と化してました。僕も忘れられ、ずーとごめんなさいばかり繰り返してました。
ここでも 5 匹の魔獣と戦いました。地獄の魔獣は、地獄に落ちた人の魂を食べて生きてました。
僕は魔法が使えるようになっていて何とか 5 匹の魔獣を倒しました。
僕はクタクタに疲れ果て気を失いました。
気がついたら千夏と二人で天国にいました。
千夏は元の千夏に戻ってました。
たぶん魔王が僕たちは地獄に相応しくないと判断して天国に戻したと思います。
勇作「えっと、ここまで大丈夫ですか」
加治「なんか、いい映画を見てる気分だ」
ゆうか「私泣きそう」
田中博士「にわかには理解できんのぉ、もはや化学は不要なのか」
千夏「勇作、ほんとに感謝してるわ、助け出してくれて、ありがとう」
勇作「まだまだ、これからが凄いんですよ」
 「一旦休憩しましょう」
加治「うん、トイレに行かせて」

つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?