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最近の「本」事情。(図書館と本屋。)

以前、住んでいたアパートは、車と徒歩で15分程のところに図書館があった。職場の途中でもあるので、それはそれは頻繁に利用していた。

2023年には全部で105冊。
2022年には147冊も借りていた。

これだけ書くと、「読書家」と勘違いされそうなのだが、借りただけで、決して全てを読んだわけではない。レシピ本や、小説、エッセイから、雑誌、専門書まで、様々なジャンルを借りていた。一度読んでみたかった本は、図書館で探して読んだ。
とても便利に利用していたので、図書館に通っていた時は、年に数冊しか本を購入していなかった。
自分の中のブームで、ミニマリストにも憧れていたので、(図書館でもミニマリストの人の本を何冊も借りて読んでいた)物を所有しなくていい、図書館は最高だった。

今年の3月末に引っ越してきた、今のアパートは、図書館まで車で20分程かかる。そして、職場とは真逆の方向なので、わざわざ図書館へ行かないと行けなくなってしまった。ちょっと寄る。という訳ではなく、それだけの目的のために行く。という事だ。私としては、何かのついでに通えることに利便性を感じていたのだ。

以前なら、返却期限ギリギリでも、職場の通り道にあれば、帰りに寄って返すことが出来ていたのだが、家を通り過ぎて更に返却するために20分追加で車を走らせるのは、時間も体力もないな。と思ったので、引っ越ししてから、まだ行っていない。

図書館を利用しなくなって、当たり前だが、私の本の購入量が、急に増えた。

それでも、また訪れる引っ越しのことや部屋の広さを考えると、文庫本を選びがちだ。省スペースなのに、面白さが変わらないという有難さ。

4月に2冊。
5月に4冊。(内、漫画1冊)
6月に6冊だ。(内、漫画1冊)
日に日に、購入頻度が増えている。

それでも、私の中で、本は自分の世界を広げるために、削れない物なのだ。
書店に行くと、沢山の本が並ぶ中で、興味が湧くものは沢山あるのだけれど、お財布事情もあるので、自分の中で厳選しなければならなくなる。
しかし、この直感というものも大切な感覚なのだ。

図書館で借りるときは無料だし、また、何回も行くのが面倒で、気になった本を借りれるだけ借りていた。(そう、私は意地汚いヤツだ。)すると、家に持ち帰って読んでも、私にはあまり刺さらない本も出てくる。そうなると、ただ、読まずに借りただけとなり、図書館へ返却する時に重たい本を、ただ持ち運ぶことになる。「あたしゃ、なにやってんだか。」と思ったりもしたが、良い運動にもなったり、面白かった本に出合えた時には、嬉しくなった。

お財布事情が絡むことで、厳選する目が否応なしに養われる。購入した本達には愛着が湧き、しっかりと全て読むようになった。

面白いことに、前に図書館で沢山本を借りていた時に、印象に残った本は、日々の中でふと「この本もう一度読みたいな。」と思い出すものがある。不思議なことに、そういう本は、日々の中で何回も「読みたいな」が訪れるから、何回も思うぐらいなら買って手元に置いておこうということになり、ここ数か月で数冊購入した。そして、読み返してみると、やっぱり買って良かったなと思った。
今となっては、図書館で読んでいた事が、お試しで、そこから本当に自分に合った本を購入しているようだ。

もう一つ、図書館で借りるからには、期限が付き物だ。これが、私の中で早すぎて、何回も延長していた。そんな手間も、購入することによってなくなったので、ちょっとしたストレスから解放されて、より本が好きになってきている。








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