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『生きるとか死ぬとか父親とか』【2021年春ドラマ/エッセイ】

【感想】

また、年寄りに優しい素敵なドラマに出会いました。NETFLIXで第6話まで鑑賞中。
1話が30分なので、観心地がいいです。

劇中で蒲原トキコと東七海が出演するTBXラジオの人生相談番組『トッキーとヒトトキ』でリスナーのお悩みからいつも始まります。
つぎにトキコとトキコの父がロケで会話して、その内容が人生相談と結びつく感じで各回が終了します。

全編で吉田羊さんが、エッセイを読む感じでお話が進み、時々父の國村隼さんが話すのですが、なんとも自然でホントの親子に見えてとても微笑ましいです。

過去に父親は失敗があり、時々母親と二十歳くらいのギスキズしたトキコが回想されるのですが、いまは乗り越えて父を題材にエッセイを書く逞しいキャリアウーマンが羊さんにピッタリです。

最初の方は穏やかなのですが、段々ディープなお悩みになっていきます。でも、「かぞかぞ」に近い感じになってると思います各回のエピソードもどこか懐かしい感じ、
私東京育ちで中学のころは銀座が遊び場でした。何話かで、東京が常に変化してる話があって、羊さんたちが銀座で迷ってました。今の銀座はこうなんだ、ととても懐かしく思い出しました。

最後に、エッセイは正直な人が書くもの、私は噓つきだから小説の方が向いてると、このドラマを見て思いました。

お盆、何もすることが無い方にお勧めです。では、また。

【作品情報】

『生きるとか死ぬとか父親とか』ジェーン・スー氏のエッセイ原作。
2016年3月号から2017年8月号まで文芸雑誌『波』(新潮社)連載。
2018年5月18日に刊行。
2021年4月10日から6月26日まで深夜ドラマ放送。主演は吉田羊さんと國村隼さん。

決して楽しい記憶ばかりではない、母との出会い、全財産の喪失、そして他の女性の影など父への愛憎や家族の表裏を描く、普遍にして特別な家族の物語。

トッキーとヒトトキ
劇中では蒲原トキコと東七海が出演するTBXラジオの人生相談番組『トッキーとヒトトキ』が放送されている。
スーがパーソナリティを務めていたTBSラジオ『週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る』がモチーフ。

2021年5月29日には、TBSラジオで実際のラジオ番組として放送され、リスナーからの相談も実際に募集した。

番組のスポンサーには、本ドラマで作った『トッキーとヒトトキ』のロゴが、浅田飴に似ていたので、その縁から『株式会社浅田飴』が参加した。

パーソナリティ
蒲原トキコ - 吉田羊
東七海(TBXアナウンサー) - 田中みな実(元TBSテレビアナウンサー)

【出演者】

蒲原トキコ - 吉田羊
トキコの父-國村隼
東七海(TBXアナウンサー) 田中みな実
トキコの少女時代ー松岡茉優
トキコの母ー富田靖子


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